ピットに入る。

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ノンノン・フェアリーvol.2

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2005年02月21日

昨日はバレエの仕事でした。

オーケストラピットの中に入って演奏しました。
（ピットっていうのは、バレエとかオペラの時に、私たちが詰め込まれる箱のこと）

開演前や休憩中には、客席側からお客さん（主に子供）がピットの中で練習している私たちを覗き込み、写真を撮ったり、指を指して笑ったり、
私たちは猿山の猿状態になります。

私たちはそういう事にも慣れておりますので、涼しい顔をして練習していますが、
たまには餌の取り合いなんかもして見せた方が良いのかもしれないな。と考えてみたりもします。

そうこうしていると演奏が始まり、予期せぬことが・・・。
曲は『白鳥の湖』でしたが、いきなり降ってきました。

目の前が真っ白になり、隣の人が消え、楽譜も消えました。
Σ(=∇=ノノヒィッッー!!

スーパーの冷凍食品売り場の魚はこういう気持なのかもしれません。

降って来ると言えば、宝塚歌劇のエキストラに昔行った時には、
よく、いろんなものが降ってきました。

「昨日、ヤシの実が降って来たから、気を付けて下さい」

と連絡を受けたりします。
気をつけるって言っても、どうやって・・・。
降って来るものは演目によって変わり、バスケットボールの時もありました。
昔は、タカラジェンヌが降ってきた事があったとか、なかったとか・・・。

ピットと言えば、忘れられない思い出があります。

ピットのよく見える場所でしたが、チェロのおじさんが、全然弾いていないのです。
弓は動いていますが、弦に弓をくっつけていません。

そのうち、その周りにいる人が
「おまえ、どうして弾かないんだい？」（←憶測・・たぶんドイツ語）
みたいな事を言ってるように見えましたが、

天下のウィーンフィルですので、まさか難しくて弾けなかったって事はないでしょうし、
なんでだろ～、なんでだろ～。とずっと疑問を抱いていましたが、
最近、気付きました。

そのオペラのタイトルは『エルサレム』でした。
もしかしたら、宗教上の理由？？
奥が深そうです。

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