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『宴のあと』三島由紀夫再読。この小説のモデルは誰某彷彿させるだとか、政治や選挙にはお金がかかるを、描くところもうまいが、一人の熟女「かづ」の恋ゆくえが、生き生きと描かれているのがさすがだ。もう恋は卒業したと思ったのに、なぜ、元外相という外交官肌、野口と結婚したか。「これで身寄りのない私が、立派な野口家のお墓に入れる」とつぶやく「かづ」そしてなぜ、「お墓なんてどうでもいい」と現代の女性を彷彿させるような別れが来たか。そのストーリー展開の端正だげど現実的、流れるような文章が味わい深い。三島由紀夫さんは女性のみかた!?『闇先案内人』大沢在昌『室町無頼』垣根涼介変化に富んでいるが、さらさらっと読んでしまう。
2024年06月02日
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2月『ドストエフスキー 黒い言葉』亀山郁夫『ガラスの城』松本清張『ドライ』原田ひ香『路 ルウ』吉田修一原田ひ香、吉田修一の小説も読みごたへあるが、わたしは松本清張にどうしてもシフトする。『ガラスの城』も女性と社会がテーマで古びていない。3月『笹まくら』丸谷才一『仮縫』有吉佐和子『冬の光』篠田節子『鬼怒川』有吉佐和子『東京湾景』吉田修一有吉佐和子の未読小説2冊。いまさらながらよい!『笹まくら』再読。4月『みかづき』森絵都『三たびの海峡』帚木蓬生帚木蓬生、再読。*****病院巡りをしていた2月3月。やっと病名がわかれど半信半疑。手術が必須と、無事に手術成功。歩いて退院。3日後、足腰が立たなくなり、手術執刀の先生に申し訳ないけど「失敗?」と慌て。救急車で入院、脳梗塞と判明。高齢者のリスク。病院への見舞いの往復はくたびれ、頑張った。寝しなに本を読みたい、けど、今言葉でいう寝落ちが多かった。
2024年05月28日
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新しい年になりましたが、能登地震災害と羽田空港の事故に、こころ痛む正月です。被害にあわれた方々に、お見舞いとお悔やみとを申し上げます。12月の読書『家族じまい』桜木紫乃『ナイルパーチの女子会』柚木麻子『とめどなく囁く』桐野夏生*****さてわたしの読書と日常のブログですが、もうそろそろ閉じようかと思い始めて、いよいよ昨年11月~12月には悩みに悩み、それでもなかなか決心がつきませんでした。それでしばらく休んでみようか、という中途半端なことにしました。それが1年になるか、そのまま終了にしてしまうか、わかりません。急に寂しくなって不甲斐なく始めてしまうということもあるかもしれません。なお読んだ本の情報はブクログ「ばあチャルの本棚」にアップしようと思っております。ヒベリカム
2024年01月03日
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読書欲は続いていて乃南アサ「マエ持ち女二人組」『いつか陽のあたる場所で』 『すれ違う背中』 『いちばん長い夜に』吉田修一『湖の女たち』原田ひ香『三千円の使いかた』村田喜代子『新古事記』松本清張『砂の器』(再読)内館牧子『十二単を着た悪魔』どの本も読後感がとてもいい。感想のアップがサボりがちなのに、読みたい本がつぎつぎと見つかり、机の上にはそんな本が積みあがってて、眺めてはワクワクしている日々なんだ。
2023年12月04日
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散歩のときの空気がさわやかになって、やっと、生きていてよかった気分になりました。元気な82歳のつもりですが、やっぱりこたえます💦おまけに我がマンション大規模修繕工事中なんです、7月から。異常に暑い夏を足場と網に囲まれ、バルコニーに出るな、カーテン締め切れ、戸締りきちんとでしょ。エアコン冷風の中で、バルコニーで育てていた植木鉢も全滅しました。閉じ込められた生活。ですからわたしたちも青息吐息だったのは仕方ありません。こういう時に毎日が休日というのは不利でございますね。まあ、避暑地に逗留するとか、長期旅行するとかというのは、身体的能力と財政的能力に欠けてしまっているので出来ませんし、ね。*****さて、10月は7冊『人質カノン』宮部みゆき『侍女の物語』マーガレット・アトウッド『青い壺』有吉佐和子『横道世之介』吉田修一『おかえり横道世之介』吉田修一『開幕ベルは華やかに』有吉佐和子『人生オークション』原田ひ香どれもこれもおもしろく、読みでがありました。げんなりしてても、閉じ込められているからこそ、とても充実した読書になったのか、とも思います。
2023年11月05日
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わたしとしては読書がはかどった9月ビールの味に模して硬質と淡麗に分けて 硬質 『事件』大岡昇平『忠臣蔵とは何か』丸谷才一『辻邦生作品 全六巻 3』「北の岬」語り手がフランス遊学からの帰路、船で巡り合ったスイス国籍の修道女マリ・テレーズと知り合い、航海をつづけるうちに、友情とも愛情ともつかぬ交流持つ。日本に帰国してしばらくこの後、伝道している彼女に再会したのは、荒波の打ち付ける北の岬だった。「空の王座」新聞記者である語り手は、南村順造という考古学者に興味を持ち、レバノンの奥地の発掘現場に訪ねる。そして交流のうちに彼の孤高の姿に触れる。何ゆえに孤独を好むのか。発掘研究対象の<空の王座>(からのみくら)がある奥地は、中東がシルクロードにつながる場所というのが興深い。「献身」「洪水の終わり」 端麗 『春にして君を離れ』アガサ・クリスティー『緑の中で』椰月美智子『明日の食卓』椰月美智子『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ『お墓まいり記』山崎ナオコーラ『しずかな日々』椰月美智子自分の5年生の頃を思い出す。子供なのだけれどもういっぱしの大人の気持ち。心の目覚めがよくとらえられている。14~15歳もターニングポイントだけれど、その時ほど生々しくないのが、懐かしい。『おもひでぽろぽろ』 監督 高畑勲 シネマ・コミック65年生の思い出を辿ったら、秀逸のジブリ作品と思う。DVDも持ってて時々見ている、わたしこだわりの作品。『橋を渡る』吉田修一『美しい距離』山崎ナオコーラ身近な人を看病して死を迎えるにあたって、どのように対するのか?その人らしいとは?死に向かうのも生きかたそのものであり、それは自分の死にかたであり、清ぎよしい死にかた、あるいは清ぎよし生きかたが浮かんでくる、著者の目線が新鮮。
2023年09月30日
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短編小説の妙味このところ国木田独歩とチェーホフの短編を読み返している。すごいなあ、ぎゅっと圧縮された人生模様、到達感、達成感の文章。両作者とも早世、独歩37歳(1908年)チェーホフ44歳(1904年)で、その晩年に円熟したとある。だからなのか?国木田独歩『武蔵野』(新潮文庫)『牛肉と馬鈴薯』(新潮文庫)『運命』(岩波文庫)→ 作品が『牛肉と馬鈴薯』とダブル部分はあるチェーホフ『かわいい女 犬を連れた奥さん』(新潮文庫)『チェーホフ・ユーもレスカ 傑作短編集 1』(新潮文庫)『チェーホフ・ユーもレスカ 傑作短編集 2』(新潮文庫)読み比べているのだが「いづれがあやめか、かきつばた」晩年の作品集は、国木田よりチェーホフがすこしはやく亡くなっているので、発表も少し早かっただろうが、国木田に影響があったのかどうか?ロシア文学と日本の文学の夜明け、明治時代にそんなにも伝わるのが早かったとしたらすごいなあ。ともかくも、人生の機微をもりあげ、解剖していく文章は、胸を撃つこと、なおそこに詩心を加味されて、なんとも心揺さぶられる。特に好きな(印象濃い)短編は国木田独歩「酒中日記」「竹の木戸」「忘れ得ぬ人々」「武蔵野」チェーホフ「イオーヌイチ」「犬を連れた奥さん」「谷間」後、長編2冊(夏休みの読書モードなり)辻邦生『夏の砦』倉橋由美子『アマノン国往還記』はやりのデストピアの世界かユートピアか?と読みましたが、1986年に書かれた作品なので、その後を過ごしているわたしたちには、現実とダブりました。著者もこの小説で言っています「食べても食べても飽きないお菓子」さらさらと読めたのはさすがです。夏よ、さらば!
