2010年07月05日
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カテゴリ: 未分類
思い起こせば、私の小学校時代は、先生が昭和一桁生まれだったりした。

疎開の悲惨さも聞かされ、

給食を残そうもんなら、

「アフリカの子供達は食べたくても食べられないのに・・・。」

と、しかられる毎日であった。

「なら、このご飯をアフリカに持って行ってくれ!」

と、思っていたけど、もちろん言葉には出さず。


体罰なんてもんは今では考えられない級のが日常的に行われていて、



と思ったものであった。


いやまあ、よくぞまあ、親の誰かが

「きょーいくいーんかい」にでも訴えなかったものだなあ。

と、つくづく思う。

いや、たぶん、子供は親にも言わなかったのかもしれない。


なぜいきなりこんな話をするかと言うと、
つい最近、そんなおばあさん先生の音楽の授業を思い出してしまったからで。

それは小学校2年生の時で、
音楽の授業は専任ではなく、担任の先生がやっていた。

音楽って言っても、歌を歌ったり、そんな楽しいものではなく、
やっぱり、それも勉強なのであった。

IMG.jpg




みんなは丁寧にノートに書き写した後、1度か2度歌を歌って終わった。

え?


ある時は「バスバス走る~~」という歌のバスは、

「どこを走っているか。」、路線の検証。


これは、みんなが先生の望む答えを言えなかったために、


「もう、やめましゅっ!」(←サ行の発音が悪い先生であった)

ときれまくったので、我々はびびりまくった。
その後、1ヶ月くらいは音楽の時間は他の教科に振り替えられた。

子供心に、

「あ~、先生は音楽が嫌いなんだな。」

と感じており、
音楽の授業は苦痛でしかなかった。


音楽だけでなく、体育の時間に
「にやにやしてる」
というだけの理由でゴツンとなぐられたりしたものであった。


ところが最近、子供の合唱団とオケで共演する機会があって、
練習で子供の歌う様子を見ていると、

ふっ

と、思わず心が和んだのであった。

3人ほど、特に目立つ子がいて、
楽しそうに、左右に揺れながら歌っていたのである。

ここは舞台であるのに、あたかも野原で歌っているかの様子であった。


あ~、これくらい歌を楽しめるって言うのは、
ほんとに、ほのぼの気持ちが良いものだなあ~。

というか、この大勢の中で目を引く子と言うのは、
やっぱり個性があって良いなあ。

と一人で感心していたのであった。


と、そんな矢先、
その時の指揮者が、合唱団の先生に、

「あの~」

と切り出し、その子供達の動きを止めるように指示したのであった。


結局、本番は生徒達は直立不動で歌い、
私はつくづく残念な思いがした。


つーか、学校の先生が直立不動を望むのならまだしも、
プロの指揮者が、そういう指導をしたと言うのは。

やっぱり、目立つ子がいちゃダメなんでしょうかね。
いやー、つくづく、残念であった。













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Last updated  2010年07月05日 10時45分33秒


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