記憶の記録

2009.07.22
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カテゴリ: 住宅革命
 田代直美の作るカレーは絶品だった。

「うっ、旨い!」
思わず呟いた僕に、田代家のママは
「子供向けに甘くしているので、お口に合うかどうか心配だったのですが、おかわり、たくさん在りますからね。」と言いながら、にっこり笑っている。
「ありがとうございます。僕、カレーが大好物なんです。しかも、レストランで食べるより家庭で食べるカレーが何よりです。これ、すごく美味しいです。」
心からそう思い、あつかましくも、おかわりまでしたのだった。
僕につられたのか琴美ちゃんも「わたちもおかわりー」と、カレーで口のまわりをべたべたにしながら言っている。
 一家の主、田代克也は、相槌を打つように「うん、今日のは美味しいじゃん。」と言ったが、(今日のは)という言葉に僕は納得がいかなかった。

僕は、(この男、なんだか好きになれないな・・)と感じていた。でもそれは、美人で料理の上手な奥さんを持つ田代克也に、無意識のうちに焼もちを焼いたのかもしれない。

 田代直美も僕と同じ反応をしたようだ。亭主の言葉に、
「(今日は)じゃないでしょ!いつもでしょ!」と笑顔のまま言った。
琴美ちゃんも続いて。
「うん、いつもおいちい」


楽しい食事だった。
みんな笑顔でカレーを食べている。やはりカレーは、家庭料理の大様だ。僕もいつの日か、こんな家庭を持つ事が出来るのだろうか。
頭のなかには、田村京子の顔が浮かんでいた。



つづく






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Last updated  2009.07.22 11:29:38
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