2023年08月31日
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辻邦生・水村美苗共著『手紙、栞を添えて』3度目の再読。辻邦生氏の作品を読み続けているので、気になって。おふたりの文学に対する博識がものすごいのだけれど、書簡という形式からくる親しみやすさ、解りやすさが、本好きの心をゆさぶる。今、読書中の作品は『夏の砦』まだ前半なので、言い切れないが『廻廊にて』をより深く説いていくような小説に思う。その前に『作品集 1』の短編も読んでいる。ま、それだけでも辻氏の思想にどっぷりつかっているという感じ。「遠い園生」 作者19歳のセンシビリティな作品。離婚して去っていく母と少年。そして、父とのかかわり。母との別れの姿が切ないが、困惑してるだろう父と雪遊びに興じる、幼いゆえにほのぼのとしている描写がういういしい。「城」 遠景として見えている城跡に、行ってみようとしても、行く計画につねに故障が起こる。作家らしい主人公のなかなか書きあげられない小説との、相乗効果が面白い。何かをなす、ということのエネルギーはどこからくるのだろう。「影」 これは労災じゃん、なぜそんなに忖度して身をすり減らすのか(怒!)と現代の頭は思うけど、ふた昔も前なら、こんな風なしがらみは当たり前のこと。影とは良心の呵責に追いかけられること。「人間の精神(意志、欲求、知能、判断、記憶)の力はランプのともしびのよう。ランプのまあるい周りにしか届かない。」は真贋だ。「ある晩年」 あるべきところにあるべきものが収まるのが、幸せに感じる初老の法律家。愛人の女性とその息子にすら、冷静に対峙してしまう。だが、息子の死事故によって、愛人が息子との突然の別れに精神の病にたおれるのを目の当たりにすると、不条理を受け入れ、心を開くが…。「旅の終わり」 イタリアのある街で知り合ったジュゼッペ家族との交流。国木田独歩の「忘れ得ぬ人々」のような。「蛙」 ボッシュという画家の絵「手品師」が題材。わたしは知らなかったのでウエブで検索。世の中、寓意に満ちた絵画は多い。でも、そんなところにいる蛙にびっくり。「異国から」 パリ、スペイン、シチリア、チロル、フランスの田舎シャルトルと小説のような紀行文のような、作者の姿と心が見えるような素敵な文章。読み返したくなる。『鎌倉駅、徒歩8分、空き室あり』越智月子辻氏の作品を読んででいる合間なので、むしろ肩の力が抜けたようになり、骨休めになった。しばらくこの作品のようなライトノベル(とわたしは思っているのだが)を敬遠していたが、読んでみるとこれもいいものだ。ピーマン食べて酷暑を乗り切ろう!!
2023年07月30日
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『水の眠り 灰の夢』『ダーク』(ミロ・シリーズ)『猿の見る夢』と、桐野夏生の作品ばかり続けて読んでいました。『猿の見る夢』が未読で、他は再読。『水の眠り 灰の夢』ミロの義父が週刊誌の記者だった若かりし頃の話。昔の感想にも書いたが、わたしと同時代、感覚がどんぴしゃりで、面映ゆい気持ちで読んだ。作者は小学生だったのだから、よく調べて描いているのがわかる。『ダーク』「村野ミロシリーズ」がこれで完結ということ。その後の桐野さんの作品の風格が確立された感じ。作風の出発点となったのだと改めて思いますね。昔読んだときは「どうなっちゃったのミロ!?」とあきれた思いがだったが、逞しく悪くなっていく毒の過程が、そうだ、そうだと納得のわけは、時代が追いついたのだと思う。『猿の見る夢』スピーディーで面白く読んでしまう。2013年~2016年にかけての作品だから、ミロスリーズから始まった数々の作品群を経ての本。ここまでくると失礼ながら手練れが安心して読めるように思う、それが心地いい。心地いいと言えば、芽吹きの緑陰が恋しい
2023年07月02日
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ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』詳しい注釈が付いているが、よほどの根気が必要、途中で注釈は飛ばすことにしてやっと読み終わる。そうして読んでみると、わたしの知識の無さなのか、なんだごく普通の成長記だなあと思ってしまった。印象深かったのは、主人公が娼婦通いにはまり、罪の意識に苦しめられ、カトリック教会で神父の説教を聴くところがすごい。罪が永遠に許されなくて永劫苦しむ「地獄での永遠の罪」という脅しの描写が圧巻!松本清張『混声の森』桐野夏生『顔に降りかかる雨』桐野夏生『天使に見捨てられた夜』桐野夏生『ローズガーデン』そういえば、桐野さんは松本清張さん系だったなあと、ストーリをすっかり忘れてしまった「ミロシリーズ」を読み直す。やっぱり面白い~。氏の作品の40冊以上は読んでいるが、初期の作品群はみずみずしくて好きだ。*****今月も日常生活が慌ただしく過ぎた。ひょんなことから高山市にも旅行。古い街並みもよかったが、市内の飛騨国分寺にて、1250年ものの大イチョウにすっかり憑りつかれた。
2023年06月02日
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まだまだあった、読み残しの清張作品。文庫本にて楽しむ。『美しき闘争』(角川文庫)と『蒼い描線』(新潮文庫)昭和時代を感じるのはおもしろいし、しかも古びていないところがすごい。両書とも熱海や箱根が舞台、そしてストーリー展開によって、日本全国縦横に旅する、その土地土地が目に浮かぶ。『美しき闘争』(角川文庫)1962年雑誌に連載、1984年カドカワノベルズ刊行『蒼い描線』(新潮文庫)昭和33年7月から週刊誌に連載、昭和34年(1959年)に光文社から刊行巻末解説。ほんとうにほんとうに清張さんの作品は多いのだ。清張さんはわたしが児産みが一段落して(笑)子育て真っ最中の1972年ごろから、文藝春秋社の全集を買って読んでいた。カッパノベルズなどで同時進行に読んでいなかったのだからというわけで。特に全集の最初の巻数は清張さんが選んだ(傑作と思われたかどうか?)ばかりだったので、傑作集のような限られていたのものだったのだね。その後、文藝春秋社の全集は続巻を出したようだけど。両書とも女性の出版業界における編集者が主人公、働く女性をめぐる描写の昭和なのが、かえって面白い。ストーリ展開の調査旅先地名も描写も、わたしが行ったことがある、住んだことがあるところが多い。知った土地名だからか、なお深いなあ、なつかしいなあと、わたしが年とって経験していることも悪くない。山口瞳『血族』山口氏の作品と言えば、サラリーマンの明るい哀愁ものと思っており、このような自伝的作品とは思いもしなかった、失礼してたよ。佐藤愛子『血脈』つながりでおしえていただいていたのだが、グズグズしていてやっととりかかり、新鮮さに瞠目した。だいたい履歴なんていうのは興味ある人物でも、面白くもないのが多い。日経の「私の履歴書」シリーズも大概そう。もちろん、その波乱万丈なゆくたてにもよるのだけれども。 『血脈』の方はその一族の突拍子のない人物像が縦横無尽に異な行動をするのだし、小説仕立て、愛子ワールドだからおもしろかったのだけどもね。山口氏のは謎解き風、一章ごとのまとまりの文脈でたたみかけるようでいて、冷静沈着な文章がうまい。一家の古いアルバムに、兄と自分が同じ月数の赤ん坊の姿で写っているのに、双子ではない?そりゃ子供の頃にこのアルバムを見れば怖いだろう。なんだろうね、わたしたちの世代は山口氏のような文章術に好感を持つのかな。*****わたしの日常では、二番目の孫娘が我が家に寄宿して大学に通学することになった。これで2人でうち倒れていることの心配なくなったが、それよりも生活雑事、忙しさ倍増のほうがしっくりするのかもしれない。まあ、現代大学生の風景でも楽しめるかいな。
2023年04月24日
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ジェイン・オースティン『分別と多感』...理性的なふたりの人間同士なら、ほんの数時間集中的に会話をすれば、ほんとうに共通の話題は語り尽くしてしまうだろうが、恋人同士となると話は違う。恋人同士のあいだでは、少なくとも二十回は同じ話をしないとどんな話題も終わらないし、話し合ったことにすらないのだ。(501ページ)昔を思い出してなるほどと思った一節。イアン・マキューアン『甘美なる作戦』なかなかおもしろい、読めば読むほど「ジェイン・オースティン」だけれど。木田元『哲学散歩』哲学の発祥地、アフリカや中東の治安不安定さ、そしてギリシャからスペインまでの斜陽、文明はどこへ行くのか。哲学の思索経路や歴史はわかったような、わからないような、だったけど、昔読んだヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』より身近な気がしたのは、日本の学者の作品だからかも。*****ブログはしばらくこのかたちで。ベランダのさくら「ピンクマーガレット」
