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. ☆ ご訪問くださり、誠に有り難うございます ☆ ★ 我朗 ★ 私は富士五湖が好きだ 中でも 梨ヶ原から山中湖にかけて続く 透き通った気配がすきだ 国道から林に入り込んだ所に 【GARO】というレストランが有ったが 男女ふたり連れの客が多く 心の通い合った恋人達が よく似合う店だった 二人はそこで何を語り 何を感じ そして なにを確認し合ったのだろう 以前は『我朗』という名であった 昔あの辺りは もっと静寂で 趣に満ちていた By.星原女瑪.(2012.6.17)2017.5.27. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) 懐かしい昔の【富士レークホテル】です。 . 昔の山中湖。 昔の梨ケ原には、深い思い出が有る。 あの頃は静寂が有り、 自然がその侭に裕であった。 私が愛した【我郎】には、 本当に大切な人とだけ、 食事に行った。 姉を失くして8年、 また、行ってみようか...。 *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 続きを執筆中です、少しお待ち下さい...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の四の(1) 沙織を抱えた柿谷は、小走りに葬儀場の裏手に周った。 鉄扉を押して道路に出ると、 すぐ近くにステーションワゴンが止まっていた。 こんな感じです... 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6.~7. *------*------*------*------* 其の三(3) 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が途切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチお願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました . .菊正宗 日本酒の美容液 150ml 弱酸性・無着色・無鉱物油(4971650800776) 価格:1535円(税込、送料無料) とっても潤う美容液。LAME39の愛用品です。 . サンカット ウルトラUV アクアリィジェル 無香料 ポンプタイプ SPF50+ PA++++ 160g【楽天24】[サンカット UVジェル]価格:1209円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.27
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. ☆ ご訪問くださり、誠に有り難うございます ☆ ★ 風の色 ★ 漸く上がった雨の後を 湿り気をおびた 翠い風が吹いている 野山は すっかり色を深めた 五月の風は 湿りかけた手を揺らし 束の間の季節に 別れを告げる 稲田の苗は地に託され 五月雨の恵みに 感謝する その仔らが 五月の風に揺れている By.星原女瑪.(2011.5.13)2017.5.21. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) ミニ薔薇・ロンダが咲きました。 *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 続きは少し、お待ち下さい...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(3) *------*------*------*------* 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が途切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチお願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました . .菊正宗 日本酒の美容液 150ml 弱酸性・無着色・無鉱物油(4971650800776) 価格:1535円(税込、送料無料) とっても潤う美容液。LAME39の愛用品です。 . サンカット ウルトラUV アクアリィジェル 無香料 ポンプタイプ SPF50+ PA++++ 160g【楽天24】[サンカット UVジェル]価格:1209円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.22
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. ☆ ご訪問くださり、誠に有り難うございます ☆ ☆ テールランプ ☆ 膨らむ邪気に翻弄された 町に村に 雪舞い落ちる 氷雨降る 大地を揺るがす 大地を飲み込む 轟音が やさしき民の 心を濡らし 平安は轢きづられて逝った 憩いを奪った怒涛の波 おまえが奪った 平和を返せ おまえが奪った 命を返せ 幾つもの夜が来て 幾つもの朝が来て 傷たちのうえに 雨が降り 傷たちのうえを 稲妻が這う されど 揺るがぬものを知れ おまえに負けぬ 者達を知れ 幾多の強き魂が 織られはじめた 真実を知れ ****東日本大震災に寄せて**** By.星原女瑪.(再掲)2017.5.17. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) 今年の3月11には、この詩を掲載し外れた。 遅ればせですが、読んでいただけましたら、 幸いです。 LAME39より. *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 続きは少し、お待ち下さい...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(3) *------*------*------*------* 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が手切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチお願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました . .菊正宗 日本酒の美容液 150ml 弱酸性・無着色・無鉱物油(4971650800776) 価格:1535円(税込、送料無料) とっても潤う美容液。LAME39の愛用品です。 . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.17
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. ☆ ご訪問くださり、誠に有り難うございます ☆ ★ 不器用な人生 ★ ・---知に働けば 角が立つ 情に掉させば 流される 意地を通せば 窮屈だ---・・・ *** かの漱石が小説の冒頭に記した様に 人生 人との関わりは 実に難題であって間違いないらしい 私は 大変な不器用者であるから 人との関わりで疲れること 四六時中 爽やかな5月も半ば 今年も半年生きて 疲れが溜まった そんな時は確かに絵画が観たくなり 珈琲を入れては 独り飲んでいる 人と関わることに 今少し 器用に成りたいものだ......。 By.星原女瑪.2017.5.15. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 続きは少し、お待ち下さい...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(3) *------*------*------*------* 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が手切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチお願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました 楽天フリーマーケット【ラクマ】 商品を出品していますので、宜しかったらお立ち寄りください。 少しだけ、出品中の写真を掲載しました。 ティファニーのトランプセット ウノアエレのエンジェルペンダントネックレス お陰様で、完売しました...🙇。*------**------* .【中古レンタルアップ】 DVD アジア・韓国ドラマ 秋の童話 オータム・イン・マイ・ハート 全9巻セット ソン・ヘギョ ムン・グニョン価格:9800円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.15
