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先週末、家の周りの根雪が完全に姿を消してしまったので、
「スキー場に雪あるかな?」 なんて思ったのは、余計な心配だった。
日曜日の夜半から降り始めた雪が、朝になっても収まらず。 雪の朝の通勤ドライブはもう慣れっこなのだが、今朝はひと味違っていた。
降雪のピークの時間帯だったので、高速道路(ぶっきぃは2本乗り換える)はどこも除雪が間に合っていない。真っ白い高速道路にびびった車が2車線道路のど真中、つまり車線をまたいでノロノロ走っている。ヘタに追い抜くこともできない。
ぶっきぃは愛車の4WDクンのお陰で、今までほとんどの路面にぶれること無く快適に運転して来られたが、今朝ははっきり言ってぶれまくりだった。正直、やばいかも・・・って思った。しかし、そう思う頃には職場のまん前まで来てしまっていた。
はいはい、お待ちかね。ここからがお題の「 レスキューミッション 」。
ぶっきぃの視界に飛び込んできたのは、雪にタイヤをとられて動けなくなったとても高級そうなBMW。このFW車のドライバー、無意味にタイヤを空転させるだけならまだしも、ハンドルを右へ左へ無茶苦茶に切っているし。
「こりゃ、一生抜け出せんわ。あ~あ、ご苦労さん。」
そのまま笑って通り過ぎるつもりが、そうはいかなかった。なぜなら・・・
このナイスなBMWは 同じ職場の人の車
だったから。さらに、その車がスタックしている場所が、社員駐車場への 入り口ゲート
だったから。
うるぁぁぁ、どこでスタックしとるんじゃぁぁぁぁ!!
一度に1台しか通過できないセキュリティーシステムだから、ナニが何でもこのBMWを動かしてゲートを通過させなきゃならない。
路肩に自分の車を停めてBMWに近づいてみると、乗っていたのは先週入ったばかりの 新人クン だった。入社して早々お気の毒なことである。
ぶっきぃは車に積んであったスクレイパーを出してきて、タイヤ周りを除雪。それにしても大した雪とは思えない。よっぽどFWD車って雪のトラクションが良くないんだろうね。
すぐに 総務のオッチャン が加勢に来てくれた。 新人クンは動揺しまくっていたのか、無言で車に乗り込んでアクセルを吹かす。オッチャンとぶっきぃの呼吸はばっちり。タイミング見て2人でBMWのお尻を力づくで押す。
新人クン、急に バック にギアチェンジ(オイオイ!!)。逃げるオッチャンとぶっきぃの呼吸はばっちり。時折通る車や路線バスの「交通整理」までやりながら、頭が真っ白になってしまった新人クンのお車を10分ほどで無理やりゲート通過させた。
ずりずりとお尻を振りながら駐車スポットへ進んでいくBMWを見送りながら、オッチャンとぶっきぃは思った。
「とりあえず入ったのはいいが、無事に家まで帰れるんだろうか。」
不本意ながらレスキューミッションを終えて、ぶっきぃの車も無事に駐車場へ入った。
いや、いい汗かいたわ。冷や汗もいっぱい・・・。
ちなみに、日本と違って
「 乗っている車のグレードと職位との相関
」、アメリカでは無いと思った方がいい。
先週入ったばっかりの卒業ほやほやの新人クンがナイスなBMWに乗っているかと思えば、「所長」こと職場の最高責任者が中古っぽい大衆車に乗っていたりする。
夕方、仕事を終えて駐車場で雪だるまになっている愛車クンの除雪をしていたら、隣に割とオンボロの車があるのが目に入った。どこの誰の車だ~? と思ったら例の「所長」がにこやかに現れて一緒に雪かきになった。
そう、このスケート上手な「所長」。
CSO (Chief Scientific Officer)様であっても、自分の車は自分で除雪。雪道をお尻をフリフリしながら通勤するのがアメリカなのであ~る。
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