「思考と直覚」時間と霊魂107 デヴィッド・ジョーゼフ・ボーム(David Joseph Bohm/1917年?1992年)はアメリカ合衆国のヘブライ系物理学者で、理論物理学、哲学、神経心理学およびマンハッタン計画に大きな影響を及ぼしたほどの人物ですが、彼は物質も精神もエネルギーとして暗在系に属し、数学でいう平面または空間を自分自身に写す写像直交変換によって畳み込まれており、他方、暗在系にはおそらく意味の場が存在し、それを反映したものが物質であり身体であるとします。物理者ブライアン・ジョセフソンは、物質の存在はその背後にある潜在的な知性を反映しているという考えを提案し、且つ又、すべての自然現象の根底に生命のプロセスが存在するという説に賛同して、量子力学における波動、粒子の二重性に似た量子と生物の二重性が存在することを指摘しています。ボームやジョセフソンの考え方は、哲学的に見ると、プラトンやカントに通じ合うものがあります。更には東洋におけるインドのヴェーダーンダ哲学と仏教や道教にも通じるものであるとしています。理論上の数の上でだが、量子力学は虚数を使う。虚数の実在を否定すれば、量子力学は認められず、量子力学をもとにするエレクトロニクスも存在できなくなる。このことは、世界は見えるものだけでなく、見えないものによっても成り立っていることを示唆するものだろうと示唆します。