コミュニケーションの達人への道その2

コミュニケーションの達人への道その2

2008.01.03
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カテゴリ: コーチング
align(動詞)あるいは、alignment(名詞)と言う言葉がある。

この訳語はどうも日本語にはない観点なので、訳しにくい。
いまちらっと目を通したリーダーシップ論の中に、alignという言葉を
「連鎖」と訳している。なるほど。
でもなんかぴんとこないな。

背景として、align(ment)には、もともと、「異なった物が方向を同じに向く」という意味合いで使われる。
たとえば組織で言えば、あらゆる立場の人が異なった役割を行っているが、その立場や役割が異なっていながら同じ方向を向く、というのがアライメントという意味合いだ。だから「融合する」というような感じではなくて、違ったまま方向を同じに向けるというのがアラインなのだ。連鎖という言葉もありはありか。。。とも思います。

ちなみに、とある人は、アラインという言葉を「賛成」という意味合いで使っている。
「この議案に対して、アラインする人?」「アラインします」などと使う。

「共感」という言葉は「あなたと同じではないですが、あなたがそう考えるているのですね?」というのを共感と言う。(心理学とかコーチングとかの文脈で)
時々「共に感じる」などというかなり宗教的(精神世界的)な意味合いで使う人がいるが、そもそも、相手と「共に感じる」なんてことは不可能だ。(「相手に入っていける」感覚がある悟ったような人なら別:これは別の日記で書くかも・・・)
自分と相手の感情は別である。「同じ」と勝手に自分で解釈しているのは可能だが、「相手が悲しい」と感じていることと「自分が悲しい」ことは、言葉では同じ「悲しい」と表現するがまた別のことである。
そういったたとえば相手と悲しいと感じているときに、共感状態とは、「あなたが悲しいと感じているのですね」という状態である。そのときに、「私」がどう感じていることは区別する。(心理学用語で言うところの「離別感」ってやつです)
たとえば「上司のことを気に入らない」と思っている人がいるとしよう。話しをしているうちにたとえば、「刺し殺したい」という話しになったとしても、共感的態度で接するとは、「(自分が殺したいかどうかはともかく)上司を刺し殺したいぐらい気に入らない、とあなたは感じているのですね」が共感的態度である。
これが同感だと、「ねえねえ、あの**部長っていやじゃない?」「そうだね」「こないだも、いじめみたいに、おれが書いた報告書について、ねちねちと1時間も説教したんだよ」「ああ、おれもそういうことあった」「な、あいつ、気に入らないから、クビになるようになんかわなをしかけようよ」「いや、そこまでは・・・」などと、同感では相手に対して「同意」することを続けるのだが、どうしても、同意できない部分、あるいは相手と感じていることが違ったポイントが出てくることがある。そのときに、「同感」をしていたら、ある意味相手に巻き込まれたり、同意できないポイントでは相手があなたに裏切られたと感じる自体にもなりかねない。同感は「意見や感じ方があいてと同じこと」であって、共感は「意見や感じ方が相手と関係なく、相手がそういう意見を持っていたり、感じ方をしているということを受け取る」ということである。「受け入れる」と「受け取る」の違いみたいなものである。

日本人はこの共感という態度がなかなかできなくて、共感的態度を取ろうとすると、皮肉に聞こえたり、変な含意がでたりする。多分、前提として、「あなたは私と同じでなくてはいけない」というのが背景にあると、同感はできても、共感はできないのだと思う。相手への尊敬と相手と自分の区別が必要なのかもしれない。

相手の感情に巻き込まれないためには、共感的態度が有効だし、また、その感情のほつれは、実は共感的態度で相手の感情を消すことができる。

話しがずれてますが、alignとは、共感的な態度に似ていて、「異なったものが融合することなく、個のまま存在している」というのがポイントである。

そういう意味で、連鎖という訳語には違和感があるんですよね。
まだ、「統合」という言葉の方がいいと思うのですよね。(統合には、融合という意味合いありますかね?)


The task of leadership is to create an alignment of strengths, our weakness irrelevant.
(その人の訳では)
「真のリーダーシップとは・・・・、それは個人と組織の多様な『強み』を連鎖させ、弱みを取るに足らないものとすること」
という訳なのだが、幾分、情緒的な感じもするので、私が訳すと、

「真のリーダーシップとは、『強み』が機能するように統合することであり、弱みが(人や組織に)関係がなくなるぐらい取るに足らないものになること」と訳しますかね。

strengthsを「関係させる」ことと、weaknessを「関係しないようにする」のがポイントであって、何かそんな意味合いで捉えると文脈が見えやすいと思います。
irrevantは、組織論的な意味合いをこめると、「分断する」というのでも大胆だけど可能かもしれませんね。

上記の文章は、Peter Druckerの受け売りというか、Druckerの組織論の中核でもあるような気もしますが・・・

むしろ、松岡正剛的に言って、「組織は、個々人の総和以上の何かである」的な言い方の方がいいのかもなーとかもいまは思います。ある意味、やや曖昧ですが、「特性」ってことじゃなくて、「つながる」と一つの全体になるんだよという言い方だと、生体型組織という意味合いの議論につながるのに(デカルトさんごめんなさい型組織)・・・とも思います。

どうも、翻訳とかしていると単語にこだわりすぎますかね。





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最終更新日  2008.01.15 18:40:15
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