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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


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ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.12.16
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 タッキーはハッとして、帽子を深く被り直しました。
その女性はタッキーの前に来て立ち止まりました。

女性「失礼ですが……、”おさびし山の絵描き”さんでしょうか?」

帽子を手で押さえながら、タッキーはゆっくりと椅子から立ちあがりました。

タッキー「はい。私が……”おさびし山の絵描き”です。
そちらは”ミルククラウン”さんでしょうか?」

ミルククラウン「はい。はじめまして。私がミルククラウンです」

タッキー  「お待ちしておりました。さあどうぞ!おかけください」






 タッキーは手を差し伸べて椅子をすすめました。

また眼鏡のレンズのせいで、ミルククラウンさんの目ははっきりとは見えませんでした。
それからミルククラウンさんは自然に柔らかく椅子に腰掛けました。仕草にオーバーなところが無く、普通に上品な方のようです。

タッキー 「メールありがとうございます。あんな、あたたかな文章のメールをいただいたのは初めてです」

ミルククラウン「こちらこそありがとうございます。私もあなたからのメールに何度も勇気づけられました。本当にありがとうございました。
実は私、最近辛い事があったので気持ちが沈んでいたのです。そこにあなたからのメールを頂き、とても癒されました。」

タッキーは自分も”ミッチーを失う”という痛手負っていたのですが、その事は言わないでおく事にしました。男として初対面の女性にそんな事で慰めてもらうなんてあまりにも……、と思ったからです。

タッキー 「そうですか。私も癒されました。こんな気持ちは初めてです。」 

この後会話ははずみました。それは夢と同じ展開でした。お互いの心境や、考え方について語りました。タッキーはサラッと流すべき部分はそのまま流しました。なんと言っても、まだミルククラウンさんとは付き合いが始まったばかりですので、相手のプライバシーについて深く詮索する事は避けました。
そんなささいな事は今のタッキーにとっては、どうでも良かったのです。徐々に知り合っていければそれで良いのですから。あせる必要はありません。
タッキーはあつくるしくないような会話を心がけました。

そして夢の中と同じく、約束の”30分だけ会う”という時間を大きくオーバーして、すでに1時間が過ぎようとしていました。会話は静かな中にも、”かみ合い”を見せていました。お互いのフィーリングはぴったりです。



タッキー 「は?容姿ですか?私は全然気にしません」

タッキーは突然のこの質問に驚きましたが、正直に答えました。

しばらくミルククラウンさんは顔をうなだれて何か考えていましたが……、やがて、「お見せしたいものがあるので……、これから近くの”森”に行きませんか?」と言いました。






夢の通りです。






タッキー 「いいですよ。」



ミルククラウンさんは、タッキーのこの自然で落ち着いた言い切り方に大変驚いた様子でした。




小説目次 

→第1話~第14話
→第15話・第16話
→第17話~






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Last updated  2007.07.09 04:51:42
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