Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2017年06月14日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/スピノザ28
 スピノザの云ういわゆる「神」の定義に対象として欠かせないのが、従来の世界の諸宗教が一神なのか多神なのかの考察です。此の宗教的色彩を帯びる論理こそがスピノザを汎神論の覇者とするのです。主として古代国家の宗教にみられる多神教(polytheism)は、ギリシアやローマ時代にまで遡(さかのば)ればエジプトから中央アジアを経て、果ては極東の日本に顕著に観られる一般的宗教の「神」の捉え方です。多神のうちでも、時事に応じて特定の一神を重要視する単一神教(henotheism)や交替神教である古代インドのベーダ宗教((kathenotheism)。最初から、唯(ただ)一柱のみの神を絶対視する一神教(monotheism)であるユダヤ教は元よりキリスト教からイスラム教に至るものまでがあります。一切の存在物に神的なものの内在を想定する汎神教(論)もそうしたものの一つではあるのですが、通常では汎神論を「神秘主義」と捉えられることもありますが、「神秘主義」が汎神論であっても、汎神論を「神秘主義」と捉えられることは出来ません。更には、汎神論に似通ったものに仏教(pantheism)の概念があります。また、神を形態的に捉えた人格的存在と考察する立場と非形態的或いは形象を求める立場、神が非人格的存在であるのは理の当然であり、神に形象を求めること自体が矛盾しており非人格的存在であるのは理の当然だとする分け方もあります。此れ等に共通するのは自己の肉体の徹底的な滅びと「我」の復活を踏襲する一神教(monotheism)であるユダヤ教やキリスト教其れに続くイスラム教を除いては脱我的合一が神秘体験の宗教的核心を成します。スピノザの云う「神」は絶対(絶対存在・絶対意思そして絶対意識)を有する存在であり、世界の中(うち)に観る世界観としての汎神論からは区別されるべき汎神思想ですが、神秘主義がその世界観として汎神論を採ることはあっても汎神論が直ちに神秘主義ではないことからスピノザを神秘主義者とするのは誤謬です。
Greek-mythology1

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最終更新日  2017年06月14日 06時03分25秒
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