音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年05月31日
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時代を象徴する代表盤


 モトリー・クルー(Mötley Crüe)は、1980年代初頭にロサンゼルスで形成されたヘヴィ・メタルのバンド。いわゆる“LAメタル”ムーヴメントを代表し、バンド名は“雑多なクルー”つまりは“寄せ集めのメンバーたち”といった意味合いに由来する。酒とドラッグに溺れ、暴力行為なども含め問題を起こすこともままあったが、今となっては、それも時代性の一部と言えるのかもしれない。

 そんなモトリー・クルーの代表作が1989年発表の『ドクター・フィールグッド(Dr. Feelgood)』である。彼らにとって唯一の全米チャート1位となったアルバムで、世界各国でもヒットを記録した。1987年、メンバーのニッキー・シックスはドラッグの過剰摂取で心停止を起こして生死の境をさまよった。その後、各メンバーはドラッグを断ってアルバム制作に臨み、そうしてでき上がったのが本作ということだった。有能かつ有名なプロデューサーのボブ・ロックがプロデュースを担当し、多彩なゲストがレコーディングに参加した。こうしたゲスト陣には、スティーヴン・タイラー(エアロスミス)、ロビン・ザンダー(チープ・トリック)、ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)、ブライアン・アダムスらが名を連ねている。

 “パーティ・ロック”と形容される派手で破天荒さを備えた雰囲気を存分に保ちながら、完成度の高い楽曲と演奏が並ぶ。私的な好みで収録曲のいくつかをピックアップして触れてみたい。前奏的な1.「TNT」に続くアルバム表題曲の2.「ドクター・フィールグッド」は、全米のシングル・チャートでも6位になったヒット・チューン。ハード&ヘヴィでありながら親しみやすいという意味では、実によくできたナンバーで、ヒットしたのも頷ける。4.「ラトルスネイク・シェイク」は、豪快かつテンポよいギターとベースが個人的には気に入っている。6.「ウィズアウト・ユー」はバラード調のナンバー。この曲もシングル・カットされ、全米8位の結果を残している。

 アルバム後半では、ノリのよさと親しみやすさという観点では、7.「セイム・オール・シチュエーション」、演奏の豪快さや気持ちよさといった点からは、9.「シー・ゴーズ・ダウン」がいい。アルバムを締めくくる11.「タイム・フォー・チェンジ」は、HR/HM系アーティストにとってのいわゆるパワー・バラードのお手本のような曲で、“いまこそ変化の時だ”という直球の詞もなかなかいいのではないかと思う。余談ながら、この曲はB’zの某楽曲の元ネタになったのではないか(パクリなどと指摘されることも)として知られる曲でもあったりする。


[収録曲]

1. T.nT. (Terror 'n Tinseltown)
2. Dr.Feelgood
3. Slice of Your Pie

5. Kickstart My Heart
6. Without You
7. Same Ol' Situation (S.O.S.)
8. Sticky Sweet
9. She Goes Down
10. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
11. Time for Change

1989年リリース。




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Last updated  2024年05月31日 19時51分26秒
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