Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年01月15日
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カテゴリ: 夢有無有
「オリエントの神々」序章18・ギルガメシュ叙事詩・第二の書板(後半)
 ギルガメシュは杉の森へ行って、そこに住むフンババの征伐をエンキドゥに持ちかけた。しかし、エンキドゥは縁起の悪い夢を見たので、それを思いとどまらせようとして言った。「あなたはなぜ、そんなことをしたがるのだ。」エンキドゥの目は涙でいっぱいだった。彼は非常に憂鬱な気分になって、大きくため息をついた。彼は非常に悩んでいた。ギルガメシュはエンキドゥに言った。「なぜあなたの目は涙でいっぱいなのだ。なぜ非常に憂鬱な気分になって、大きくため息をつくのだ。なぜ非常に悩んでいるのだ。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「我が友よ、嘆きが私の首筋を強ばらせるのだ。私の両腕は動かないし、私は力が抜けてしまっている。」ギルガメシュはエンキドゥに向かって言った。「私は恐るべきフンババを倒すのだ。悪を滅ぼそう。杉の森を切り開こう。」エンキドゥは言った。「我が友よ、私は野原で学んだのだ。獣たちと一緒にうろつきまわっていた時に。森は一ベールも広がっているのだ。誰がその中へ行こうとするだろう。フンババの叫び声は洪水で、その口は火、その息は死だ。あなたはなぜ、そんなことをしたがるのだ。」ギルガメシュは言った。「杉の森の山に私は登りたいのだ。フンババの住むあの森に私は入りたい。斧と大斧と剣を携えて行くのだ。私はあの森に入りたい。」エンキドゥは言った。「どうやって杉の森まで行くつもりなのだ。その守り手はウェルで、彼は力が強く、眠ることもないのに。エンリルは杉の森を人間から守る為にフンババを任命したのだ。その声は洪水、その口は火、その息は死だ。彼は六十ベールも離れた場所からでも、その森のざわめきを聞きつけるというのに、誰が森に入って行けるだろう。エンリルは杉の森を人間から守る為にフンババを任命したのだ。彼の森に入り込む者は、恐怖に襲われるだろう。」ギルガメシュはエンキドゥに言った。「我が友よ、誰も天上まで昇ることなんかできない。太陽のもとに永遠に生きるのは神々だけだ。人間というものは。その生きる日数に限りがある。人の成すことは、すべて風に過ぎない。あなたは、この期に及んで死を恐れるのか。あなたは勇敢だったのではないのか。あなたの前を私は進もう。あなたは『進め、恐れるな』と言っていればいい。私は倒れても、私の名を挙げることができるのだ。『ギルガメシュは恐ろしきフンババとの戦いに倒れたのだ』と我が家に代々伝えよう。さあ、我が友よ、武器職人に向かって私は命じよう。武器を我らの目の前で鋳造するように。」武器職人に向かって彼らは命令を与えた。職人たちは席に座り、相談をした。彼らは大いなる武器を鋳造した。彼らは三ビルトゥある斧と剣を鋳造した。その刃はそれぞれ二ビルトゥで、その脇の留め釘は三十ムナだった。剣の柄は三十ムナの黄金だった。ギルガメシュとエンキドゥはそれぞれ十ビルトゥを身に付けた。ウルクの七つの城門にはかんぬきが掛かっていたが、このことを聞くと、人々は集まった。広場のある町ウルクの通りで歓声をあげた。ギルガメシュはその歓声を聞き、ウルクの通りに立った。ギルガメシュはウルクの人々にこう言った。「私は恐ろしいフンババに立ち向かう。彼らが語っている者を、私は見たいのだ、その名が国中に行き渡っている者を。その者を杉の森で討ち滅ぼそう。ウルクの子の強さを、国中に聴かせてやろう。私は杉を切り倒してフンババへの道を行こう。私は永遠の名声を手に入れるのだ。私が無事に凱旋できるように祝福してくれ。私が戻り、来年の正月が祝えるように。来年の正月を私が催せるように。」ウルクの長老たち、広場の者たちは、ギルガメシュに言った。「ギルガメシュよ、お前は若い。お前の心ははやっている。自分が何をしようとしているのか、お前はわかっていない。私たちはフンババの姿は並みではないと聞いている。彼の武器には誰もかなわないだろう。森は一ベールも広がっているのだ。誰がその中へ行こうとするだろう。フンババの叫び声は洪水で、その口は火、その息は死だ。エンリルは杉の森を人間から守る為にフンババを任命したのだ。お前はなぜ、そんなことをしたがるのだ。」助言者の言葉を聞いたギルガメシュは、彼の友を眺め、笑った。
 ある時、ギルガメシュが太陽神シャマシュの嫌う<全悪>を滅ぼすと宣言します。フンババとは、香柏の森を守るために、エンリルがフンババを人々の恐れの的となるように定めたものです。荒野を知るエンキドゥが、ウルクの長老たちに求めました。ウルクの男たちの知者たちよ。ギルガメシュに言え。彼は香柏の森に行ってはならない。かの道を行くことは出来ない。人間はフンババを見ることが出来ないと。フンババの声は洪水、その口は火、その息は死。彼はどんな遠くからでも森に入る物音を聞きつける。誰が森のなかに入って行けようか。その森に入ることの出来るものは、アダトがその一人、フンババがもう一人、それだけだ。イギギの神々のなかでさえ、誰がフンババに対抗できるだろう。香柏の森を保全するために、エンリルがフンババを人々の恐れと定めたのだ。しかし、ギルガメシュは長老たちを説得しました。そしてエンキドゥの反対の甲斐もなく、「香柏の森」、即ち、香柏とはヒマラヤスギ属で、翻訳文学ではしばしばレバノンスギと呼ばれますが、そのレバノンの「香り高き杉の山」、「旧約聖書」で記されている様に、かのソロモン王がモリヤ山に神殿を建てたとき、使われた木材です。その香柏の森は、かっては銀色に輝いていたが、いまやレバノン山脈には跡形もありません。神聖な森は神聖であるがゆえに、宮殿や神殿や権力のある人間の棺やミイラ作りの油をとるために伐採され、長い時間の中でレバノンの香柏の森は消えていったのです。

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最終更新日  2013年01月15日 07時13分37秒
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