2023年03月29日
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1.『贖罪』イアン・マキューアンに続いて2冊目のマキューアンもの 2.『アムステルダム』認知症で終わった前作、奔放な女性の認知症で始まるこれ、ちょっと凝り過ぎじゃないかと思う、ストーリー。3.『ノーサンガー・アビー』オースティン『贖罪』のエピグラフに引いてあったので、未読なれば読む。マキューアンがらみの、というところだがオースティンさん、小説を創っていくおもしろみを満喫させてくれる。4.『ひとはなぜ戦争をするのか』それぞれ超一級の専門家、アインシュタインとフロイトとの一回きりの往復書簡で、戦争に走る人間のサガを解剖する。しかし、年代は第一次世界大戦後、第二次世界大戦前の1932年。この冊子が再編されたのが2016年、まさかの2022年~2023年の今「ロシアが戦争をしかける」にヒントがあるのかどうか、ご名答とは言えないわ。そして5.木田元『哲学散歩』を読み始めているのだが…。
2023年02月28日
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8月は3冊『戦争は女の顔をしていない』スベトラーナ・アレクシェーヴィッチ『敦煌』井上靖『非色』有吉佐和子*****小説や文学を読む、空想に花を咲かせ、ここではないどこかに行き、浸るのは楽しい。けれども今に思いを寄せてしまうと現実は苛烈で複雑怪奇だから、重く深い読後感になる。井上靖『敦煌』は中国西域でのちょうど1000年前の空想物語。都から遠くかつ広いゆえに宋時代の中国が統治しきれない西域、群小民族の覇権争い。現代のウイグル自治区の様相を思い浮かべてしまう、のと同時に、映画やTVシルクロードドキュメンタリーの映像記憶があるから、やすやすと思い浮かべるイメージが、なお空想を馳せさせて面白く且つ意義深く読んだ。有吉佐和子『非色』これも人種差別の現代にも通じる考えさせられる小説なので、目を見開かされる思いをした。差別は色にあらずという内容。有吉佐和子氏の50年前の作品なのに、ちっとも変っていない差別ある現代が虚しいと同時に、それこそが人間的の、いや、哀しいが動物的な矯められない習い性かもしれないと。*****この夏は「焼きとうもろこし」に凝った。圧力鍋で8分蒸して、醤油につけてグリルで焼くだけの簡単なやり方なのに、これがめっぽう、うまい。最初は自家畑で採れたての、味の良いとうもろこしを友人にいただいたのがはじまり、それからハマってしまい、八百屋で二日おきに二本買ってきて、毎日「焼きとうもろこし」おかげで歯が痛くなったのは当然だね。頂いた自家畑のトウモロコシ「蒸しとうもろこし」と「焼きとうもろこし」欠けているのは味見したから
2022年09月02日
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6月『罪と罰 3』ドストエフスキーこれが最後かなと思いながらの再読、最終巻『あちらにいる鬼』井上荒野映画化で本屋さんの目立つところにあったので。『おばちゃんのいるところ』松田青子気になってる、好きになりそうな作家『アルプスの少女ハイジ』ヨハンナ・シュピリなぜ、TVの学習塾コマーシャルに『ハイジ』のアニメが使われるのか?長年不思議だったけど、わかった!まさに「ハイジの修行時代と遍歴時代」だから。子供の頃に読んだときは、物語の展開が面白くて印象的だったけど、(例えば「夢遊病」とかクララが歩けるようになるあたり)まさに成長物語、なかなか面白い、ヨハンナ・シュピリもそれを意識して書いたという。7月『きたきた捕物帖』宮部みゆき宮部みゆきさん時代物の集大成のような、失礼ながら、これならいい。氏のミステリーは好きなのだが、時代ものは苦手だった。長く連載して、主人公「北一」の成長をみたい。『草々不一』朝井まかて変な言い方だけど、山本周五郎と池波正太郎を混ぜて、藤沢周平を振りかけて、なお、なんともいえない、いい味を出している文。解説の人選もいい、作者が選んだひとなのだそうだから当然。好きなのは「紛者」「春天」『らんたん』柚木麻子ロマンスとミルクとバターの味。『茗荷谷の猫』木内昇文明開化から戦後の高度経済成長期までの、庶民のゆくたてが…。森鴎外、夏目漱石から内田百閒、果ては永井荷風の心意気を加味した文学的な楽しみを見つけるように読んだ。81歳の誕生日に娘よりのプレゼントこんなことはめったにない 笑
2022年08月01日
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コロナパンデミック2年目が過ぎゆきます。旅行無し用事のみ外出以外おさえるという居宅生活において、読書好きというのはむしろ良いのか。家の中の用事が増えてしまい、時間があるようでないのですけどもね。というわけで、年間68冊(上下巻もいれて)でした。わたしの独断で部門別オススメ年間ベスト・スリーを作ってみました。大作の部では『血脈上中下』佐藤愛子(文春文庫)『シンセミア上下』阿部和重(講談社文庫)『怒りの葡萄上下』スタインベック(新潮文庫)思い出のほんわか再読は『秘密の花園』バーネット(新潮文庫)『浜田廣介童話集』(世界文化社)名作は何度でも再読の価値あり『日本婦道記』山本周五郎(新潮文庫)『復活の日』小松左京(角川文庫)『濹東綺譚』永井荷風(新潮文庫)サスペンスミステリシリーズは『子供たちはどこにいる』メアリ・H・クラーク(新潮文庫)『揺りかごが落ちる』メアリ・H・クラーク(新潮文庫)『冷血上下』高村薫(新潮文庫)啓発された本は『私のスイス』犬養道子(中央公論社)『アンネの日記』アンネ・フランク(文藝春秋)『挑発する少女小説』斎藤美奈子(河出新書)クスリと笑ったのは『終わった人』内館牧子(講談社文庫)『すぐ死ぬんだから』内館牧子(講談社文庫)『カクテル・ウェイトレス』ジェームス・M・ケイン(新潮文庫)初読みの期待作家作品は『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ(新潮文庫)『乳と卵』川上未映子(文春文庫)『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』松田青子(中央公論社)なお、68冊中14冊が再読でした。繰り返し読むのも好きなんです♪
2021年12月29日
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コロナウイルス肺炎、東京の感染者数が再び増加の傾向自粛しています、けれども一時ほっと息をついたところがあって夜明けの4時半にウオーキング、その時はマスクなしにしてますひとつだけ絵手紙教室に行きましたがそれもどうなるか?医療機関はどうしても通わなくてはならないそれは仕方がないわたしたちはワクチンや治療薬があるということに慣れ過ぎておりましたいつの時代も未知の疫病と闘って来ました先祖がいるのですもうこれは閉じこもって読書!4月~5月『アンナ・カレーニナ』(上中下)トルストイ☆☆☆☆☆ナラタージュ』島本理生☆☆☆『バレンタインデイの殺人』キャロリン・G・ハート☆☆☆『カラスの親指』道尾秀介☆☆☆6月『ある微笑』フランソワーズ・サガン☆☆☆☆『真夜中の子供たち』(上下)サルマン・ラュデイ☆☆☆☆☆『郵便配達は二度ベルを鳴らす』ジェームズ・M・ケイン☆☆☆☆『海炭市叙景』佐藤泰志☆☆☆☆
2020年07月03日
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家にこもっている割には読了本が少ないです二か月分のまとめ2月『鴎外の婢』松本清張☆☆☆☆『ペスト』アルベール・カミュ☆☆☆☆☆3月『夏の裁断』島本理生☆☆☆☆『数の風景』松本清張☆☆☆『女の家』日影丈吉☆☆☆☆☆再読したのですが、14年もたつと内容はすっかり忘れていて、なぜか「すごくよかったからどうしてももう一度読みたい!」という気持ちだけは強烈に覚えていたのです。すっかり忘れていたのに感想は14年前とほとんど同じでした(笑)やはりいいものはいい、単に推理や怪奇的な小説ではない、りっぱな文学ですね。
2020年04月02日
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雨が多くて暖かい冬冬野菜の大きいこと、味に締まりがなくてこれも地球温暖化の影響だろうなと思っているうちに大変なことになってきた新型肺炎コロナウイルス情報不足なのか、過多なのかとにかく衛生管理が大事!なことはわかったかの国はそれがまだまだわたくしたち高齢者は手洗い、うがいと不要不急の外出は避けてでも散歩はしてあとは家で読書『Red』島本理生☆☆☆☆『グリフィンの年』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ☆☆☆☆『人間水域』松本清張☆☆☆『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ☆☆☆☆☆『イノセント』島本理生☆☆☆『あなたの人生、片づけます』垣谷美雨☆☆☆☆
