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2011年12月10日
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カテゴリ: ドラマ・TV・芸能
脚本家の市川森一さんが10日に亡くなった。旅行中だったので書きそびれたが、やはり印象に残るドラマを書いた人だったと思う。

特撮ファンとしては「ウルトラセブン」から「ウルトラマンA」の脚本を書いたことや「仮面ライダー」のオープニングのナレーション(仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界制服を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ。)を考えたことも触れておきたい。

それにも増してNHK大河ドラマ「黄金の日日」(78年)は印象に残る。僕が見た中では歴代大河の中でも一、二の出来だったと思う。
市井の商人を主人公にしたことが真新しい。主人公の助左(松本幸四郎=当時は市川染五郎)の人間的魅力に加え、最初は理解者ながら回を追うごとに悪役になっていく関白秀吉(緒形拳)の好演。脇を固める石川五右衛門(根津甚八)と杉谷善住坊(川谷拓三)のフレッシュな2人に、栗原小巻、夏目雅子、竹下景子ら女優陣も魅力的だ。千利休(鶴田浩二)、石田三成(近藤正臣)、高山右近(鹿賀丈史)らもこれまでにない人物像を描き出した。

歴史的な事件に次々巻き込まれる助左。大抵はバックにいる秀吉のためにひどい目に遭わされるのだが、何度も立ち直り、フィリピン・ルソンとの交易を経て大商人になる。堺炎上のクライマックスに至るまで1話たりとも目を離せない展開だ。

市川さんは「山河燃ゆ」(84年)の脚本も手がけている。昭和を取り上げた初の大河。評判は芳しくなかったが、東京裁判の場面は印象に残っている。

市川さんのご冥福をお祈りします。





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最終更新日  2011年12月13日 12時04分10秒
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