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(やっと終わった)
「次はこちらを向いてくださ〜い」
(えっ、まだ撮るの?)
レントゲン撮影では向きを変えたりして、何枚も撮影された経験はありませんか?
(こんなに撮影する意味あるの?)
(お会計が高くなっちゃうんじゃ…)
そんな不安や疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。
こんにちは。私は普段、病院で診療放射線技師として毎日たくさんの方の写真を撮り、一方でAFP(ファイナンシャル・プランナー)として医療費の仕組みを研究しています。
実は、レントゲンを何枚も撮るのには、疾患の「見落とし」を防ぐための、深い理由があるんです。
1. 「3Dの体」を「2Dの影絵」で診る限界
私たちの体は厚みのある立体(3D)ですが、レントゲン写真は平らな「影絵(2D)」です。
正面から撮っただけでは、骨と骨が重なっている部分や、心臓の裏側に隠れた小さな病変を見つけることができません。
正面から
: 全体の位置関係を確認
横や斜めから
: 前後の重なりを解消し、奥行きを確認
「正面では異常なし」に見えても、角度を変えた1枚にだけ、ヒビや影が写ることがあります。この「多角的な視点」こそが、正確な診断への第一歩なのです。
2. 「動かした時」にだけ現れる異常
じっとしている時には痛くないのに、動かすと痛む。そんな経験はありませんか?
脊椎(背骨)や関節の検査では、あえて「曲げた状態」と「伸ばした状態」を比較して撮影することがあります。
これを「 機能撮影
」と呼びます。
動かした時にだけ現れる骨のわずかな移動など、静止画1枚では見抜けない異常を写し出すために撮影します。
3. 枚数が増えるとお会計はどうなる?
「枚数が増えるほど、お支払いもどんどん高くなるのでは?」と心配される方も多いはず。
撮影部位や枚数によって診療報酬は変わりますが、2枚撮影したからと言って1枚撮影の2倍の診療報酬はもらえません。撮れば撮るほど1枚あたりの単価は安くなる仕組みになっています。
枚数を増やすことは病院の利益のためではなく、正確な診断に必要だからということをご理解ください。
納得して検査を受けていただくことが、前向きな治療への第一歩。もし検査中に気になることがあれば、いつでも私たち技師に声をかけてくださいね。
レントゲン室の『硬い板』の正体。1枚数百… 2026.03.28