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April 2, 2006
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テーマ: 京都。(6376)
カテゴリ: 知りたい・京都
「保津川開削400周年」

 何それ、保津川下りが400年前にできたの?なんて、私は、意識の低さだったのです。

 保津川開削という大事業を、成し遂げたことによって、京都がどれほど潤ったかということは、結構忘れられているんではないかと思いました。

 今でこそ、保津川下りは観光用ですが、当時は物資輸送の大動脈であったとのことです。(一口に 「京野菜」 と言いますが、実際の産地は大部分が亀岡市など周辺の市郡です。)

 亀岡市を始め、保津川流域の地が、京都という大マーケットと結ばれる事による利益は、非常に大きかったでしょう。逆に京都の消費者にとっては、大量の物資を得られることとなったわけです。

 今、保津川下りの終点、嵐山の地は、観光の一大スポットですが、その昔は物資の一大集積地ではなかったかと、想像されます。その当時嵐山周辺は、今以上に栄えていたのでしょうね。

2006_0401 保津川下り.JPG

 急流で、物資輸送には使えなかった保津川を、水運に向くよう開発したのが、「角倉了以(すみのくら りょうい)」です。名前は教科書で見たような気がしますが、何をした人か憶えていませんでした。

 今で言うベトナムとの貿易で、巨万のとみを築いた角倉了以は、莫大な私財を投入して、この事業を成し遂げたのです。今で言うと、三菱商事のオーナーが、私財をなげうって、亀岡から京都への高速道路を建設したようなイメージでしょう。もっとも、事業の困難さは、今の何倍も厳しかったでしょう。

 たまたま、渡月橋の西詰め(大堰川(保津川、桂川)の右岸、阪急嵐山駅側)に、「絶景ポイントここから1km」の看板があり、川岸を上流に向かって、行ってみました。

 東詰の方は「美空ひばり館」など、多くのスポットがあり、賑わっていますが、こちら側の川岸を歩く人は、そう多くありません。

 細い道を、ボート乗り場や、ちょっとした休憩所(景色は良く、ゆったりとできるかもしれません。)を横目に見ながら、どんどん行きました。

 終点は「嵐峡館」でした。ここは、大堰川川岸に立つ料理旅館で、渡し船でしか行けないが、絶景を眺めながらの、会席料理は美味しいと聞いたことがありましたが、歩いて来れるとは知りませんでした。もっとも、距離があるのと、細くてアップダウンのある道なので、アクセスは船になるのでしょう。

 「絶景ポイント」はその旅館の横に、山の上に続く細道を登ったところにあると、案内板がありました。

2006_0401 大悲閣道.JPG
2006_0401 角倉了以説明.JPG


 「大悲閣(千光寺)」です。ここは、角倉了以(保津川だけでなく、高瀬川、富士川、天竜川などの河川開発を行いました。)が、河川開発工事に協力した人々の菩提を弔うため、嵯峨中院にあった、千光寺の名跡を移して創建したものです。

 晩年は、ここ大悲閣に隠棲し、61歳で亡くなりました。

 ここに登ると、遠く、比叡山、大文字山をはじめ東山三十六峰や京都市街も一望できます。山の上で、涼しいので(今はチョット寒い)夏にゆったりするには、良いと思います。(拝観料400円)

2006_0401 大悲閣.JPG

 今は、観光客がそれほど多くないと見えて、経済的に大変なのか、チョット荒れており、それが却って、隠れ家的な存在として良さそうです。毎月法話も行われているようですし、住職がいれば、相談相手にもなってくれるそうです。観光客用に抹茶のサービス(500円)もあります。

 それにしても、これだけの功績と富があった人の菩提寺が、このように荒れているのを見ると、少し寂しいものがあります。やっぱり日本は、官が民より優遇される社会なんでしょうかね。















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Last updated  April 2, 2006 01:49:14 PM
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