2020年02月01日
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一年間で77冊読みました(上中下巻を合わせると81冊)締めくくるとこのようになりますよかった本というのは自分の好みになりますだから再読が入ってしまいますね☆☆☆☆☆『ペテロの葬列』宮部みゆき『テレーズ・デスケルウ』モーリアック(遠藤周作訳)『失われた時を求めて 抄訳版』マルセル・プルースト『春にしてきみを離れ』クリスティー(再読)『民族世界地図』浅井信雄『日本の同時代小説』斎藤美奈子『氷平線』桜木紫乃(再読)『或る「小倉日記」伝』松本清張(再読)☆☆☆☆『人間の絆』サマセット・モーム『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー『献灯使』多和田葉子後半はつとめて近現代の作品を漁りましたので初読み期待作家さん垣谷美雨柚月裕子朱野帰子あさのあつこ
2020年01月05日
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師走なのに結構読書をしましたね寝る前に読むことが多かったと思います面白いと夢中になって寝不足、翌日は頭が重いのが困る『真壁家の相続』朱野帰子☆☆☆『大事なことほど小声でささやく』森沢明夫☆☆☆『弥勒の月』あさのあつこ☆☆☆☆『わたし、定時で帰ります』朱野帰子☆☆☆『或る「小倉日記」伝』松本清張☆☆☆☆☆『さいはての彼女』原田マハ☆☆☆『新潮記』山本周五郎☆☆☆『ダークホルムの闇の君』ダイアナ・ウイン・ジョーンズ☆☆☆『容疑者Xの献身』東野圭吾☆☆☆☆
2020年01月03日
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月後半からグッと温度が下がり冬らしくなりましたが今月はいつもより多く読めましただれかの世話に慣れてきたということでしょうかね(笑)『遠い接近』松本清張☆☆☆☆構成力と文章力『真昼の悪魔』遠藤周作☆☆☆人間の中の悪魔の心?『氷平線』桜木紫乃☆☆☆☆☆再読『ゼロの焦点』松本清張☆☆☆☆読み返したくなる文章力『犬婿入り』多和田葉子☆☆☆☆これが多和田葉子の世界『夢見る帝国図書館』中島京子☆☆☆近代の文学者の香りがする『愛という名の支配』田嶋陽子☆☆☆☆『虹の岬の喫茶店』森沢明夫☆☆☆『清張地獄八景』みうらじゅん編集☆☆☆雑誌です
2019年12月01日
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『嫉妬』森瑤子☆☆☆『復活の条件』森村誠一☆☆☆『日本の同時代小説』斎藤美奈子☆☆☆☆☆『米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難』マーティン・ファクラー☆☆☆『献灯使』多和田葉子☆☆☆☆
2019年12月01日
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『名作うしろ読み』斎藤美奈子☆☆☆☆『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき☆☆☆『慈雨』柚月裕子☆☆☆☆
2019年11月30日
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しばらく休んでいた月ごとの読書まとめをさかのぼって簡単にアップします『バラカ』桐野夏生☆☆☆☆『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー☆☆☆☆『朝鮮半島統一後に日本に起こること』シンシアリー☆☆☆
2019年11月30日
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今年の梅雨は長かったですね毎日植物園の周りを2.5km歩いているのですが雨の止み間が朝だったり、昼からだったりで臨機応変に歩いておりましたけどこう暑くなっては早朝に戻ります!!『カササギ殺人事件』(上)アンソニー・ホロヴィッツこれもカタログのオススメでしたでも、このところ話題の本でもありました『カササギ殺人事件』(下)アンソニーホロヴィッツやっぱりミステリアスが好きなんですね、わたくし『エマ』オースティン(ハーディング・祥子訳)再再読『うちの子が結婚しないので』垣谷美雨沈黙(笑)『ミス・マープルと13の謎』アガサ・クリスティー新訳に引かれて『氷の轍』桜木紫乃『後悔病棟』垣谷美雨『裸の華』桜木紫乃
2019年08月01日
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東京に腰を据えて1年が経ちました思った通り都会のマンション暮らしは高齢者にとって楽で便利です『日本怪談集 取り憑く霊』種村季弘編『羅生門・鼻』芥川龍之介古い人間でしょうか、時々無性にこういうのが読みたくなります『民族世界地図』浅井信雄今月の一冊、今年のベストテン入り『冷たい密室と博士たち』森博嗣謎解きも好きです『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎初読み作家さんです『失踪当時の服装は』ヒラリー・ウォー面白かった!生活用品の宅配のカタログにも書籍がありましてその読書案内文がよくて購入それでなければ知らなかったと思います何が読むきっかけになるかわかりませんね~
2019年08月01日
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ブクログの「まとめ」を利用して月別の読書録を作っていましたが、ブクログさんの機能がなぜかなくなり、今までのように自分で作ってまとめるのもめんどくさい(笑)と、サボっておりました。しかし、紙の読書ノート代わりのブログなので復活させます。5月にはこんなもの読んでいたという簡単なものです。 『デンジャラス』桐野夏生相変わらず好みの作家さんです『夜の谷を行く』桐野夏生『日本怪談集 奇妙な場所』種村季弘編こういうミステリアスなものも好き『老後資金がありません』垣谷美雨書店でタイトルに引かれて読みました『ナイルに死す』アガサ・クリスティークリスティーはかなり読んだと思っていますがまだまだ面白いものが残っていることがわかりました『人間の絆(中)』サマセット・モーム『人間の絆(下)』サマセット・モーム久しぶりの大河小説
2019年08月01日
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春めいてきましたと思えば、冬に逆戻りかと気候不順が続き、若いうちならこれもよいが、とぶつくさいいながら、それでも元気に過ごせましたことを感謝しなければいけませんね。今月の一冊は、何度も読んでいるのに新発見してしまう『春にしてきみを離れ』ですね。読むたびに視点が変化しますよ。思わず自分のことのように考え込んだりいたしました。ばあチャルの本棚 - 2019年04月 (7作品)花氷: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫)松本清張読了日:04月03日リセット垣谷美雨読了日:04月07日エリザベスの友達村田喜代子読了日:04月11日嵐が丘にかえる (1980年)アンナ・レストレンジ読了日:04月17日嵐が丘にかえる 第2部アンナ・レストレンジ(倉橋由美子訳)読了日:04月20日夫の彼女垣谷美雨読了日:04月21日春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサ・クリスティー読了日:04月23日powered by Booklog
2019年05月02日
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抄訳本でしたが難解な大作『失われた時を求めて』が終わってホッとしたので、読みやすい本をと選んでいたら、どうも垣谷美雨さんにはまってしまいそうな予感です。読みやすくても中身はきちっちりしていて、うまい構成と語り口のスピードが好きです。ばあチャルの本棚 - 2019年03月 (8作品)ねじの回転 -心霊小説傑作選- (創元推理文庫)ヘンリー・ジェイムズ読了日:03月05日刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)葉室麟読了日:03月07日プルーストを読む ―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書)鈴木道彦読了日:03月16日失われた時を求めて 3 抄訳版 (集英社文庫)マルセル・マルセル・プルースト読了日:03月16日ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)三上延読了日:03月17日夫の墓には入りません (中公文庫)垣谷美雨読了日:03月23日人間の絆〈上〉 (岩波文庫)モーム読了日:03月27日七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)垣谷美雨読了日:03月29日powered by Booklog
