「霊魂論」神秘学84 インド哲学における分析論理思考については、近世・現代の欧米数学者はインド数学のヨーロッパ人への影響を一際(ひときわ)意識しています。20世紀においてはドイツの数学者ヘルマン・クラウス・フーゴー・ワイル(Hermann Klaus Hugo Weyl/ドイツ語の発音に従えばヴァイル/1885-1955)は、数論を含む純粋数学と理論物理学の双方の分野で顕著な業績を残した最も影響力のある数学者であるとともに、初期のプリンストン高等研究所の重要なメンバーであった人物ですが、其の彼の著した文献で「西洋の数学は過去数世紀間、ギリシア人の考え方から逃れて、インドに起源を持ち更にはアラブ人を通して我々に齎された考え方に従ってきた。其の思考は「数の概念」は幾何学の概念としてよりは先に論理学の概念として顕れたと述べています。まさに、インド人の「倫理・論理学・哲学・宗教」をも含有した「零」の発見なしには数理哲学は成り立ち得ないことを確認するものです。論理学と自然言語の関係を理解する上でロベール・ブランシェの論理学の六角形がより完璧で、それゆえより強力なものであれば、高度に重要な要素の点でインド論理学はアリストテレスを受け継ぐ西洋論理学に勝っているとしています。