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あるところに小さな島がありました。そこには原住民が住んでいて、食料も豊富。みんなで仲良く暮らしていました。ですがそのうち自然災害などで食糧がどんどん減っていきました。
困った住民の一部が「新天地を探す」と船で島を出て行きました。冒険心のある(無鉄砲な)人たちです。「島を出て台風にでも遭ったら大変だ」と島に残った人たちもいました。慎重な(臆病な)人たちです。
人類はこうやって種を維持していくのです。もし全ての住民が臆病で島に残っていたら食料が無くなって全滅したかもしれません。もし全ての住民が無鉄砲で島を出ていたら台風に遭ってやはり全滅したかもしれません。
2つの道に分かれることで種が生き残る可能性を少しでも高めるのです。人類は種を維持するためにできるだけ多様性を確保しています。それはせっかち屋、のんびり屋、といった性格だけではありません。脂肪を蓄えやすい人、脂肪を蓄えにくい人など体質にまで及びます。
この話を聞いた頃、私には職場で嫌いな人がいた。その人は頭の回転の速い人で、何をするにも要領がよくて、立ち回り方がずるいのだ。どちらかというと気が利かなくてずるいことが嫌いな私は時々腹が立った。
でも人類が種の維持のために多様性を持つようにできているという話を聞いてから、自分がその人を嫌っていることは無意味なことだなぁと思うようになった。そもそも人間はそういう多様性を持つようにできている。色々な人がいるようにできているのだ。全く反対の性質を持つもの同士が互いにその種の維持の可能性をそれぞれに担っているのだ。
その人と私は同じ時代に生き、共にその多様性を担う仲間だと思ったらなんだかその人を嫌う気持ちが薄れていった。
相手を変えることはできない 2010.06.24 コメント(10)
人がそれぞれ背負うもの 2010.02.21