2007/08/24
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カテゴリ: ラジオの話

某大型販売店にて、税込100円のFMラジオが売っていたので、買ってみた。基本的には人に勧める気はないが、とりあえず、使ってみた感想を書いてみる。こういうブログなので、お約束のこともやってみたので、お楽しみにw。

100円ラジオパッケージ

こんなパッケージに入って、家電売り場の目立たないところに鈴なりにぶら下がっていた。
見ての通り、電池(単4×2)はついていない。電池のほうが高い気がする。ヘッドホンが付いている。ラジオはモノラルだが、ヘッドホンはステレオ端子になっているのでステレオかも。あと、ちゃんと日本語で書かれた取説が付いている。と、いっても大したことは書いてはいないのだが…。
とりあえず、このおまけのヘッドホンを繋いで、手持ちのニッケル水素電池(充電池)を入れて、ちゃんと動くか確認することに。


100円ラジオ構成
100円ラジオ裏

このラジオの使い方は次のような感じ。

  • 上部にあるボリュームを回すと電源が入る
  • リセットを押すと78.0MHzになる
  • スキャンを押すと受信した周波数で止まる
  • ボリュームを回して、音量を調整する

ちなみに他の放送に変えたいときは、さらにスキャンを押すと周波数が変わる。しかし、次に何も受信できないと、そのまま何も聞こえない状態のままになる。
どうやら、周波数が最後まで行くと、そこで止まってしまう仕様であるようだ。そのときは、リセットを押して、最初の周波数に戻ってからスキャンするという使い方らしい。
あと、試してないが、受信している電波が弱くなると自動的にスキャンを開始すると取説には書いてある。
で、受信性能からいうと、特に悪くはない。1000円前後で売られているFM/AMラジオと同じぐらいで受信している。ただし、この手のラジオはヘッドホンのケーブルがアンテナ代わりになっているので、ヘッドホンケーブルをまっすぐ伸ばさないとよくは受信できない(これは数千円する名刺型ラジオも同じこと)。
あと、音の大きさはかなり大きな音が出せそう。ボリュームの真ん中へんで十分大きく聞こえる。ただし、音質はあまりよくないのだが、ヘッドホンが原因と踏んで、このラジオの十数倍の値段をするヘッドホンに変えてみたところ、音質は普通にFM放送を聴いているのと比べても気になるほど音質は悪くはない。モノラルなのでいまいちには聞こえるけど。


100円ラジオ中身裏
100円ラジオ中身表

次に中身の話をするまえに、外身のことですが、裏側にベルトにつけられるホルダが付いている。ねじをはずすと取れるけど、穴があるので中が見えそうになる。
電池ボックスのふた(スライドして開け閉めする)は、きっちりしまっている感じがあまりしない。たぶん、何かの衝撃で落ちてしまうことがありそう。あと、電池ボックスの中にあるマイナス電極用のばねがちょっと弱そう。乱暴に扱うと取れてしまうかもしれない。
おまけのヘッドホンは、ケーブルも細いし、接合部分も弱そう。普通に使っていても短命に終わるかもしれない。音も悪いし、使うのはあまりおすすめはできないかも。

それで、お約束でねじをはずして中身を見てみた。まずは基盤の裏にはぽつんとICがある。小さいのと刻印が薄いのでよく見えないのだが、ICには「CD90B8CB」と書いてあった(ちょっと違ってるかも)。
表側だが、左下のおそらく同調用と思われるコイルだが、人為的に間隔が変えられて、ロウで固められている。これがいわゆる「チューニング」っていうものなのか?w
後は、激安ラジオの割には、いっぱい部品が使われてて、よくできているということにしておこう。ハードはあまり得意ではないので、こんなところで…。


まとめ

このラジオも中国製であるわけだが、ここ最近、中国製品が世界中で問題になっているなか、「安かろう、悪かろう」というのが中国製品の代名詞となっている。
では、このラジオはどうかっていうことなのだが、まず、このラジオを作っている人と売っている人の名誉のためにも最初に申し上げておきますが、ラジオとしての機能、性能については問題はなく、むしろ価格を考えればよくできていると思う。
もちろん、問題なのは品質なのだが、ラジオとして故障するとすれば、可動部分、すなわちスイッチを兼ねたボリュームやボタンの接触不良などが考えられる。これらの品質については継続的に使わないと評価はできないのだが、使っている部品はよいものを使っているとはいえないかもしれないが、粗悪品を使っているようには見えない。
それよりも、いかにも断線しそうなヘッドホンやすぐに落ちそうな電池ボックスのふたとか、折れそうな気がする電極のばねとか、そういうところが価格で犠牲になっている点であると考えられる。
このラジオに限らず、この手の激安物にいえることだが、「安いので壊れても仕方がない」「壊れたらまた買えばよい」といった考えで使っている人も少なくないと思うのだが、むしろ「壊れやすいものを如何に長持ちさせるか」ということに美学を求める、というマニアックな発想かもしれないが、そういう気持ちで使ってみるとよいと思うのだが、どうだろうか。

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