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2026年06月19日
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カテゴリ: 教育
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「家族イベントは、準備が大変だから妻に任せていた」——娘たちが巣立った後に、僕が深く後悔したこと
娘たちが大学生になって家を出てから、妻とよく話すことがあります。
「あの頃の誕生日会、楽しかったね」「あのクリスマス、覚えてる?」——そういう思い出話になるたびに、僕は少し胸が痛くなります。
なぜかというと、あの頃の家族イベントは、ほぼすべて妻が準備していたからです。
誕生日のケーキの手配、クリスマスのデコレーション、夏休みの旅行の計画——僕は「楽しい時間」を享受する側にいて、その時間を作る側には、ほとんど立っていませんでした。
娘たちが「あのときの誕生日パーティー楽しかった」と言うたびに、準備をしていた妻への申し訳なさと、もっと一緒に作ればよかったという後悔が、静かに押し寄せてきます。
■ 転機になった「バレンタインデーの夜」
娘たちが小学校中学年の頃、バレンタインデーの夜のことでした。
娘たちが友達や先生にあげるチョコレートを、妻と一緒に作っていました。台所からチョコレートの甘い香りと、娘たちの笑い声が聞こえてきました。
僕はリビングでテレビを見ていました。
しばらくして、次女が「パパも来て」と呼びに来ました。「手伝ってよ」と。
「パパは不器用だから」と言いかけたとき、次女が言いました。
「上手じゃなくていいんだよ。一緒にやりたいの」
その一言が、僕の背中を押しました。
台所に入ると、妻と長女が「来た来た」と笑顔で迎えてくれました。僕はチョコレートを型に流し込む担当になりました。不器用な僕が作ったチョコはいびつな形でしたが、次女が「パパの形が一番面白い」と言って笑いました。
その夜のことを、娘たちは今でも覚えています。
■ 「参加する側」から「作る側」へ
あのバレンタインの夜をきっかけに、僕は家族イベントへの関わり方を変えました。
「楽しむ側」から「一緒に作る側」へ。
とはいえ、いきなり全部やろうとすると続きません。最初は小さなことから始めました。
妻がケーキや飾り付けを担当していた誕生日に、僕が担当したのはメッセージカードだけでした。
娘への気持ちを言葉にすることが、最初は難しかったのですが、続けるうちに書くことが楽しみになりました。長女が「パパのカード、毎年保管してるんだよ」と言ってくれたのは、大学生になってからのことです。
② 夏休みの行き先を「家族会議で決める」ようにした
以前は妻が旅行の計画を立てて、僕は「いいね」と言うだけでした。それを「みんなで行きたいところを出し合って、一緒に決める」スタイルに変えました。
娘たちが自分で行き先を提案して、理由を説明して、多数決で決める。そのプロセス自体が、旅行前の楽しみになりました。次女が「私が選んだ場所に行ける」という嬉しさで、旅行当日まで毎日その場所について調べていたことを思い出します。
③ クリスマスの飾り付けを「家族全員でやる日」に決めた
12月の第一日曜日は「クリスマスデコレーションの日」と決めました。
僕の担当はツリーの組み立てと、高いところの飾り付け。娘たちの担当はオーナメントの配置。妻の担当はリースと玄関の飾り。
分担が決まると、それぞれが「自分の担当」として責任を持って取り組みます。終わった後に家族全員で「いい感じじゃない?」と眺める時間が、毎年の特別な記憶になりました。
■ 娘たちが今も話す「家族の記憶」
娘たちが帰省するたびに、子どもの頃の話になることがあります。
驚いたのは、娘たちが覚えているのが「高価な旅行先」や「豪華なプレゼント」ではないことでした。
長女が一番よく話すのは「バレンタインのいびつなパパのチョコ」の話です。次女がよく話すのは「自分が提案した旅行先に実際に行けた夏」の話です。
娘たちの記憶に残っているのは、モノやお金ではなく、「一緒に作った経験」でした。
それを聞いて、僕は確信しました。
家族イベントの価値は「何をするか」ではなく「誰と、どうやって作るか」にあると。
妻が一人で準備してきたあの頃のイベントも、娘たちにとっては楽しい思い出です。でも「パパも一緒に作った記憶」は、また別の特別さを持っているようです。
遅くても、気づいたときから変えれば、ちゃんと間に合う。
あのバレンタインの夜に台所に入ったあの一歩が、そのことを教えてくれました。





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最終更新日  2026年06月19日 18時39分17秒
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