PR
Category
Keyword Search
Calendar
Comments
この年になって、生まれて初めてお茶会に出た。きっかけは、友人から送られてきた「秋のお茶会」の案内リーフレット。「お仕事場などへよかったら貼りだしてください。」ということだったので、言われるままに職場の片隅へ貼りだしておいた。
茶道に 興味はあるけれど、何となく今まで接点が無かった。リーフレットに書いてある「濃茶席」「薄茶席」「立礼席」とは何か。多分こうなんじゃないかな、くらいの知識しかない。まぁ、誰も興味を持って質問なんかして来ないだろう、というのは非常に甘い考えだった。
同僚の1人が大いに興味を持った。初めはお茶の販売会を兼ねたティーパーティーだと思っていた彼だったが、ぶっきぃがなけなしの知識をかきあつめて説明を試みたところ、さらに興味を持った。彼はアジアの文化伝統一般に関心があり、しかもホンモノ志向。いい加減な説明は許してもらえない。飲食関係には殊にうるさい男である
。
もう、これ以上は私の浅薄な知識とゼロ経験値では対応できない。そこで、偉大な助っ人のお力を借りることにした。そう、 スカイテリア さん。メールで相談したところ、Wordのドキュメントファイルに写真を挿入した初心者向けの手引き書 類を作って送ってくれた。「鬼に金棒」「ぶっきぃにスカイテリアさん」-である。彼女の文章を読むだけで、知らなかった基本事項が表面化した。「濃茶」は「こいちゃ」と読む。今まで「のうちゃ」だと思い込んでいたお馬鹿なわたし。「立礼」は「りゅうれい」と読む。
スカイテリアさんとご家族のお茶の世界での偉大さについては、ご本人のブログから「 初釜 」 「 ザ・お茶事 」をご参照ください。ご本人了承ずみです。
「濃茶席」は格式の高い席で、「薄茶席」に比べて決まりごとが多く、お茶そのものも練ったペースト状の感じなので、初心者向けではない- これもスカイテリアさんが教えてくれたこと。
でも、何となく思った。せっかくなら濃茶席へ出てみたい。アメリカ人の同僚君に聞いてみたところ、彼も即答「濃茶席」がいいと言う。お互いに通な初心者である。残念ながら今回の濃茶席は既にチケット完売。人気の高さが伺える。そこで2人して「薄茶席」に初めて出ることになった。主催は 裏千家ボストン 。電話で問い合わせをして、初めてで無作法であることを正直に話してみたところ、「初めての方にこそ、お茶を楽しんでもらいたい。」と快く歓迎してくださった。敷居が高そうな裏千家の先生方に、こんな風に優しく対応していただけるなんて・・・とても心が温まった。
ちなみに、お茶会へ行く気満々の同僚君にはコチラの URL を転送しておいた。しっかり読み込んで更に行く気満々。当日は小粋なジャケット姿でお茶会を楽しんでいた。
抜けるような秋晴れの日曜日。ボストンは紅葉がピーク。空の青と紅葉のコントラストが何とも言えない。
「せっかくですから、お着物でいらしてはいかがですか。」- 特にドレスコードは無いお茶会とのことだったが、和装で出てみるのは良いかもしれない。色々悩んで、グレーの幾何学模様の渋めの着物に、秋色を醸し出せそうな帯と半襟を選んでみた。

あらたまった席へ出るので、お太鼓を結ぶつもりだったのだが、時間が押していたので半幅帯を都結び風に締めた。そのまま運転して行ったり来たりしたので、ちょいと形がいびつなのはご愛嬌ということで。
途中でまさかの大渋滞に遭い、今まで出したことの無いような猛スピードでかっ飛んで行ったものの(しかも着物姿で)、席が始まる時間に少し遅れてしまった。失礼極まりないことなので、お茶席には出ない旨を受付で伝えたところ、「お薄茶の席ですから構いません」と、お茶席のやりとりのタイミングを見計らって案内してくださった。申し訳ないやらありがたいやら。
遅刻のお詫びを申し上げつつ、末席へ座った。お茶菓子が出された。さて困った。作法がわからない。ふと隣を見ると、大先生と思しき方が座していらっしゃる。そこで、「実は、これが生まれて初めてのお茶席です。このお茶菓子をどう取ってどう頂けばよいか教えていただけますか?」と伺うことにした。
和装で現れたぶっきぃが「茶道の経験が無い」と言ったので、茶室内にいた全員が密かに驚いたようだった。大先生はとても親切に、「左にあるお懐紙を1枚取って、その上にお菓子を取りおいて食べてください。」と教えてくださった。以後、この大先生は遅れてやってきたこの未熟者に、それとなく仕草や目線などで所作の指示を出してくださった。
大先生はアメリカ人。裏千家教授でいらっしゃる。「日本の方が、こうした日本の文化伝統をご存知無いことは珍しくありません。私も自分の祖先が生まれ育った国々について、日本のことほどよくは知りません。」 「今ここで、初めてのお茶を楽しまれて良かったですね。」お話をできるチャンスがあると、こうしてザックバランに声をかけてくださった。
このお茶会に出られたことで、ぶっきぃは本当の多くのことを学んだ気がする。ぶっきぃの率直な感想はこうである。
お茶- お客様をもてなすということの真髄
もてなす側はお茶を点てるだけではない。お客様のことを考えて茶室の飾りつけ、お茶のお道具、器、着物や帯にまで気を配る。その気の配り方が非常に深いのにさり気ない。そして、招かれる側はそのさり気ない気配りに敬意を表する。お茶が出ると飲むことに神経が集中しがちだが、お茶椀の手触りや柄、形などを愛でることを忘れてはいけない。自分では持てないような良い器に触れる良いチャンスかもしれない。
大先生が、着物と帯との関係についてコメントされたことが印象に残った。着物と帯。同じ色味やパターンのものを敢えて合わせず、寧ろ反対色やまったく違った柄行のものを選ぶ。ぶっきぃもそれは経験上知っているが、その深い意味までは考えたこともなかった。
「着物と帯。自分の中に必ず存在する相容れない、折り合わない2つの感情や思いを表している。1つに無理やり統一することでは得られない安堵感があり、不調和の中に微妙な調和が生まれる。」
ぶっきぃは、その通りだと思う。皆さんはどう思う?
ぶっきぃは、半襟を使って秋の色味を出してみた。今回使ったのは一番右の半襟。長じゅばんの襟に縫い付けて使う。フォーマルでは絶対に白でなければならないけれど、カジュアルでドレスコード無しのお茶会なので遊び心をちょっとだけ襟に託してみた。もちろん、お茶を点ててお客様をお迎えする側の裏千家の皆さんは白い襟。皆さん、凛としていてとても美しかった~。
初めてのお茶会体験をブログにアップするにあたり、あまりにも色々な思いが駆け巡って、短くまとめるのは無理だった。長たらしい自己満足文章を読んでくださった皆さんありがとう。それくらい、貴重で学ぶこといっぱいの体験をしてきた幸せ者。
色々と相談に乗ってくださったスカイテリアさん、これからも指南役としてどうぞよろしく。今回初めて着付を褒めてくれたダーリン、快く「いいチャンスだから是非行って来い!!」と送り出してくれてありがとね。
旬のリンゴはここで買う 2014年10月12日 コメント(2)
今年は変わったパンプキンで 2014年10月08日 コメント(3)
クランベリーを買ってみた 2013年12月22日 コメント(2)