Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2016年03月03日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/イマヌエル・カント-28(三百八十)
 カントの認識論を探求する根本課題は、人間が外世界から感覚として与えられた経験を人間の内世界の独逸語でVerstandそして和訳が「悟性」を中心に展開させます。Verstandに「悟性」の和訳をあてたのが、philosophiaに「哲学」の訳をあてた西周です。然し乍ら、「悟性」というのは、もともとは禅教の言葉で、達磨大師が「悟性論(ごしょうろん)」という書物を著しています。日本の語彙から捉えると「仏法の覚り(悟り)」を連想させる故に誤解しがちな言葉です。本来の哲学用語としては「Verstand」というのは、広くは理解力を指し、より厳密には感覚及び理性(ratio)に対置された知的能力を指していました。プラトン・アリストテレスにおいては、上級な対象を直接的並びに直観的にとらえる知的能力noēsisに対して,より下級な推論を伴う間接的な認識能力ディアノイアが区別されているおり、上級な対象を直接的,直観的にとらえる知的能力ヌース(nousnoēsis)、より下級な推論を伴う間接的な認識能力ディアノイア (dianoia)が区別されています。人間に固有の思考力及び認識力は一般に知性(intellect)乃至「理性」と呼称され,古来,規則に従って分析し論証する悟性を「理解(understanding)」原理・始元を直覚・洞察して総観し統括する{理性(reason)」の二面を含むとされ、本能,感覚,記憶,想像,意志とは区別され,また啓示や信仰に対置されてきたのですが、カントの「悟性」というのは、は理念の能力である理性と異なって、感性に受容された感覚内容に基づいて対象を構成する概念の能力,判断の能力をいう。スピノザの場合には、理性(ratio)は間接的推論による認識を事とする能力として、低次の感性的直観の能力と高次の知的直観の能力たる知性(intellectus)の中間に位するものと考えられていたのを啓蒙(けいもう)時代以降における神学的形而上(けいじじょう)学の退潮ないし世俗化という時代の潮流に伴って、知的直観といったものを認めないカントを一つの転機とし直観的知性の意味で使う「悟り」とは遠く離れてしまいます。此のことは、単に訳語の問題だけではとどまらず近世西欧の思考での大きな転換が絡むものでもあるので慎重な配慮と検討を必要します。広い意味では思考の能力を意味し、感覚的な諸能力、すなわち一般的にいって感性と対立する意味で使われるが、とりわけカント以後定着した今日の用法においては、他方で、より高次の認識能力、あるいは能力一般としての理性、更には、ヘーゲルの思考ではには、何らかの意味での文化的、集団的なきずなの総体としての精神に次ぐ位置を占めるものと看做されています。もともと中世哲学の思考において、さらに近世に入っても、スピノザの場合などには、理性(ratio)とは間接的推論による認識を事とする能力として、低次の感性的直観の能力と高次の知的直観の能力たる知性(intellectusの)中間に位するものと位置付けしていました。ところが、とりわけ啓蒙期以降における神学的形而上学の退潮ないし世俗化という時代の潮流に伴って、単に訳語の問題にとどまらず、近世西欧の思考での大きな転換が絡み、慎重な配慮と検討を必要になりました。いずれにせよ、今日では、古典的形式論理学がもはや歴史的なものと化した以上、カント的な理性並びに悟性の区別が生きたものとしてそのまま使われることはないとも云えます。
cap-hiroのプロフィール
達磨大師悟性論1

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最終更新日  2016年03月03日 06時40分58秒
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