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父の親友だったご夫妻と7回忌のお墓参りに行った.5年たった.
「おとうさんがスーツを着て夢に出てきはってねえ,麻雀しようと待ち構えてはるんや」
いつもそうだった.言いだしっぺは父で,人数を揃えて雀荘の予約をするのはこの方.父の晩年は,麻雀そのものより独り暮らしの父の様子をそれとなく伺うためにメンバーが集まったのだろうと思う.
「まだまだそっちへは行きませんが,麻雀の腕を鍛えておいてください.」
端正なお顔からは想像できないが,伝説の麻雀師でもあるこの方に父はこてんぱんにやられていたのだ.勝負には容赦ないが,いつも無限大の気遣いをしてくださるのがこのご夫妻だ.
新たにわかった父の逸話があった.
母が急死したとき,ヨーロッパを放浪取材中で行方不明だった父の滞在先を突き止めて下さったのは,いち早く家に駆けつけてくださったこの方だった.「家族の一大事,電話請う」のメッセージを受けて,深夜の父の電話に応対してくださった.
男性の声にたじろく父「じょーんずですが,何が起こったのですか」
友人「どのじょーんずさんですか」 (同じ姓の親類がいるかもと思って)
父「・・・・・・世帯主です」
名前を名乗ったらそれで終わりだと思うのだが.あの時にそういう笑いがあったのか.
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