私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2013年12月17日
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カテゴリ: 千の朝
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 東京裁判も「八年戦争」を明らかにすることはできなかった。

 丸山真男一流のレトリックでは、「日本の最高権威の掌握者たちが実は彼らの下僚のロボットであり、そも下僚はまた出先の軍部やこれと結んだ右翼浪人やゴロツキに引き回されて、こうした匿名の勢力の作った既成事実に喘(あえ)ぎ追従していかざるを得なかった」(『現代政治の思想と行動』未来社 111頁)。

 今となっては「八年戦争」の真の解明の糸口は二つしかないように思える。

 第一は、この「八年戦争」の国家の最高意思の決定における唯一の総理大臣である近衛文麿そのものを追及すること、それが正道であろう。

 この第二は、この「八年戦争」について敗戦前に体系的に論じたかなりの文書を遺(のこ)した共産ロシアの工作員・尾崎秀実を研究することであろう。

 朝日新聞社出身の尾崎秀実とは、近衛文麿のブレーン中のブレーンであるとともに、共産ロシアの「ゾルゲ機関(細胞)」の最高メンバーとして、その主任務たる諜報(ちょうほう:インテリジェンス)でも十分以上の働きをするほか、日中戦争の拡大(講和阻止)、「南進」誘導……など「八年戦争」のすべてではないが、その多くをデザインした日本隋一の「脚本家」であった。



 つまり世界史上まれな屈指のスパイであった。

「大東亜戦争と『開戦責任』」 中川 八洋 弓立社





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最終更新日  2013年12月17日 06時55分14秒
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