HAVE A NICE DAY

HAVE A NICE DAY

2008.01.16
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カテゴリ: book

この本は遠い昔に挫折したヤツ。サイコサスペンス大流行のころに絶賛されていたけど、レイプ・不倫・精神病と苦手なものが三拍子揃っていて途中放棄。ところが最近、Rさんのブログでサプライズエンディングと書かれていたのを読んで、再挑戦。彼の見立ては的確で信頼できるから。そっか、最後の最後で「えーっ!」なんだ。これを信じて興味が続かないのを奮い立たせ、読み終えた。

今回読んで思い出した。挫折した原因はもうひとつあった。佐和誠の訳文が古めかしすぎて読みにくいのだ。彼女と書いて「あれ」と読ませ、犯人を「旦那」と呼ぶ主人公や警察。時代錯誤の言葉が難解である。なのにやたらと平仮名書きが多いのもイラつく特徴。改訳を希望。仕掛けがわかった今、原文で読むべきだなとは思うが。

伏線らしきものを探りながら読む。怪しい点は、まず一人称であること。これは信用できない語り手になりうる。そして、妻の精神病。異常行動なんでもありの可能性。そして、やたら起きるレイプ事件。ここに目くらましがあるはず。偏執的な捜査官・・・・

ケイトはお金持ちで美人。ハリーを養っている。富豪の妻というのは欧米の小説によく登場するので問題なし。でも、グロリアとの恋愛は詳しく書かれているのに、ケイトとの馴れ初めがまったくもって不明。ケイトはハリー以外に愛した男はいないと断言しているが、ハリーはハンサムでもない平凡な男。どーしてそこまでハリーに惚れ込んでいるのかも謎。この辺に違和感があった。でも、見破れなかったなー。やられた! たしかに、○○じゃないとは言ってないね。すべてが腑に落ちる見事なラスト。

「騙し」とは全くの嘘ではなく、語られなかった事実だった。

一番のクセモノは登場人物表。これが、嘘つき。この作品に付けてはならない!


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<今日の読書>
人生気のせい 人のせい / 土屋賢二x三浦勇夫 (読了)





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Last updated  2008.01.16 20:46:47
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■コメント

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Re:『心ひき裂かれて』(01/16)  
Romduol  さん
僕も一度挫折した理由がなんとなくわかりました。


でも、この時代に、こんな心理ものを書いていた原作者は先見の明あり、ではないでしょうか。
(ありすぎて忘れられた感じ)

「ケイトとの馴れ初めがまったくもって不明」。
ここでしたね。いやはや、まいった。


(2008.01.17 01:22:34)

Romduolさんへ  
kelly:  さん
下手な翻訳ではないのですが言葉が古すぎて、まるで昭和30年代の小説みたいです。その点、先月読んだクライトンのNEXTは時代に則した上手い翻訳でスラスラ読めました。

サイコスリラーは決して新しいものではないけど、ヒチコック映画のように古きよき時代に一人だけおかしな人物がいるのではなく、歪んだ人物が絡み合うがニーリィの先進性だったようですね。

書かれていないことの不自然さにはなかなか気づきませんね。悔しいけど。 (2008.01.17 20:32:35)

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