神の存否-112 スピノザの「エチカ」定理二一には「絶対的本性」なる語句が登場します。此の本性(ほんせい、亦は、ほんしょう/ Human Nature)は、本来は人間が普遍的に持つ思考、感覚、行動などを指す概念ですが、スピノザの神の本性を絶対とした絶対永遠の意を加味します。此のことから、仮にスピノザが世界を支配しているものを「絶対的本性」とするならば、宇宙の実体には神の本質である「絶対的本性」があります。本来は人間が普遍的に持つ思考、感覚、行動などを指す概念に神なる「実体の本性」を持ち込めば、宇宙内物質は神の本性の顕れであり、宇宙は神の本質が関与した情報により成り立っていることになります。世界のありとあらゆるものは、神の本質が関与しており、物質化したものだと云うことです。其の意味合いでは、神が宇宙に生まれたのではなく、宇宙を神が本質的な意思「絶対意思」、言い換えれば神自身の絶対情報の具現だとも云えます。百歩進めて考察すれば、我々人間が「世界を観相」しているのは「神の観想」、量子重力論の情報の波の世界かもしれません。