「霊魂論」神秘学162 釈迦と世代を共にする苦行者たちに前6世紀の頃のインドでの思考を苦行によって探求実践する修行者は、バラモンの伝統に忠実な者たちばかりではなく、釈迦を含めて、様々な様体を行動する「異端者」たちがいたことは此の時代の特異なところです。。苦行者将又遍歴の修行者、ヨーガの実践行者、果ては呪術師、弁証家など多数に及びます。ある者は輪廻を成り立たせる業(カルマ)なるものを克服しようと極端な苦行に励み、ある者はヨーガの究極の目的人間を超えた絶対者との合一,通常の自己からは絶対的に他なるものとの合一,必然的に自己からの脱却,自己という枠の突破を通してのみ現成する神との合一(Union with God)であり同時に脱自であり,脱我,忘我に入り、其処から真の自己に目覚めるのであるエクスタシーを追求しました。極度の抽象的な思考に走る者、極端なニヒリズムや唯物思想を抱く者たちもいたのも事実です。苦行を積んで前世を想い出そうとしたり、世界の無限性「有」を認める者がいるかと思えば、世界にはなんの原因も存在しないと考える「無因説」を唱える者や、全ては不可解だとする不可知論者もいたように、思想史上には興味津々の時代であり今現代に生きる人間が信教に頼らず或いは其の不条理を頼まないならば、一応に参照してみれば至宝の真実をあなたに与えてくれる可能性を秘めています。