2006年05月23日
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カテゴリ: 留学中の日記。
先日、グンポルヅキルヒェンという、ヴィーンから電車で40分ほどの街へ遊びに行った。

オーストリアの電車は右側通行なのに、なぜかここの路線は左側通行で、
遠い故郷もそうではなかったかと、郷愁の思いが胸を熱くさせるので、
しっかり写真に収めることにした。

hidari1.jpg

さっそく電車に乗り込み、電車の窓に映り行く遠い過去に思いをめぐらせていると、
口ひげを生やした小太りの車掌がやってきた。

切符の確認かと思いきや、

車掌「さっき写真を撮っておったのは、この者か。」

という。


   あの、日本も左側通行でして、いや、決して悪気があったわけでもなく・・・。」

車掌「ちょっと、こっちへ来なさい。」

我々「(゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ(゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ」

そして、通されたのは、なんと運転室。

車掌「そんなに興味があるなら、こっちの方がもっと良い景色だよ。
     ('▽'*)ニパッ♪」

(*'▽'*)わぁ♪
本当に、すばらしい眺めでした。

運転していたお兄さんも、これがまた、なかなか愉快な人で、
ギアチェンジの方法から、車内アナウンスの方法まで説明してくれ、

意味もなく、スピードダウン させたり、
意味もなく、警笛を鳴らしたり
50メートルほど行き過ぎて止まったり
してみせてくれました。

「自分はこの仕事を愛していて、誇りに思っているので、
こうやって興味を持ってくれる人がいるとうれしい。」

というお兄さんを見て、

と、胸を熱くするのでありました。
hidari2.jpg

第2次世界大戦以前は、オーストリアは左側通行だったけど、
ヒットラーが右側にしろ。と言ったので、徐々に変わって行ったけど、
ここは未だに、左側のままなんだそうです。

南駅で降りる予定でしたが、せっかくなのでドナウ川も渡ってみよう。という事になり、
終点まで乗ることにしました。

ドナウ川にさしかかると、せっかくだからと、お兄さんはスピードダウンしてくれ、

「夏場はここで、ドナウ川に目を奪われて、どの列車もスピードが落ちるんだよね。」と言いました。

やはり、 青くはないドナウ を、ヴィーンの人々がどれほど愛しているか、
愛していれば、このドナウも青く見える日が来るのか。などと思いをめぐらせていると、


お兄さん

「いや、夏場になると、 裸のお姉さん が川岸で
日光浴するんだよ。理由はそれだけ。
運転手も人間だってことだねえ~~~。
あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)」

*o_ _)oバタッ

ヴィーンにも、どこかのどかな所が残っているのかな。
と、なんだか、心が温まる時間だったのであります。






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Last updated  2006年05月23日 21時21分02秒
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