本日も桜木町事故の国会審問をアップさせていただこうと思います。
ここで注目すべきは、運転台には運転士以外に、検車掛(係)の職員が乗務しており、事故の時にはどこかに行っていて、二両目を切り離すときに応援に来たと証言しています。
運転台に大きな椅子があったというのは、検車掛員座っていた椅子であったかと思いますが、この時検車掛は後方で火災が発生したときにどこに消えたのかと言う疑問が残ります。
運転台には、運転士以外にも乗務していたものがいた?
以下に引用してみたいと思います。
この運転台にいたのはあなた一人でしたか。
○中村証人 いやもう一人おりました。
○内藤(隆)委員 二人でしよう。その人はどういう協力をしましたか。
○中村証人 別に協力というようなことはありませんでしたけれども、最後に車を分割するときに、車を切り離すときに……。
○内藤(隆)委員 それは何ですか、やつぱり職員ですか。
○中村証人 検車掛です。
○内藤(隆)委員 検車掛が乗つておつた。それで協力のしぶりは、要するに二両目の車を離すことに協力したのですね。
○中村証人 そのときに一緒にやりました。
○内藤(隆)委員 その協力だけ……。
○中村証人 その協力、あとは全然別な行動で別に本人を見たわけではありませんけれども……。
○内藤(隆)委員 第一両目が阿鼻叫喚のちまたに化しておるというそういうときに、どこにおつたのです。
○中村証人 どこにおつたかわかりません。
同乗していた検車掛は何時降りたのかが不明
ただ、室内が火災になっているときに、検車掛がどのタイミングで外に出たのかは。この証言からは確認することが出来ません。
列車の二両目を切り離すときに、見かけたと言っていますが。
火災が発生したときには、検車掛の話が一切出てきませんので、火災発生後すぐに飛び降りたのではないかと考えるのが素直かと思います。
車両火災に関する訓練は受けていないと証言
この質問に関しては、これ以上特段の進展はなく、その後、鍛冶良作委員の質問があり、火災を想定した訓練は行われていたかという質問がなされています。
それに対して、火災が発生する事を想定した訓練は受けていないと証言しています。
モーターからの火災などの場合は想定されるが、その場合もパンタを降ろせば解決する問題であったと証言しています。
○鍛冶委員 私、簡単に伺います、さつき委員長から聞かれたのですが、こういうような非常事態の訓練は、もちろんこんなことはめつたにあることではないから、やるわけはないと思うが、車内で火災が起つたということを想定しての訓練は全然なかつたのですか。
○中村証人 ありません。電車が火を発すれば、モーターとか、そういうようなところでありますが、そういうのは結局パンタグラフを降下すれば一切終るわけなんです。
○鍛冶委員 いや、原因は何にしろ、中で火災が起つたというようなことを想定しての訓練は一ぺんもなかつたのですか。
○中村証人 ありません。
○鍛冶委員 そういうことを考えついたこともないかね。ちよいちよいあつたこともあると思うが……。
○中村証人 結局自分としても、今度のような架線の事故というものは初めてぶつかつたのであります。モーターを焼いたとか、なんとかそういうような故障はありますけれども、そのときは全部パンタグラフを降下することによつて難なく治まつておつたのです。
さて、ここで再び当時の記事などを参考にした内容を少し書かせていただきますと、検車掛の職員が運転台に添乗していたのは問題ないとして、この乗務員が事故直後どこに行ったのかという点が不可解になってきます。
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○内藤(隆)委員
まん中にあるやつですね。そういうことをあとで気がついた、これは要するに訓練が足りなかつたこともありますね。それからもう一つ、この運転台にいたのはあなた一人でしたか。
○中村証人
いやもう一人おりました。
○内藤(隆)委員
二人でしよう。その人はどういう協力をしましたか。
○中村証人
別に協力というようなことはありませんでしたけれども、最後に車を分割するときに、車を切り離すときに……。
○内藤(隆)委員
それは何ですか、やつぱり職員ですか。
○中村証人
検車掛です。
○内藤(隆)委員
検車掛が乗つておつた。それで協力のしぶりは、要するに二両目の車を離すことに協力したのですね。
○中村証人
そのときに一緒にやりました。
○内藤(隆)委員
その協力だけ……。
○中村証人
その協力、あとは全然別な行動で別に本人を見たわけではありませんけれども……。
○内藤(隆)委員
第一両目が阿鼻叫喚のちまたに化しておるというそういうときに、どこにおつたのです。
○中村証人
どこにおつたかわかりません。
○内藤(隆)委員
あとでその車を離す協力をしておつたことを見つけたのですか。
○中村証人
結局あとで救助作業を行つておつたときに、結局全部お話というものはいたしておりませんけれども、一両目が燃え切つて、中の救助作業が全然できなくなりまして、それから今度下へ倒れているお客とかそういうものをあとに運搬したのであります。
○内藤(隆)委員
運転台にそういう人が乗つてもいいのですか。
○中村証人
それは認められております。
○内藤(隆)委員
検車をする職員だから……。
○中村証人
そうであります。
○内藤(隆)委員
そうしてあとでそういう死骸とか負傷者の運搬を手伝つたのみですね、その人は。
○中村証人
それはよくわかりません。自分としては――一両目がだめで、二両目のお客は全部回避できました。それから自分としては今度一両目からおりたけがしたお客さんとか、倒れているお客さんとかを、ほかの元気なお客さんだとか、そういう人と一緒に安全な場所にかついだりなにかして、それからしばらくたつて……。
○内藤(隆)委員
その人の職務と姓名を言つてください。
○中村証人
姓名は、名はちよつとわかりませんが、金子であります。職務は当時は東神奈川電車区の桜木町派出検車掛としての仕事をやつておりました。
○鍛冶委員
私、簡単に伺います、さつき委員長から聞かれたのですが、こういうような非常事態の訓練は、もちろんこんなことはめつたにあることではないから、やるわけはないと思うが、車内で火災が起つたということを想定しての訓練は全然なかつたのですか。
○中村証人
ありません。電車が火を発すれば、モーターとか、そういうようなところでありますが、そういうのは結局パンタグラフを降下すれば一切終るわけなんです。
○鍛冶委員
いや、原因は何にしろ、中で火災が起つたというようなことを想定しての訓練は一ぺんもなかつたのですか。
○中村証人
ありません。
○鍛冶委員
そういうことを考えついたこともないかね。ちよいちよいあつたこともあると思うが……。
○中村証人
結局自分としても、今度のような架線の事故というものは初めてぶつかつたのであります。モーターを焼いたとか、なんとかそういうような故障はありますけれども、そのときは全部パンタグラフを降下することによつて難なく治まつておつたのです。
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