ブラック☆ヘンリー の “怖い話”。
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…もう20年以上も経っているのに今でもその声ははっきりと脳裏に焼き付いています…その頃僕は、池袋駅から歩いて5分位にあるマンションで一人暮らしをしていました。たまたま近所に、モデルをやっている仲良しのA美も一人暮らしをしていて、よく遊んでいました。そんなある夏の日...深夜までA美のマンションで飲んでいましたがいつの間にか眠ってしまっていて、目が覚めた時には、朝の8時を廻っていました。「悪ぃ悪ぃ…いつの間にか寝ちゃった」とりあえず、自分のマンションに帰ろうと思い、ソファーから起き上がり、身支度をしました。その日は仕事が入っている訳でもなく特に急いで帰る必要もなかったのですが何故かそんな行動を取っていたのです。「あー…気を付けてネ…」ベッドの中で気怠そうにしているA美の声を聞きながら、部屋のドアを閉めました。A美のマンションから、自宅まで歩いて10分です。半分寝ぼけなから、ダラダラと歩いていきます。サンシャイン60近くの、頭上に川越街道と首都高が通っている某交差点で信号待ちになりました。アクビをしながら、歩行者用信号が青になるのを待ちます。ぼんやり前方を見ていると、僕と同じように信号待ちをしているサラリーマンが2~3人、OLが1人、自転車のオヤジが1人、小学生が1人いました。青になったら、みんなこちらに渡って来ます。まぁ、日常の何気ない光景ですので、全くもって何も気になりません。信号が青になり、対岸の人たちが渡って来ました。僕もボーッと渡り始めたのですが、何かがおかしい事に気付きました。自転車のオヤジが、小学生をすり抜けたのです。小学生の横を…ではなくて、小学生の中を、誰もいないかのようにすり抜けて行ったのです。「...えっ?」ビックリして交差点の真ん中で立ち止まった僕にその小学生が近づいてきました。そして僕の横でピタリと立ち止まり、僕の顔を見上げ、こう言ったのです。「…お兄さんにはボクが見えるんだね…」そう一言つぶやいて、消えてしまったのです。きっとあの子は今でもあの交差点の横断歩道を人知れず渡っていると思います。
2011/10/28
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