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2006年01月15日
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私はわたしの事をする。

あなたはあなたの事をする。

私はあなたの期待に応えるためにこの世にいるのではない。

そしてあなたも、私の期待に応えるためにこの世にいるわけではない。

あなたはあなたで、私は私。

機会があって私たち二人が出逢えたならば、それは本当に素晴らしい。

もし二人が出逢えなければ、それはそれで仕方がない事だ。



上の詩をご存知でしょうか?

これはゲシュタルト療法という心理療法の方法論を考えた、パールズという精神科医が詠んだ詩なんです。
彼の創始した心理療法は日本ではあまり普及しませんでした。テクニックだけを借用したり、ブリーフセラピーの一環として折衷した形で使用されている方は多いかもしれませんが。本格的に実践されてる方は他の有名な技法に比べれば少ないと思います。
そこには多くの理由があるように考えられるのですが、その中には
自己の責任を強調する思想は、そういう事に疎い日本人には合わないとの考えから。または、過度の直面化は治療対象論的に考えた時に適応範囲が狭いため。
このような意見も含まれると思います。

「私は私、あなたはあなた」なんて言われたら、そんな個人主義的な発想は日本人にはなじみにくいように感じるかもしれませんが、本当にパールズが言いたかったのは個人主義的な価値観ではなく、如何に人間と人間が「今、ここで」出逢えるか?なんだと感じます。相手を操作する事も色眼鏡で見る事もなく、自分も操作や色眼鏡で見られず、あるがままの我と汝が出逢う方法を追求した一試論なんだと思います。ゲシュタルト療法は強いリードをする(とても操作的)と思われがちですが、本質の部分ではそうではないように思います。相手の動きや展開にひたすらついて行き、そこであるがままの自分として治療者が介入する。相手を最大限に尊重しないと展開がおきません。イメージと裏腹に、そういった意味では非常に受容的な技法です。そして治療対象論的にも、技法の修整と共に少しずつ広がってきていいると思います。

ゲシュタルト療法を学んでいると
心とは、考えるものではない、感じるものだ。
と言われているようで、個人的にはそこからの気付きや学びは大変面白く大きいものがあります。

私が勝手に、偏見を持って見られているという憶測に立ち、その憶測に対する些細な訂正でした。





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最終更新日  2006年01月16日 01時05分50秒
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