「霊魂論」エチカ詳解59 現代の我々が直面する課題「コナトゥス(conatus)」とは、一体全体何を表すのでしょうか。哲学概念では存在者に内在してそのものを動かす原動力、傾向を示します。古代ストア派を中心とする概念でしたが、近世にて概念を発展させて復活します。スピノザでは、意志や衝動等々、存在を保とうとする努力を云いますが、イングランドの哲学者である社会契約論のトマス・ホッブズ(Thomas Hobbes/1588年-1679年)は、スピノザとともに唯物論の先駆的思索を行った哲学者の一人である彼は、中世の推力の概念を受けた物理学的意味「コナトゥス(conatus)」を用いています。更に、稀有の天才肌で12歳のときにはほ独学でラテン語に習熟。1661年ライプチヒ大学に入学,法学と哲学を学ぶ。1666年アルトドルフ大学で法学博士号を取得。1667年からマインツ選帝侯に仕えて政策立案などを行なうドイツの哲学者にして数学者、科学者にしてまた政治家であり、外交官でもあるライプニッツ(Leibniz Gottfried Wilhelm/1646-1716)も神学的目的論的世界観と自然科学的機械的世界観との調停を企図し、モナド(単子)論、乃至は予定調和説を唱え、宇宙の秩序は、神の予定調和のうちにある説を展開します。今日の記号論理学の考えの萌芽です。主著「形而上学序説」「単子論」「弁神論」及び「新人間悟性論」いライプニッツはホッブズより概念を取入れて,一時期その力動的な実体概念の活動原理を目指しています。