PR
Category
Keyword Search
Calendar
Comments
1週間ばかり前のこと。花のピークが過ぎた前庭の花壇を整理していた時だった。
もう抜いてしまおうと思っていたミルクウィードのところへ、色褪せてヨレヨレになったオオカバマダラ(monarch butterfly)の雌が近づいているのに気が付いた。
このまま地面に落ちて死んでしまうんだろう・・・
何年もこの蝶を観察してきた私の目からみても明らかにそう見えた。滑空しているのがやっとという感じ。ミルクウィードの葉に止まろうとしているようだが、微かな風にあおられてなかなか止まることもできない。
思わず庭仕事の手をとめて、この一匹の小さな命を観察することにした。

やがてこの雌は懸命に腹部を持ち上げる動きを始めた。こんなにボロボロになっているのに…産卵しようとしている。
明らかに力が無い状態なので、なかなか腹部が上に上がらない。たまに風にあおられて飛ばされてはまたミルクウィードに戻って来る。
その繰り返しが何度続いただろう。
ひとつだけ・・・卵が産み付けられた。
ひとつ産み付けると、別のミルクウィードを探して次の産卵。その遺伝子に書き込まれたセオリーに則って花壇に植えてある別のミルクウィードを目指して同じ行動を続けている。相変わらず風にあおられて遠くへ飛ばされてはまた戻って来る。
きっと命が果てるときまで繰り返し繰り返しなんだろう。

後でミルクウィードの葉をくまなく調べてみたのだが、目の前で産み付けられた1つだけしか卵は見つからなかった。あの雌の姿も無かった。
色々迷ったのだが、この卵を孵して育てることにした。9月も終わりの今、自然の中にいても室内で育てても、この小さな命の未来は難関だらけだが、せっかくこの目で見届けた命のリレーだから、少しだけニンゲンのエゴで手助けをしてみる。
この卵が成虫になるのは10月なかばごろ。まだ飛び立つことができる気候だといいと思う。
チョウを追跡:タグ付けの意義 2008年09月16日 コメント(7)
蛾を育てる: でで・・・出た~ 2008年08月31日 コメント(6)
チョウを育てる:羽化そしてリリース 2008年08月26日 コメント(9)