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青森の親戚の家にお墓参りで宿泊した夜のできごとです。
親戚のいとこと多国籍軍のパブにいって、部屋に戻るなり、
サー
サー
サー
と、暗闇の部屋の中を勢いよく飛び回る物体がおります。
「まーちゃん、飛んでるのはなんだ。」
おいらはその物体がなんなのか、知りたいので、いとこに声かけます。
「ひろちゃん、それこうもり」
ぬぬ。こんなところにこうもりかい。
電気つけます。
こうもりです。
そういえば、こうもりなんて、何十年ぶりだろう。
「まあちゃん、そっちの部屋いかないようその障子しめて。
それと、はえ叩きかなにかくれ。」
部屋を暗くし、窓をあけて、こうもりをおっぱらおうと画策します。
暗くなると、またサー、サーって飛びまくりますが、いっこうに窓からでる気配がありません。蛾とかすずめとかなら、窓から簡単にでていってくれるのに。
「はい、これ。」
と障子を少し開け、渡される、プラスティックの雪かき用スコップ。
「なんと、これで追っ払うのか。ま、いいや」
くらやみでぶんぶんふりまわす、おいら。
サー
ガン
ボタ
当たりました。
電気つけます。
こうもりが、下のほうのかべに貼りついています。
(にゃろう、休んでんじゃねえ)
飛び立つのを待ち構えます。
サッ
ゴッ!
ボタ
確かな手ごたえがありました。
案の定、こうもりがひっくり返って、床に落ちました。
「ありゃ、たたきすぎたか?盆に殺生しちゃったかなあ」
ひっくり返った、こうもりをスコップですくって、窓下の庇におきます。
「気絶してるだけだといいなあ」
「だといいね」
なんかこうもりに同情です。
「こうもりって、超音波で飛んでるんでしょう。よく当たったね。」
いとこがそういいます。
「だねえ。まさか当たるとは思ってなかったし。窓から出て行ってくれればよかったのにねえ。」
どうりで、光をたよりにでていく、すずめとか蛾とはちがいます。超音波で飛んでいるの忘れてました。窓の場所がわかるわけありませんね。
その、こうもり、朝5時、空が白って来たときに窓をのぞくと、いませんでした。
(目がさめたか、カラスが、もっていっちゃったかどっちかだろう)
まあ、ぼとっと落ちたとき、こうもりはしっかり羽(翼)を閉じてましたから、たぶん気絶したんだろうとおいらは思いたい。
そしてよっぱらっていたわりには、こうもりのことをいたわっているおいらがいるのを発見しました。(その前にこうもり叩くなw)
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