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. ☆ ご訪問くださり、誠に有り難うございます ☆ 秋に咲いたブラックティーです。 ★ ブラック・ティー ★ 晩秋の夜 飲み干されてゆく ロゼがひと瓶 突き放しても 突き放しても 貼り付いてくる 蒼き孤独 冷たい風を受けながら 君は 神秘の衣を纏い 神秘の香りを撒き散らす ひらひらと ひらひらと まるで 孤独を捨て去るように なんと複雑な 色だろう それこそ 私の心のように 晩秋の 空の下 私は今日も 生かされている 私は共に 生かされている 蒼き孤独を 貼り付けながら ブラック・ティー 私は共に 生かされている By.星原女瑪.(2013.10.19.)2017.5.11. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) (注釈) この詩の題名は、お菓子や紅茶ではなく、 薔薇の名前【ブラック・ティー】で有る。 かれこれ30年近く前に、 私はブラック・ティーと出逢った。 横浜から東京に移り住んだ時、 近所に薔薇愛好家が住んでいた。 ある秋の冷え込んだ日。 愛好家の奥さんんが、 私に届けて呉れたのが、 ブラック・ティーであった。 初めて目にした薔薇は、 私を一瞬んで虜にした。 愛好家の育てたブラック・ティーは、 大輪で花弁が厚かった。 葉は見事に艶めき生き生きとしていた。 その薔薇を前に、私は言葉を失った。 その薔薇は、その色は、 直ぐさま言葉に出来ない魅力に満ちていた。 この様な出逢いが在って、 産まれ出たのが、この詩で有る。 後に、深大寺植物園で苗を買った。 草花の愛好家であった母に託したが、 老齢の母は、 見事なブラック・ティーを咲かせて呉れた。 母が亡くなり、 ブラック・ティーは、 私の元で細やかに咲いている。 そして、 今年の5月、 また、ブラックティーは咲いてくれた。 秋の方が色が濃いが、 5月のブラックティーにも、 味わいが有る。 以下は、今年咲き始めたブラックティーです。 *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 続きは少し、お待ち下さい...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(3) *------*------*------*------* 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が手切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチお願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました 楽天フリーマーケット【ラクマ】 商品を出品していますので、宜しかったらお立ち寄りください。 少しだけ、出品中の写真を掲載しました。 ティファニーのトランプセット ウノアエレのエンジェルペンダントネックレス お陰様で、完売しました...🙇。*------**------* .【中古レンタルアップ】 DVD アジア・韓国ドラマ 秋の童話 オータム・イン・マイ・ハート 全9巻セット ソン・ヘギョ ムン・グニョン価格:9800円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.11
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★ご訪問くださり、有り難うございます。★ *------*------*------* ★ かすみ ★ 足早に通り過ぎる 春よ 雪を溶かし 雨を降らせ 樹々に芽吹きを齎す 春よ 花を散らせ 霞のように消えゆく 春よ 君とまた 逢えるだろうか By.星原女瑪.2017.4.26.作 (注意・詩の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) 笹倉鉄平作 *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 少しでごめんなさいね...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(3) *------*------*------*------* 柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。 沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。 優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。 沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。 目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。 『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。 死んでしまった今も、なんて美しいの…。』 そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。 『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。 少し休みましょう。さあ、向こうへ…』 姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。 沙織は胸苦しいほどに、辛かった。 母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。 少しすると、 『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』 アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。 驚いた沙織は、思わず呟いた。 暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。 あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、沙織は何故か物悲しさを感じた。 私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。 そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。 それは、輝久には感じた事のない感情だった。 少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。 静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、 保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。 その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。 火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、 何人もの人が詰め寄って来た。 『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。 お願いだから、焼かないで…。』 沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。 心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。 『誰か…誰か助けて』しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、 誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。 『沙織さん、沙織さん、………。』 誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。 