2019年04月02日
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読書は一冊読み終わると、その作品の世界から醸し出される雰囲気を持続させて、次の本を手に取るという楽しみがある。だから2月は『香水』のフランス中世の世界からモーリアックの『愛の砂漠』になり、プルースト『失われた時を求めて 抄訳版 2』でしめて、『ブリット=マリーはここにいた』の背景はスウェーデンではあるけれども人間の自我、自己はいかにもヨーロッパ的で、桐野夏生『抱く女』も自我のうめきが底に流れているのです。ばあチャルの本棚 - 2019年02月 (6作品)白い人・黄色い人 (新潮文庫)遠藤周作読了日:02月01日香水―ある人殺しの物語パトリック・ジュースキント読了日:02月08日愛の砂漠 (講談社文芸文庫)フランソワ・モーリアック読了日:02月12日ブリット=マリーはここにいたフレドリック・バックマン読了日:02月20日失われた時を求めて 2 抄訳版 (集英社文庫)マルセル・マルセル・プルースト読了日:02月24日抱く女 (新潮文庫)桐野夏生読了日:02月27日powered by Booklog
2019年03月03日
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宮部みゆきさんの「杉村三郎シリーズ」が面白かったのはもちろんですが、年頭から「今年の一冊」になりそうな遠藤周作氏訳のモーリアック作『テレーズ・デスケルウ』に巡り合ってしまったのには興奮しました。遠藤周作氏の作品がらみで、たまたま松岡正剛さんの「千夜一夜」を検索していて感想を拝見、ビビットきました、わたしの読みたい病にかかる瞬間、絶対にはずれないのですよ。いままでにそういう何冊かの本がありまして、思い出すままにアップしてみますと『レベッカ』ダフネ・デュ・モーリア高校の現代文の授業の時先生が情熱的に語っていらしたのにピンときた。『ヘンリ・ライクロフトの私記』ギッシング新聞記事を読んでいたくそそられ。『春にしてきみを離れ』アガサ・クリスティークロワッサンの栞に「友へ、ぜひ読んでほしいと思う私の一冊」に挙げられている15冊の中でひらめいた。『子供たちはどこにいる』メアリ・H・クラークう~ん、忘れた。『笹まくら』丸谷才一米原万里さんの『打ちのめされるようなすごい本』で知った。『冷血』トルーマン・カポーティ何だったかなあ、なんとなく(笑)『ヘンリ・ライクロフトの手記』以外はすべてそくそくと迫ってくる雰囲気が、飛ぶように読ませて、とにかくわたしには忘れられない本になってしまったのでした。というわけで、今月の一冊は『テレーズ・デスケルウ』ばあチャルの本棚 - 2019年01月 (8作品)美しい星 (新潮文庫)三島由紀夫読了日:01月06日光の犬松家仁之読了日:01月13日ペテロの葬列 上 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月15日ペテロの葬列 下 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月18日希望荘 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月20日柚子の花咲く (朝日文庫)葉室麟読了日:01月23日テレーズ・デスケルウ (講談社文芸文庫)フランソワ・モーリアック読了日:01月30日コンビニ人間 (文春文庫)村田沙耶香読了日:01月31日powered by Booklog
2019年02月04日
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五つ星がわたしのおすすめです。古典的な文芸作品をどうしても選んでしまう癖があります。来年は現代のものを読むようにしたいです。友人に借りる本も、自分の好みではないものを読むメリットとデメリットがあり、来年は少し控えましょう。環境の変化で後半図書館が利用できるようになりました。来年はもっと利用しようと思います。ばあチャルの本棚 - 2018年01月~2018年12月 (76作品)夜と霧の隅で (新潮文庫)北杜夫読了日:01月10日パンドラ・アイランド 下 (集英社文庫)大沢在昌読了日:01月15日パンドラ・アイランド 上 (集英社文庫)大沢在昌読了日:01月15日西郷どん! 並製版 上林真理子読了日:01月17日西郷どん! 並製版 中林真理子読了日:01月19日西郷どん! 並製版 下林真理子読了日:01月21日「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)磯田道史読了日:01月23日バースデイ・ブルー (ハヤカワ・ミステリ文庫)サラ・パレツキー読了日:01月28日渡良瀬 (新潮文庫)佐伯一麦読了日:02月03日イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)トルストイ読了日:02月08日還れぬ家 (新潮文庫)佐伯一麦読了日:02月15日影踏み鬼 新撰組篠原泰之進日録 (文春文庫)葉室麟読了日:02月21日ホテル・コンシェルジュ (文春文庫 か 48-4)門井慶喜読了日:02月25日虚栄 上 (角川文庫)久坂部羊読了日:03月05日虚栄 下 (角川文庫)久坂部羊読了日:03月05日徳川宗春: 尾張葵風姿伝 (光文社時代小説文庫)高橋和島読了日:03月09日カナの結婚 (集英社文庫)森瑶子読了日:03月10日西行 (新潮文庫)白洲正子読了日:03月18日点と線 (文春文庫)松本清張読了日:03月21日セバスチャン―初期作品集 2 (河出文庫)松浦理英子読了日:03月28日生贄の木 (創元推理文庫)キャロル・オコンネル読了日:04月12日逆さに吊るされた男田口ランディ読了日:04月15日本当は怖い日本史: 勝敗と、策略と、欲望と、裏切りと― (王様文庫)堀江宏樹読了日:04月19日死に支度 (講談社文庫)瀬戸内寂聴読了日:04月28日ダブリナーズ (新潮文庫)ジェイムズ・ジョイス読了日:04月30日高嶋ひでたけの読むラジオ高嶋秀武読了日:05月02日万事正解角野卓造読了日:05月04日壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)浅田次郎読了日:05月17日壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)浅田次郎読了日:05月17日名作なんか、こわくない柚木麻子読了日:05月18日けむたい後輩 (幻冬舎文庫)柚木麻子読了日:05月26日真夏の犬 (文春文庫)宮本輝読了日:05月31日もののふ莫迦 (中公文庫)中路啓太読了日:06月21日乾山晩愁 (角川文庫)葉室麟読了日:06月24日私にふさわしいホテル (新潮文庫)柚木麻子読了日:06月27日タイムクエイク (ハヤカワ文庫SF)カート・ヴォネガット読了日:07月10日フランケンシュタイン (新潮文庫)メアリー・シェリー読了日:07月14日十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)武田泰淳読了日:07月17日本屋さんのダイアナ (新潮文庫)柚木麻子読了日:07月18日悲素(上) (新潮文庫)帚木蓬生読了日:07月23日悲素(下) (新潮文庫)帚木蓬生読了日:07月23日アメリカの鱒釣り (新潮文庫)リチャード・ブローティガン読了日:07月27日ダルタニャン物語 3 我は王軍、友は叛軍 (講談社文庫 て 3-8)A.デュマ読了日:08月01日ガーディアン・エンジェル (ハヤカワミステリ文庫)サラ・パレツキー読了日:08月05日悪意の楽園 (ミステリアス・プレス文庫)キャロリン・G.