Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2016年02月20日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/イマヌエル・カント-17(三百六十九)
 カントは二律背反表として四組のアンチノミー「1:時間と空間に関する宇宙の限界」「2: 全ては分割不可能な原子から構成されている(それに対して、実際にはそのようなものは存在しない)という理論」「3:普遍的な因果性に関する自由の問題」「4:必然的な存在者の実在」を提示します。第一のアンチノミーでは世界は時間的に端緒、即ち始元を持ち、空間的には限界を持つ、即ち有限であるという定立命題、対して世界は時間的には端緒を持たず、空間的にも限界を持たない、すなわち無限の存在であるという反定立命題を掲げています。以降4つの命題についてカントは各々検討し考察したうえで、伝統的な論理学によれば、相互に矛盾しあう命題は、同時に真理であることは不条理であり、一方が真なら他方は偽である筈なのにカントは対立しあう二つの命題が、ともに真であることを主張します。第一のアンチノミーうちの、空間を巡るものについてのカントの思考は、世界は時間的に端緒を持つ始元を持ち有限であるというのが定立命題、世界は時間的に端緒を持たず、それ故に無限であるというのが反定立命題である。此の二律背反がいづれも真理だと主張するのに、カントは、一方の命題の正当性を、他方の命題に潜む不条理を明らかにすることで証明する方法「背理法」を取って説明します。言い方を変えれば、定立命題はその正統性を反定立命題の非正統性を指摘することによって証明し、反定立命題は、その正統性を定立命題の非正統性を指摘することによって証明しようとすることになります。この思考的論理は、他のアンチノミーにおいても共通しています。此れは将にインド大陸の仏教を哲学に高めた偽経の聖人「大乗の祖」ナーガールジュナの「空論理」の二律背反そのものです。即ち、必然的存在と空的存在に違いは有り得ても思考論理に相違は観えません。東西のフィロソフィーの興味津津の論理です。神を持ち出さないカント、絶対存在者を持ち出さない龍樹は共に「思考と直覚」が霊魂を捉えるのには欠かすことの出来得ない思考論理です。
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最終更新日  2016年02月20日 06時39分23秒
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