いざこざの外
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結婚式の後、旦那は本格的に営業活動をしたけれど結局、仕事は一つももらえませんでした。再び落ち込む旦那。「何とかなるよ」とは言っても、私の収入では生活を支えられないしかと言って失業保険もない状況では、貯金ももって3ヶ月。定期預金を切崩し、食費を切り詰めてのギリギリ生活です。私の目下の不安は、この先の事より「今日、安い食材を探せるか」でした。借りていた家の前に畑があって、いつもダイコンかキャベツが作られています。仕事で帰宅するのは夜中近くになるから、畑の前を通るだびに「ひとつだけ・・・」という誘惑との戦いです。幸いな事に、野菜泥棒にはならずに済みましたが。で、ある日。旦那の知人から電話があり、仕事の話が来たのです。新しく創刊される雑誌だけれど、描いてみないかと。それがエロ漫画の原稿依頼でした。珍しく旦那は悩んでました。ジャンルがジャンルという事もあったのでしょうが商業誌に漫画を描いた経験が無い事も、不安要素としてあったみたい。友人にも相談していたけれど、それでも比較的早く決断をして私にもエロ漫画を描く事にしたと、報告してくれたのです。「自分の事よりも生活守る方が大事だから、描く事にする。人気がなければ、すぐに切られるだろうし。まぁ、やってみるよエロだからとか言って、仕事を選んでる場合じゃないし」旦那が仕事を選ぶ人だったら、一体どうなっていた事か。正直、この仕事は断っても仕方が無いかなと思っていたので本当に頭が上がりませんでした。
Jul 8, 2005
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