ハート読了日:08月08日怒り(上) (中公文庫)吉田修一読了日:08月10日怒り(下) (中公文庫)吉田修一読了日:08月10日文章読本 (中公文庫)丸谷才一読了日:08月15日一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)ジョージ・オーウェル読了日:08月21日O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)O・ヘンリ読了日:08月26日つまをめとらば (文春文庫)青山文平読了日:09月01日O・ヘンリ短編集 (2) (新潮文庫)O・ヘンリ読了日:09月02日O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫)O・ヘンリ読了日:09月06日パレード (幻冬舎文庫)吉田修一読了日:09月08日車輪の下に (角川文庫クラシックス)ヘルマン・ヘッセ読了日:09月13日タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)カート・ヴォネガット・ジュニア読了日:09月21日深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)沢木耕太郎読了日:09月24日深夜特急2-半島・シンガポール- (新潮文庫)沢木耕太郎読了日:09月25日鳳仙花 (1980年)中上健次読了日:10月05日九十八歳になった私橋本治読了日:10月11日医師がすすめるウオーキング (集英社新書)泉嗣彦読了日:10月14日聖ヨハネ病院にて・大懺悔 (講談社文芸文庫)上林暁読了日:10月21日自由学校 (ちくま文庫)獅子文六読了日:10月26日日本文学100年の名作 第2巻 1924-1933 幸福の持参者 (新潮文庫)-読了日:10月30日あん (一般書)ドリアン助川読了日:11月01日哀歌 (講談社文芸文庫ワイド)遠藤周作読了日:11月08日残り者朝井まかて読了日:11月14日日本文学100年の名作 第1巻 1914-1923 夢見る部屋 (新潮文庫)-読了日:11月19日誰か―Somebody (文春文庫)宮部みゆき読了日:11月21日イエスの生涯 (新潮文庫)遠藤周作読了日:11月24日失われた時を求めて 1 抄訳版 (集英社文庫)マルセル・プルースト読了日:11月27日名探偵WHO′S WHO (1977年)日影丈吉読了日:11月29日如何なる星の下に (講談社文芸文庫)高見順読了日:12月10日33年後のなんとなく、クリスタル (河出文庫)田中康夫読了日:12月17日ハネムーンの殺人 (ミステリアス・プレス文庫)キャロリン・G.ハート読了日:12月23日名もなき毒 (文春文庫)宮部みゆき読了日:12月29日powered by Booklog
2018年12月31日
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ばあチャルの本棚 - 2018年12月 (4作品)如何なる星の下に (講談社文芸文庫)高見順読了日:12月10日33年後のなんとなく、クリスタル (河出文庫)田中康夫読了日:12月17日ハネムーンの殺人 (ミステリアス・プレス文庫)キャロリン・G.ハート読了日:12月23日名もなき毒 (文春文庫)宮部みゆき読了日:12月29日powered by Booklog
2018年12月29日
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「ブクログ」を始めてからは、読んだ本の感想やメモをまじめにアップするようになりました。読んだ、おもしろかった、あまりよくなかった、くらいが楽なんですが、楽してボケてもいけませんから。星5個が多いですね、やはり読み継がれた来たものは古びないですよ。それともわたしが古いのか?ばあチャルの本棚 - 2018年11月 (8作品)あん (一般書)ドリアン助川読了日:11月01日哀歌 (講談社文芸文庫ワイド)遠藤周作読了日:11月08日残り者朝井まかて読了日:11月14日日本文学100年の名作 第1巻 1914-1923 夢見る部屋 (新潮文庫)-読了日:11月19日誰か―Somebody (文春文庫)宮部みゆき読了日:11月21日イエスの生涯 (新潮文庫)遠藤周作読了日:11月24日失われた時を求めて 1 抄訳版 (集英社文庫)マルセル・プルースト読了日:11月27日名探偵WHO′S WHO (1977年)日影丈吉読了日:11月29日powered by Booklog
2018年12月03日
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シンプルに暮らしましょうと、図書館利用や購入本は新中古店へとなりました。本をこよなく愛するわたくし、それでは寂しいとブクログに本棚を作りました。ブクログのレビュー内容はこのブログにアップしたものと同じです。ばあチャルの本棚 - 2018年10月 (6作品)鳳仙花 (1980年)中上健次読了日:10月05日九十八歳になった私橋本治読了日:10月11日医師がすすめるウオーキング (集英社新書)泉嗣彦読了日:10月14日聖ヨハネ病院にて・大懺悔 (講談社文芸文庫)上林暁読了日:10月21日自由学校 (ちくま文庫)獅子文六読了日:10月26日日本文学100年の名作 第2巻 1924-1933 幸福の持参者 (新潮文庫)-読了日:10月30日powered by Booklog
2018年11月03日
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2017年に読了したのは58作品。そのうちの23作品は友人から借りた本。残りの35作品は自分が新規に購入したり、積読本だったりしたもの。遠いということもあり、去年は図書館には行かなかった。友人から借りた本(23)友人が読んだものを回してくれるのだ。良い点はわたしが選ばなかったような本があり、興味そそられる。困る点は友人の選んだ本を読んでいると、私の選んだ本を読む時間が減ってしまうこと。借りたものを全部読まなくてもいいではないかと思うが、今のところ全部読んでる。今回こうして分類してみると友人の読書傾向がわかるのは面白い。時代物(11)『井伊直虎 女にこそあれ次郎法師』梓澤要『山吹の炎 更紗屋おりん雛形帖』篠綾子『黒幕』池波正太郎『峠道』上田秀人『海の祭礼』吉村昭『赤猫異聞』浅田次郎『おごそかな渇き 他短編』山本周五郎『花も刀も 他短編』山本周五郎『正妻 慶喜と美賀子』林真理子『似たものどうし』北原亞以子『利休の闇』加藤廣現代小説(3)『北斗 ある殺人者の回心』石田衣良『悪医』久坂部羊『女のそろばん』平岩弓枝エッセイ&解説書(9)『九十歳何がめでたい』佐藤愛子『京都ぎらい』井上章一『薬のやめどき』長尾和宏『夏目漱石』十川信介『私を通りすぎた政治家たち』佐々淳行『「暮らしの手帖」とわたし』大橋鎭子『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート『痛くない死に方』長尾和宏『本当は怖ろしい韓国の歴史』豊田隆雄山本周五郎はすべて読んでいるので再読になったが、もういいということはないのである。と再確認した。わたしの購入本&積読本(35)どうも積読本の消化のようでもある。それにどうしても古いものに手が出る傾向。今年はもう少し現代の活きのよいものを読みたい。現代小説(9)『ファミレス』上下重松清『ビブリア古書堂の事件手帖7』三上延『コンカツ!』石田衣良『蹴りたい背中』(130回芥川賞) 綿矢りさ『スティル・ライフ(』98回芥川賞)池澤夏樹『ホロスコープ物語』森瑤子『セブンデイズ イン バリ』田口ランディ『わりなき恋』岸恵子『失われた眠り』南部樹未子時代物(1)『刺客請負人』森村誠一もはや古典名作 一定の評価があるもの(5)『楡家の人々』(第一二三部)北杜夫『海市』福永武彦『岬にての物語』三島由紀夫『月山・鳥海山』森敦『箱根山』獅子文六エッセイ&解説書(4)『三浦半島記』司馬遼太郎『文庫解説ワンダーランド』斎藤美奈子『歴史再検証日韓併合ー漢民族を救った「日帝36年」の真実』崔基鎬(チェケイホ)『朝鮮と日本に生きる ー済州島から猪飼野』金時鐘外国文学(16)古典少女文学(5)『若草物語』L・M・オルコット『続若草物語』L・M・オルコット『第三若草物語』L・M・オルコット『第四若草物語』L・M・オルコット『パットの夢』 モンゴメリミステリー&ハードボイルド(7)『ポアロのクリスマス』アガサ・クリスティ『アメリカの友人』パトリシア・ハイスミス『バーニング・シーズン』(6) サラ・パレツキー『スズメバチの巣』パトリシア・コーンウェル『業火』(9)パトリシア・コーンウェル『警告』(10) パトリシア・コーンウェル『審問』(11)(上下)パトリシア・コーンウェル世界名作&文豪(4)『北の愛人』M・デュラス『牝猫』コレット『最初の人間』カミュ『八月の光』フォークナーさて去年のベスト3は『八月の光』フォークナー『三浦半島記』司馬遼太郎『利休の闇』加藤廣次点『夏目漱石』十川信介『文庫解説ワンダーランド』斎藤美奈子番外編(こだわりの好み)は『若草物語』L・M・オルコット『続若草物語』L・M・オルコット『第三若草物語』L・M・オルコット『第四若草物語』L・M・オルコット
2018年01月12日
