「霊魂論」エチカ詳解2 汎神論で知られるオランダのラテン語名でベネディクトゥ・デ・スピノザ、英語名ではバールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza/1632年11月24-1677年2月21日)の主著「エチカ」は題目は倫理学とされていますが、内容はスピノザの思考体系の一切、彼の形而上哲学の立ち位置、自然哲学的には認識論であり感情の分析でもあり、倫理学であるのはもとより宗教観をも織り込んだ現代人間にも人生に希望を与える大著です。彼の主著「エチカ」の前触れは1660年頃に成立したと想われる「神・人間及び其の幸福に関する短論文」でスピノザの哲学体系へ挑戦が始まりますが、一体系を目指すも体系的に不備があり、其の内容の欠損拡充に努めます。彼が神・人間及び其の幸福に関する方法論として「知性改善論」を草稿するときには後半で自己の形而上哲学を盛り込もうとした経緯が見とれますが、もはや、彼自身の論理思考の成長には追い付かず実現しませんでした。其の要因は、既に彼が数学的幾何学に興味を寄せ信頼を抱いたこととは切り離されません。彼は此れを機に数学の幾何学と演繹法を以って形而上学を構成することを試みます。彼の主著「エチカ」は倫理学の書名とは一部は含有するものの構成的には「神・人間の公理や定義」「世界存在の定義」など多肢多彩に亘ります。