>時間を置いて、またきっと読み返したくなる文章です。

『奔馬』を読み終えたところです。あまりにも有名な
『・・・日輪は瞼の裏に赫奕(かくやく)と昇った』
がリフレーンしております。
(2006年03月06日 08時32分47秒)

やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2006年03月01日
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カテゴリ: 読書感想
こんなにわかりやすい、エンターテイメントといってもいいおもしろい小説なのに、
30年前、何がわからなかったのだろ?

たぶん、そのころの私はリアルなもの、ちょっと硬質のもの、
優しい人間性に富んだもの、そして民主的で階級性を追求するものが好きだったのだろう。
私の中で早すぎたのかもしれない。

との私の事情はさておき、第一巻を読了してやはり感想を書きたくなった。

みやびのかぎり、思うがままの筆運びで美麗に秀麗に描きつくしている物語。
さぞ作者は悦楽の作業であった事かと思う。

主人公、公爵家の嫡男の美少年「松枝清顕(きよあき)」が「情」に生きるが故の、

うとうとしいけれど、わかるような…。

貴族的な若い命が求める情炎は、外も内も典雅でありたい矜持。
それは華麗な滅びの美学。

『彼は優雅の棘だ。しかも粗雑を忌み、洗練を喜ぶ彼の心が、実に徒労で、
根無し草のようなものであることも、清顕はよく知っていた』

貴族を蝕(むしば)もうと思って、彼は蝕んだのではない。
知らずして犯してしまう、一族にとって没落の毒なのだ。

無意味だけれど

『死ぬと思えば生き返り、衰えるとみれば熾(おこ)り 』

風に旗がひらめくように、

『方向もなければ帰結もない「感情」のためにだけ生きること。……』


いわば純粋なる犠牲だろうか。

有形のものは無くなる、滅びるもの、
しかし、無形の魂は残っていくのではないか。
いや滅びてはならないと…。

理知の人親友「本多繁邦」とくっきりと対比させ、


時代は旧いかもしれない、けれど旧いものは古くならないのだ。
現代にその摩滅しない想いがうごめく。

続きを読むのに、こんなに待ち遠しい思いは久しぶりだ。





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最終更新日  2006年03月06日 10時50分02秒
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Re:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
ケー16  さん
そうでしょう!続きが気になるでしょう!?
わたしも一気に読んでしまいましたもの!!
そして、今ばあチャルさんの感想を読んで、
また読みたくなってきた・・・(笑)。
特に、私的には4巻がおすすめです。
おすすめというか衝撃的というか・・・
いや、ある意味、全巻衝撃的なんですが(笑)。
とにかく、是非是非最後まで読破してくださいね~!
(2006年03月01日 20時46分04秒)

ケー16さんへ Re[1]:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
ばあチャル  さん
怒涛のように読んでます!というわけにはいきませんが、しばらくかかりっきりになりまして、ブログの更新ができないでしょう(笑)
(2006年03月02日 21時03分56秒)

Re:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
hako0418  さん
こんばんは!

そんなにもばあチャルさんを夢中にさせているミシマ・・・。私はようやく昨年、「金閣寺」を読んだところです。(^_^;)
「春の雪」の映画化で、文庫が平積みになっているのを書店で見るたび、必ず手には取るものの、その重さに思わず下ろしてしまったりして。ばあチャルさんのご感想を読んでいたら、買わねばならぬっ、という気になってきました。 (2006年03月03日 00時09分47秒)

hako0418さんへ Re[1]:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
ばあチャル  さん
まだ二巻目なのですが、文章の一区切り一区切りで感心して読んでます。「ああこんな感情になることあるよー」と思うことしばしばです。難しくないです。
(2006年03月03日 10時45分54秒)

Re:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
柊♪  さん
柊は『春の雪』『奔馬』そして最終巻の『天人五衰』がどれも好きです。
時間を置いて、またきっと読み返したくなる文章です。 (2006年03月03日 22時23分05秒)

柊♪さんへ Re[1]:「豊饒の海・第一巻」春の雪 三島由紀夫(新潮文庫)(03/01)  
ばあチャル  さん

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