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涼風が立ったかと思うと、夏日に戻ったりを、人間は性懲りもなく繰り返してぼやくのが常だわ世間では今度の総選挙で盛り上がったり、かきまわしたり相変わらずのマスコミ騒ぎを、いいかげんにしてとわたしは冷たく見たりしていて、それではいけないとまじめに思うのだけどもねわたくしごとでは介護状態だった夫が左目白内障の手術を最後にすっかりよみがえってわたしの手間は楽になったが、念願の断捨離がやってもやっても終わらず、相変わらず畑&庭仕事が忙しく、家事が追ってきてかなわない、と言いながらも読書はしている(笑)7月『岬にての物語』三島由紀夫『バーニング・シーズン』サラ・パレツキー『わりなき恋』岸恵子『九十歳何がめでたい』佐藤愛子『北斗 ある殺人者の回心』石田衣良『黒幕』池波正太郎『悪医』久坂部羊8月『薬のやめどき』長尾和宏『峠道』上田秀人『夏目漱石』十川信介『女のそろばん』平岩弓枝9月『月山・鳥海山』森敦『業火』パトリシア・コーンウェル『警告』パトリシア・コーンウェル『審問』パトリシア・コーンウェルほとんど友人に借りたものと、本の整理に当たって古本で買ってあったものの消化であるパトリシア・コーンウェルは検死官スカーペッタシリーズ『審問』で11巻目だが、もっともっと23巻まで続くという、けど、ネットで読書感想を見てみるとこの辺で失速するらしい、だからもう続けないつもり
2017年10月13日
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7月になった。先月末に誕生日が過ぎ、一つ若くなった。さて、6月はたくさん本が読めたが、「断捨離」とて減らさないといけない中古本の処理でもあったので支離滅裂ではある。けれど、なんとなくつながる感想になり、おもしろいものだ。読書ってのはそこが楽しいので・・・。『コンカツ?』石田衣良実用書の感じで今「どんな風」って思って読んだ、不謹慎のそしりかな。それではいけないと、『海市』福永武彦純愛物語この小説。ヒロインが悪女かなあと。『蹴りたい背中』綿矢りさ一気に高校生時代に戻って「わかるわかるその気持ち」『ポアロのクリスマス』クリスティー間食にミステリーを、お馴染みのポアロ。ポアロもの、半分以上は読んだ。マープルはすべて読んだが。『スティル・ライフ』池澤夏樹またまた若い気分になり、新鮮な感覚を楽しむ。『ホロスコープ物語』森瑤子12星座にことよせて12人の女性の物語。星座で性格がわかれば苦労はない。この作者さんはこってり派。南の島の雰囲気バリバリ。というわけで『セブンデイズ イン バリー』田口ランディ南の島の汗ばむ湿気と花の香にむせそうな一遍旅に出て、こんな創作をしてしまう作家魂に乾杯!田口さんは当地にまだ住んでいらっしゃるのかしらん?地元、唯一の本屋さんにはコーナーがあって、どのご本も手に入る。『北の愛人』マルグリット・デュラス『愛人 アマン』の焼き直しのようではあるが、老年になって再び筆を執ったので、さすが感性が理知にくるまれるとこうなるのか。『アメリカの友人』パトリシア・スミス『太陽がいっぱい』のアランドロン演じる主人公がどっこい生きていて、またまただまし討ち。古典かおるミステリーなり。『歴史再検証 日韓併合』崔基鎬日韓本はいろいろ読んでいるが、alexさんがかなりまえにおすすめの本。やっと読んだ。うーむ益々わからないお国だ。『牝猫』コレット60年代に映画になった。猫好きの青年が結婚して破綻するという物語。犬だったらよかったのかもしれない。猫とはねえ。しかも牝猫。好きが徹底すれば、何かと悶着が起こる。それでなくても結婚は異なる二人が折り合うのだ。自由と協調性、個人主義の矛盾。最近の非婚化傾向。日本、やっとここまで来たか!(笑)『沈黙の春』が重苦しいので(そんな事言ってられないのだが)三島由紀夫『岬にての物語』に移行。初期の短編集だがさすがの文才!とても素晴らしい。
2017年07月01日
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ブログを始めた頃のように、張り切って読書後感想を書かなくなって久しいそれでは「やっぱり読書」ブログの名が泣くと思いつつも齢のせいか、ずぼらのせいか、間遠な更新なってますそんなんではボケたようだし、モチベーション維持もできないし「よおし、10月は一冊読み終わったらすぐタイトルだけでもアップしよう」と決心したようなわけで、なんとか10月はできましたよと言っても、10月の読了本は5冊ですがそれで6月に半年分の読書歴をアップした後の7月から9月までをご披露しておきましょう『マンスフィールド・パーク』ジェイン・オースティン『エマ』や『自負と偏見』は若い頃から何度も読み返すほど好きだがこの作品があるというのは最近知り、文庫本でも700ページ近くある分厚な本積んでおいたもので、やっと読んだ、内容はまあ同じ系統江國香織さんをまとめて読む『東京タワー』『ホテルカクタス』『すいかの匂い』『スイートリトルライズ』『やわらかなレタス』『神様のボート』倉橋由美子さん2冊『スミヤキストQの冒険』『聖少女』倉橋由美子さんの作品も未読はあと残り少ない『親指Pの修業時代』松浦理英子このPってのは男性のアレ、女性の親指がそうなってしまってさあ、どうなったか?というまことに不思議な艶めいた小説『ダウンタウン・シスターズ』サラ・パレツキー女探偵シリーズでまだかなり続く、続編を積んである『悪人』吉田修一司馬遼太郎さん2冊『関ヶ原』『覇王の家』『老年の品格』三浦朱門『羆嵐』吉村昭
2016年10月30日
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半年分の読書記録 続きです 桜木紫乃さんにハマって次々と読む『起終点駅 ターミナル』『LOVELESS ラブレス』 『ホテル ローヤル』『氷平線』『誰もいない夜に咲く』『硝子の葦』『それを愛とは呼ばず』『星々たち』『蛇行する月』『ブルース』『ワン・モア』『無垢の領域』『凍原』なかなか読ませますリアルでありながら、背景の繊細な感性と情緒がからまって醸す雰囲気がいい大沢在昌の「新宿鮫」シリーズ残り4~10巻を読む『無間人形』 『炎蛹』『氷舞』『灰夜』『風化水脈』『狼花』『絆回廊』『鮫島の貌』(短編集)無類の面白さ、スピード感、警察機構の勉強になったパトリッシア・コーンウェル「スカーペッタシリーズ」続き 7~8巻『死因』『接触』井上靖『風林火山』葉室麟『春雷』『鬼神の如く』ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ケイト・モートン『忘れられた花園』コレット『私の修業時代』森絵都『風に舞い上がるビニールシート』ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』筒井康隆『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』ゼナ・ヘンダーソン 『ページをめくれば』サキ『サキ短編集』再読坂岡洋子『老全整理』姜尚中『心』篠田節子『ハルモニア』以上半年間で44冊でしたこの頃は読みたいと思っていて積んでおいたものや図書館利用で消化する(減らす)になってきました
2016年06月30日
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2016年1月から6月に読んだ本を振り返ってみます新年の読み始めは吉田健一『文学人生案内』「文学に現れた男性像」というタイトルに惹かれ、いまさらながら男性研究か(笑松本清張『史観宰相論』こ難しいというか、面倒くさい文章であったが清張さんは大好きなので頑張った読み終わってみれば、明治維新から戦後の昭和までの歴史を垣間見、勉強になりました松本清張『水の肌』清張さんの短編はほとんど読んでいると思うのですが、タイトルが未読だったその短編集中の「小説 3億円事件」を読み、そうだ!『日本の黒い霧』を全部読んでいなかったと思い出し、読み継ぎました『日本の黒い霧』「下山国鉄総裁謀殺論」「「もく星」号遭難事件」「二大疑獄事件」「 白鳥事件」「ラストヴォロフ事件」「革命を売る男・伊藤律」「征服者とダイアモンド」「帝銀事件の謎」「鹿地亘事件」「推理・松川事件」 「追放とレッド・パージ」「謀略朝鮮戦争」「なぜ「日本の黒い霧」を書いたか」知ってるようで忘れているし、当時はまだ子供、昭和史をなぞるようなのですからそのほかにわたしの持っている文藝春秋の松本清張全集30巻には「幻の「謀略機関」をさぐる」など補筆の文章があり、清張さんの並々ならぬ情熱を感じましたこういう緊張は時には必要と思いますここまで打ってきて半年の読書を振り返るって、大変だということに気が付いたそれに前にアップしたブログとダブるしやっぱりだーっとタイトルを上げようかなと・・・ 次回に
2016年06月29日
