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2008/12/09
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カテゴリ: Save the World
僕は小さい時から、祖母や父それに叔母に、よく戦争中の時の様子を聞かされて育った。
僕は三人兄弟の末っ子で、僕が生まれた時代はテレビはカラーになりはじめ、食べたい物を食べれて
小学生の時には、遊ぶのにはテレビゲームなども登場する時代でした。

そんな時代で育った僕には、祖母や父の話す戦争の記憶は、まるで想像がつかない絵空事の様でした。

祖母は戦争中にはたぶん三十代のお母さん。
父や叔母は小学生だったそうです。

聞いた話しを断片的に思い出して書いてみても
まるで信じられない、違う世界、平行するパラレルワールドの出来事の様だった。

大空襲の時、サイレンが鳴り

瓦が吹き飛ぶほど、B29が低空で家の上を飛んで行った。
ライトニング戦闘機がゼロ戦に撃墜され、麻布十番に落ちた。
その麻布十番は、山の手空襲の時に大半が焼けて多くの人が死んだ。
しかも、自分が良く散歩などする公園は沢山の人が死んだ。
日本軍の戦闘機がB29を迎撃に出るが、高空から爆撃するB29にまるで届かない。
祖母は幼い叔父二人の手を引っ張り、隣に住むSさんのおばあちゃんと、三井倶楽部の方に逃げるが
逃げる途中、頭上で炸裂した焼夷弾の一発がSさんの引いていたリヤカーに落ちて
布団や家財道具等を焼いた。
疎開から戻った父は、降り立った田町駅で愕然とした。
そこからは普段は見え無いはずの銀座や有楽町、皇居までもが田町駅から見えるほど、一面焼け野原だった。

戦後食べるものが無いので、祖母は自分の田舎まで行き、少しばかりの米を持ち帰るも

困った家の家族は、芝浦にあった米軍基地のゴミ捨て場に行き、基地から出るカンズメの食べ残し等を漁った。
川に生えてる雑草を、煮て食べた。。。


全部が全部、ありえない話しだ。
全然想像もつかず、余りにも想像つかないので幼い自分には
ピンと来ない話し、大袈裟な話し、つまらない話しだったが。。。



日本の近代史に興味を持つようになった。

そしてその時の一番の興味は
何故戦争になったのか?とかで、図書館に通ってはこの手の本を読んだりした。
読んでて、その時代の数少ない写真等も目にするようになった訳ですが。

実は戦争中の写真が異様に少ない事にこの時に気がついてた。
当時の僕は、日本にはカメラ自体の数が少なかったのか?と、今風な感覚でしか考えられなかった訳で。
パラパラと写真を見ては、あまりの惨さに吐き気すら覚えて、ゾっとしたのを覚えてる。

それは、焼け焦げた母親らしき女性であろう人物の傍らに、赤ちゃんであろうか。。。
道端に倒れている。
隅田川だろうか?焼けた遺体や綺麗で眠っているような人が、川に折り重なるように倒れている。
公園だろうか?
まるで物の様に積み重なる、黒く焦げた人達を、無表情で運ぶ軍属らしき人達。
中には、綺麗な女性
とてもハンサムな男性、幼い坊主頭の男の子やかわいらしい女の子。。。
でも生きているように見えない。

この時おもった
この人達だって今と変わりなく、色んな人生があったはずだ。
泣いたり笑ったり、愛したり憎んだり
夢を持っていたり、家族の団欒があったり。。。
一人一人、名前があって、一人一人、お母さんお父さんが居て
子供が居て、おじいちゃんおばあちゃんが居て
友達が居て、恋人が居て、奥さん旦那さんが居て。。。。

でも。
あんなに惨く黒く焼け焦げては誰だか解らないじゃないか。
熱かったろうに。。。
しかも一人や二人じゃないよ、あんなに沢山の人達だよ。
最期はこんなんじゃ。。。どんなに無念であろうか。
とても報われない。。。悪魔が通った後の様だった。
写真を見た時、こう思いました。

そして、この写真を撮ったカメラマンは
どこぞの馬鹿者か?
やじ馬なのか、それとも冷酷な精神の軍の記録係なのか?そう思った。


数年経って今
一昨日、家に帰ってきてテレビをつけると
TBSで東京大空襲のドラマ&ドキュメンタリーをやっていた。
途中からだったが、それで僕には十分だった。

それは僕が数年前に図書館で見た、あの写真を写した人物の再現であった。
どうやらこれは再放送らしい。

名前は石川光陽氏
石川光陽

wiki 石川光陽


彼は警視庁のカメラマンであり、警官であり、この写真を痛みながら撮り続け、そして唯一記録されたこの写真を
戦後GHQから守った人だ。

僕は自分の無知さと浅はかさを知った。

誰もが、こんな写真をやじ馬では撮れないであろう。
泣きながら、震えながら、シャッターを光陽はきっていた。
そうでしょう?
貴方ならこのピカソのゲルニカのような地獄を、なんの感情もないまま
やじ馬や興味からでは撮れないだろう?
それにレンズを向ける痛さは、心中察するに余りある。

岩として、GHQに逆らって写真のネガの提出を拒んだ光陽のような勇気や信念を、自分が持てるか疑問である。
当時、そういう事は、最悪死刑にすら成り兼ねないからだ。

彼は自分の撮った33枚の写真に写った人達の、無念や痛みを、後世に残さなければならなかったんだ。
無惨な骸を誰だって晒したくは無く、光陽は誰よりもそれを考えたはずだから。


僕は誤解しいていた恥ずかしさを知った。

石川光陽、彼のようには生きられないけど
じぶんもそうありたいと願う。

そして、世界中の戦争や紛争が今でも起こっていて
我が国はそれを、遠い国の出来事、関係ない話し、聞いた事もない。
そんな風潮があるなか、戦争の恐さとか痛みをもう少しは考えて行けたら。。。
なんの役にも立たないかもしれなが、そういう考えや問題を解決するように試みる精神が大事なのではなかろうか?

でなければ、遠い国の出来事だと思っていたら
自分達もいつの間にか、また戦争するんじゃないか?

この光陽が撮った出来事は、まだ一世紀すら経ってない。
まだ当時のこの時間に生きた人は沢山いるんだ。
人は今を永遠と思えるほど、ずっと続いていて、これからも続くと錯覚しがちだが

これは約半世紀前の出来事だ。

知っている人は沢山居ると思うが
今の世界の情勢は100年前と差ほども変わらない事を知って欲しい。
戦争になるには一年もかからないのだから
僕らは未来の人達のためにも、自分達のためにも
もう少し、これらの知識を付けておきたい。
知識は、必ずこう言った動きの抑止となるはずだから。
そう願って止まない。

少なくても、石川光陽氏は
僕のような人間にも、その気持ちを伝える事に成功したと思う。

安らいで欲しい





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Last updated  2008/12/11 12:48:58 AM
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breakbreak @ Re:憶えてくれているかしら?(11/25) momoさん!お久しぶりでございます! もち…
momo@ 憶えてくれているかしら? 数年ぶりに急に、breakbreakさんの事を想…
breakbreak @ もも子さんへ ももさん、明けましておめでとうございま…
momo 子 @ 本年も。。 こんにちは^0^ 本年も どうぞ宜し…
breakbreak @ 瑠璃さんへ 瑠璃さん!!明けましておめでとうござい…

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