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2018.07.29
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テーマ: 鉄道(26547)
カテゴリ: 久大本線
2018年7月24日・西日本新聞より


大分県由布市は、湯布院中央児童公園に展示している蒸気機関車(SL)の引き取り手を募集している。老朽化により維持管理が難しくなったためで、昨年(2017年)2回の募集では譲渡先が決まらなかったのを受け、今回は上限500万円の補助金を出すとしている。

 SLは、1944年製造の「D51系」の先頭車両と炭水車。戦前戦後の運輸を支え、愛好家から「デゴイチ」の愛称で親しまれている。全長約20メートル、高さ約4メートル、重さ約80トン。







旧湯布院町と旧国鉄が75年に貸与契約を結び、町営ホテルのシンボルとして展示。観光資源に活用しようと、85年からは観光スポットの「湯の坪街道」にある同公園に移設した。2017年3月にJRから同市に無償譲渡された。

これまで市職員や愛好家がボランティアで清掃してきたが、経年劣化が進み、今は車内への立ち入りを禁止している。修繕に数千万円かかるとして市は当初、解体を検討したが、市民から「歴史的価値があるのにもったいない」との声を受けて譲渡を決めた。

譲渡の条件は、SLの5年間の保存・展示。車体は無償譲渡だが、移設費は自己負担。昨年9~10月の1回目の募集では、市内外から3企業・団体から応募があったが、事業計画書などの必要書類がそろわずに破談となった。今年1~2月の2回目の募集では、希望者が現れなかった。今回、申し込みがあれば選考委員会で審査を行い、譲渡するかどうかを決める。

由布市建設課は「譲渡先が決まらなければ、再び解体も検討せざるを得ない」としている。


※SLが姿を消した1970年代頃に地方自治体が国鉄から譲渡してもらい、そのSLを保存・展示していたが、自治体の財政などの都合でそれをさらに譲渡した話は良く聞く。

大分県の豊後森駅はかつて扇形機関庫と転車台がある豊後森機関庫があったが、その扇形機関庫と転車台は、2009年に近代化産業遺産に認定され、2012年に国の登録有形文化財に認定された。





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■九州に50台…解体の自治体も

九州鉄道記念館(北九州市門司区)によると、蒸気機関車は1975年ごろ、列車のディーゼル化に伴って次々と引退。当時の「SLブーム」に乗って、旧国鉄が全国で自治体に無償貸与を進めた。しかし、製造から半世紀以上が過ぎ、老朽化したSLの処遇に頭を悩ませている自治体は多い。

九州鉄道記念館の宇都宮照信・副館長(68)によると、九州では少なくとも約50台のSLが旧国鉄から自治体などに貸与や譲渡されたという。

福岡県行橋市は2017年3月、市民会館敷地内に展示していたSLを同県直方市のNPO法人に譲渡。最初の募集で希望者が現れず、上限300万円の補助を設けて再募集し、譲渡先が決まった。




長崎市では17年4月、中央公園に展示していたSLを解体。ただ、原爆投下後にSLが救援列車を先導したという歴史的経緯を踏まえ、長崎県長与町が車輪の一部を展示している。

宇都宮副館長は「老朽化したSLを持て余している自治体は多い。安全面や管理費を考えると解体もやむを得ないが、昭和の運輸を支えた貨物車が姿を消していくのは、悲しい」と話している。


※この九州鉄道記念館の宇都宮照信副館長も根っからの鉄道ファンで日本食堂(当時)・ジェイダイナー東海(現:ジェイアール東海パッセンジャーズ)で調理業務に携わった後、九州鉄道記念館館長代理(のちに副館長)に就任している。

また九州の鉄道に関連する本をいくつもだしており、さらに結婚式は吉松機関区のC55形52号機の前で行ったとのこと。
















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最終更新日  2018.07.29 19:47:52


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