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12月も押し詰まると不思議にわが方はよく事件が起こるまだ言えないが、心配事でお正月どころではないようなというわけで今年最後のブログは11月12月読了本のみにて11月『「西武」堤一族支配の崩壊』(さくら舎) 広岡友紀広岡友紀さん、堤家関係者とおっしゃるひとの内幕ものでも、山崎豊子氏の『華麗なる一族』のリアリティーには負けるリアルでも、フィクションでも、要は人間性が描けているかどうかだ『屍蘭』(新宿鮫3) 大沢在昌『破戒』 島崎藤村『花明り』 山本一力『蒼穹の昴』下巻 浅田次郎12月『歳月』 司馬遼太郎 とうとう目が悪くなってきたみたい来年は今年の71冊を越えられないだろうなあみなさまにはどうかよいお年をお迎えくださいませ
2015年12月31日
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『破獄』 吉村昭なかなか迫力ある、吉村文学真骨頂の力作『白い遠景』 吉村昭読ませる読ませる吉村文学のよってくるところがわかる随筆の数々特に「小説と<私>」と題してまとめてある文章に興味を覚える岡本この子、林芙美子、平林たい子、志賀直哉に文章や描くということを学んだというまた、戦中戦後書物を苦労して求めたのに、それを売って生活のたしにしたなど、隔世の感ありて、先人の苦労がしのばれる 『説きふせられて』 ジェイン・オーステイン『毒猿』 大沢在昌新宿鮫2巻,娯楽小説として非常におもしろい日本にもハードボイルドがあった!! 『若冲』 澤田瞳子ちらっとしか知らなかったので恥ずかしながら本を読んでから若冲氏の絵をネットでじっくり見たするとこの本もよく書けているとは思うが、まだまだ足りないようだなぜあんな絵になるのかはかりしれないというかわたしに芸術がわかんないのかも 『おもかげ橋』 葉室燐 『103歳になってわかったこと』 篠田桃紅わたしはいくつまで生きるのだろうと思いながら読んだ(笑そしてどんなこと考えるのだろう? 『がんにならないのはどっち?』 秋津壽男北斗晶さんの乳がんが話題になっていたので身にしみながら読んだ
2015年11月01日
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『一路』 浅田次郎NHKTVドラマは原作の迫力がなくて途中で見るのを止めた山中雪の場面を予算の都合で無にしたからだろうか脚本で全く違うストーリ展開になってた『新宿鮫』(第1巻) 大沢在昌再読、すごくおもしろいのにすっかり忘れているそうなるとお得感があるから、ま、いいか10巻ぐらいあるシリーズを全部読むつもりで再スタート『秋月記』 葉室燐『家族という病』 下重暁子あと『蒼穹の昴』 浅田次郎は上巻のみ
2015年10月11日
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いち時間 いち時間と過ぎぬれば ひたいに涼しき 9月の風...ばあチャル吟あれよあれよというまに過ぎゆく日台風と秋雨前線とかでもの凄い雨に降りこめられうっとうしい毎日なのに、元気なんだけれど家事も日常もオール励んでいるけれどもブログする気力だけが不足なような、またおろそかに...(笑というわけで、8月の読了本『散り椿』 葉室燐タイトルがすばらしいかな(葉室さんの本のタイトルにはいつも感心する)「ぽとん」と花が落ちる椿ではなくて、花びらがはらはらと散る椿かなわぬ恋を秘めて散るっていうロマンを時代物に仕立てるとこうなる『小説 与謝蕪村』 木宮高彦『奔れ晋作』 榛葉英治高杉晋作を詳しく辿りたければこの本を読めばもっとわかるTV「花燃ゆ」がつまらなくなって見なくなって司馬遼太郎『世に棲む日日』だけでは足りなくてどっぷりつかった「山口のあたり」やっぱり一度訪ねてみたくなった「萩」『オペラ座の怪人』 ガストン・ルルーミステリと怪奇の古典なぜかデュマ『モンテ・クリスト伯』を読み返したくなった(文庫本で7~8冊もあるのよね 汗)こういう翻訳古典を好むっていうのはわたしらの世代だけか?『ヴィク・ストーリーズ』 サラ・パレツキーシカゴに活躍するイタリア系女探偵のシリーズの短編もの『海峡物語』 五木寛之五木さん初期の作品まあね...(友人が貸してくれたので 笑)
2015年09月10日
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4か月にわたって発行されていたので、だらだらになったがミッチェル『風と共に去りぬ』4~5巻を読み終わりやっと鴻巣友季子新訳は完結、なんだかほっとした気分だからおかしい万城目学『プリンセス・トヨトミ』宮部みゆき『模倣犯』(1~5)もう10年以上前にブレイクしていたのにやっと読む番が(笑引き込まれて、さすがフィクションが達者だね永井路子『万葉恋歌』こういう和歌の世界をもう少し知りたくなったというより勉強せねば、どうもわたしは詩に弱いフローベル『ボヴァリー夫人』カミュ『異邦人』『マンスフィールド短編集』この短編集も若き日の愛読書なのだけど張りつめた深層心、わかっていたんだろうか?むしろ、現在の方がより近い心境になってる久坂部羊『神の手』安楽死に関するフィクションお医者様である作者の説得力ある描写は凄味ありこれもわれら身近なこととして、夏にうってつけのひやい(冷い)話なり浅田次郎『黒書院の六兵衛』明治維新期、江戸城明渡しにまつわる奇想天外怪異な騒ぎのフィクションひとりの武士が明渡しの時期が来ても江戸城を立ち退かない立派で凛々しくもなにやら胡散臭い影がある御家人幕閣側、討幕攘夷派たちが流血を避けるため無理強いできずに、入り乱れてドタバタする無血開城を図った勝海舟と西郷隆盛も登場ちょっと『オペラ座の怪人』を思い出す堀辰雄『風立ちぬ・美しい村』京都行に持って行ったとくに『美しい村』はこんなだったかと再認識時のうつろいは美しくも残酷
2015年08月02日
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読んだ本の記録は自分用にノートしてあるのでここに几帳面にアップしなくてもいいようなものだけれどもA型って、気になって仕方がないアホな気質なんだからというわけで3月柴田錬三郎『御家人斬九郎』以外は友人に借りた本なので写しておいたのだけどひと月にしてはよく読んだものだ、もう内容を忘れたものもちらほら4月『平蔵の首』 逢坂剛この作家さんは現代もののミステリが好きなのだが時代小説にも手を染めて、池波正太郎さんのおはこ「平蔵もの」でしかも挿絵がご高齢の父上中一弥さんとコラボ興味津々で読んだ、ま、可もなく不可もなく『世に棲む日日』(二~三巻) 司馬遼太郎『森瑤子 愛の記憶』 マダム編集『風と共に去りぬ』(1~2巻)マーガレット・ミッチェル 鴻巣友季子新訳5月『蒼き狼』井上靖『レベッカ』ダフネ・デュ・モーリア 茅野美ど里新訳『風と友の去りぬ』(3~4巻)マーガレット・ミッチェル 鴻巣友季子新訳『母の遺産 新聞小説』(上下) 水村美苗読後感など後でアップするかもしれないがとりあえず
2015年06月05日
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『さよならを言う前に』 メアリ・H・クラーク『土』 長塚節『スクランブル』 若竹七海ひさしぶりの若竹さんといってもこれはむかしのお作品『八十日間世界一周』 ジュール・ヴェルヌ「いまごろ読んでる」と自分でつっこみながらけっこうおもしろがって読んだ『ユダヤ教 キリスト教 イスラーム』 菊池章太『ビブリア古書堂の事件簿』 6 三上延もう6巻目になる、続いているなあ本好きにはたまらないのだけれども『幽霊物語 異常物語』 柴田錬三郎『世に棲む日日』(一) 司馬遼太郎『聖域』 篠田節子東北地方がアイヌ人の土地だったというまぼろしの小説を掘り起こす編集者の執念という設定はおもしろい『表象詩人 山の骨』 松本清張『溺れ谷』 松本清張『果実のない森』 松本清張松本清張の4作品は相変わらず読みでがある好きだな~
2015年03月12日
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ひと月遅れたが昨年12月の読了本『戦中派焼け跡日記』 山田風太郎『星火瞬く』 葉室麟『銀漢の賦』 葉室燐『ぼんくら』 宮部みゆき『なつのひかり』 江國香織『リメンバー・ハウスの闇のなかで』 メアリ・H・クラーク『サンタクロースのせいにしよう』 若竹七海『君ハ僕ノモノ』 メアリ・H・クラーク 2014年読了本(67冊)わたしのベスト12『夏の闇』 開高健『輝ける闇』 開高健『落日燃ゆ』 城山三郎『播磨灘物語』 司馬遼太郎『アンの思い出の日々』 モンゴメリ『落日の宴』 吉村昭『炎熱商人』 深田祐介『カラマーゾフの妹』 高野文緒『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 ジェームズ・M・ケイン『カクテル・ウェイトレス』 ジェームズ・M・ケイン『戦中派焼け跡日記』 山田風太郎
2015年01月29日
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