2004年07月15日
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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

アッサラーム アライクム

第23章スーラトゥ=ル=ム・ミヌーンです。
第1節
カド アフラハ=ル=ム・ミヌーン
(信者たちは確かに勝利を勝ち取る)
から章名になりました。
マッカ時代末期の啓示と言われています。

真理はひとつながらそれが否定され、イスラームを信仰する者たちが、侮辱され迫害され、生命を奪われる危機もあった頃の啓示です。


 啓示のあった頃とどこか似ているような気がします。


その第52節です。

インナ ハーディヒーーー ウンマトゥクム ウンマタン ワーヒダタン アナー ラッブクム ファ=ッタクーン(ニ)
(本当にあなたがたのこのウンマは、唯一の共同体である。われはあなたがたの主である。われを畏れよ。)

インナ(本当に)のあとのムブタダ(名詞文の主語)はハーデヒー(これ)です。ウンマ(共同体)が女性形なので、指示語ハーザーも女性形のハーディヒーになっています。ウンマタン(共同体)はダドル(同格)です。 イスム・インナのムブタダはマンスーブ(語尾の母音が基本的にはファトハ)です。
ワーヒダタン(ひとつである)はウンマタンの形容詞です。
ウンマトゥクム(あなたがたの共同体である)がハバル(名詞文の述部)です。直訳すると
「ひとつであるウンマ、これは、あなたがたのウンマである。」
アナー ラッブクム(わたしはあなたがたの主である)
アナー(わたしは)が名詞文の主語で、ラッブ(主)に2人称複数代名詞「クム」がくっついたのがハバル(名詞文の述部)です。

ファ=ッタクーン(だから、私を畏れなさい)
のファは接続詞、前の言葉を次いで「だから」とも訳せます。
イッタクー(畏れなさい)の「イ」は接続詞「ファ」が前にあるので、発音されないハムザト=ル=ワスルです。複数の相手に言っている命令形です。
それに目的語「私に/私を」に当たる「ニー」がくっついていますが、命令形なので、語尾はスクーン(子音)のため、ヌーン(N)の語尾の母音、カスラの形になっています。

ここで区切って読むときはスクーン(子音)で読誦します。




イブン・アッバースなどによれば「あなたがたの宗教はひとつであり、あなたがたが行く道はひとつである。これは明らかにあなたがたに示されたあなたがたのシャリ’アである」
アッラーのみ使い(サッラッラーフ アライヒ ワ サッラム)はこう言われました。
「我々預言者たちは違う母親から生まれた兄弟であるが、我々の宗教はひとつである。」

アッラーの言葉を預かった者たちの定めたことは細かなことでは異なるが、人類が崇め従うべき対象は、アッラー以外にいないということです。

人間は(元来)唯一族(1つのウンマ)であった。(10:19)

人びとよ、われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである。(49:13)

あなたがたの言語と、肌色を様々異なったものとされているのは、かれの印の一つである。本当にその中には、知識ある者への印がある。 (30:22)

あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り、分裂してはならない。(3:103)

 種族、言葉、肌の色が違うのは「反目」するためでなく、「知り合う」ためであり、またこれ自身がアッラーの存在を示す徴であり、アッラーが人類に与えた試みでもあるではないでしょうか。

サヒーフ・ムスリムのハディースにはこうあります。

アナス・ブン・マーリクによると、預言者(サッラッラーフ アライヒ ワ サッラム)はこう言われました。

あなた方が自分自身を愛するように、兄弟や隣人を愛するようにならない限り、まことの信仰を持つとはいえません。

「兄弟」とはイスラームを信じる同胞のことです。

アッラーを信じ、ムハンマド様がアッラーの預言者であり、僕であることを信じ、それをアッラーに表明したものは、ムスリムであり、同胞です。

相違点はあっても、それだけで「彼らはカーフィル」とレッテルを貼って、差別したり、迫害するのは、アッラーを畏れる者の行為とは思えません。

イスラームのウンマが、「相違点」を気にする余り、協力しあったり、助け合ったり出来ず、果ては裏切ったり、反目しあっている状態だからこそ、現世においてアッラーの試みが厳しいのではとも考えられます。アスタグフィルッラー

アブー・フライラによるとアッラーのみ使い(サッラッラーフ アライヒ ワ サッラム)はこう言われました。

「信仰心を持たぬ限り、天国へに入ることができない。また、お互いに愛し合わない限り、信仰心を持つとはいえない。そうすることで互いに親愛感を育てる方法を私はあなた方に教えなかったですか。それは、お互いがアッサラーム・アライクム!(あなた方に平安を!)と言って挨拶を交わすことです。」

まず、ムスリム同士、きちんとサラームを交わすこと。
それによって信頼感を育て、互いに愛し合うようになる。
信仰心はそういう愛し合いの中から育まれ、それによって強固になった信仰心によって、アッラーがフィルダウス(天国)を用意してくださるということでしょう。

アッラーフ アアラム

そして嘘を言わず、約束は守り、信頼されたらそれに応えることです。

「たとえ、彼が断食や礼拝を行い、ムスリムであると主張したとしても(前述のことができないものは)不信者の特徴である」
アラー・ビン・アブドル・ラフマーンによる伝承(サヒーフ・ムスリムより)

アッラーのご加護と祝福がありますように
ワッサラーム





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最終更新日  2004年07月16日 01時21分24秒


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