『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』 『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』 柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。 ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。 『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』 『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』 柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。 続く】 By.星原女瑪.2017.5.6~7. (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい)*------*------*------*------*------*------*------* 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が手切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 (注意・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい) ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチ2.お願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました 楽天フリーマーケット【ラクマ】 商品を出品していますので、宜しかったらお立ち寄りください。 少しだけ、出品中の写真を掲載しました。 ティファニーのトランプセット ウノアエレのエンジェルペンダントネックレス お陰様で、完売しました...🙇。*------**------* .【中古レンタルアップ】 DVD アジア・韓国ドラマ 秋の童話 オータム・イン・マイ・ハート 全9巻セット ソン・ヘギョ ムン・グニョン価格:9800円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.08
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★ご訪問くださり、有り難うございます。★ *------*------*------* ★ 捨てる術 ★ 僕は捨てられぬ性分 だから 何でもかんでも 引き貯めて 十代の頃のレコード 二十歳の頃の香水瓶 アロハシャツ ジーンズにギター 着れもしない 聴きもしない そんな何気ないもの達 僕は どうやって捨てたら その術を知らない だから 見えないもの達は 多すぎて それでも 忘れる術が解らない 記憶だらけで 胸苦しい けれど そういうもの達に 心を翳し 温もっている僕もいる By.星原女瑪.(2011.6)2017.5.01. (注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい) 参照 術(すべ)・翳し(かざし)・温もって(むくもって) カワセミの川の畔に、野薔薇が咲いていました。 *------*------*------*------* クリックしてくださいね。 【【書画肆しみづ】 ★http://www.rakuten.co.jp/sim444009/ 笹倉鉄平 ヴァカンス【 お知らせ 】 短編小説・心ゆくまで・は、下段に記載しています。 少しでごめんなさいね...🙇. ***------*------*-----*------*------*------*------*** 短編小説 ミステリーロマンスの世界へ、ようこそ。 拙い小説ですが、読んで戴けましたら幸いです。 ★心ゆくまで★ 其の三(2)花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。『ねえ、柿谷さん。 どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、 僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』『そう…。』『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。 だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』『そう…。』会話が手切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』 すると柿谷は、静かに向き直り、『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。 僕が沙織さんの手首に触れたら、 凄い勢いで脈打っているのを感じました。 僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。 咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、 相手にして貰えませんでした。』『そうだったのですか…。どうも有難う。』沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。 実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。 増して、警察の安置所ですからね。』『そうだったのね。寂しくなるわ。』沙織が思わず弱音を吐くと、『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。 明日は午前中に葬儀場へ移されます。 しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。 貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、 安心して待っていて下さいよ。』柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。 本当に有り難うございます。信じています。』沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。 続く】 By.星原女瑪.2017.4.21 ★宜しかったら 又お立ち寄り下さい★ ★【ブログの書き込みに返信しないを、基本にしている事を、ご承知ください】 返信は、プロフや相手の書き込み欄で、済ませる様に努力しています。 未だ返信が滞っている方、ごめんなさい。 ご訪問くださり、誠に有り難うございました。 ランキングに参加しています。ポチ2.お願い致します。 .小説もこちらにお願いします。 応援有り難うございました 楽天フリーマーケット【ラクマ】 商品を出品していますので、宜しかったらお立ち寄りください。 少しだけ、出品中の写真を掲載しました。 ティファニーのトランプセット ウノアエレのエンジェルペンダントネックレス お陰様で、完売しました...🙇。*------**------* .【中古レンタルアップ】 DVD アジア・韓国ドラマ 秋の童話 オータム・イン・マイ・ハート 全9巻セット ソン・ヘギョ ムン・グニョン価格:9800円(税込、送料別) . .パンテーン クリニケア ハリ・コシが足りない髪用 シャンプー 550ml【楽天24】[シャンプー SP Pantene Clinicare]【olm6】 楽天kobo.愛用しています。 このクレンジングシート、大好きです。 美容液でクレンジング オールインワンコットンシート 50枚【楽天24】[美容液でクレンジング …価格:679円(税込、送料別) ナットキナーゼα 増量版 180粒入【ゆうメール送料無料】 .とても美味しい紅茶です。 茶葉が大きく広がります。 LAME39は、ミルクティーで楽しんでいます。http://ping.blogmura.com/xmlrpc/qv94i9tevul1 http://blog.with2.net/link.php?1832603
2017.05.01
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