Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年08月06日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-130
 スピノザの云う「存在」は、主著「存在と時間」(Sein und Zeit/1927年)で知られる、ドイツの哲学マルティン・ハイデッガーはアリストテレスの読解を通した古代ギリシアから中世を経て近代に至る存在論、何らかの本質によって制作されて存在するという宇宙・自然という見方、人間以外の存在者、宇宙・自然界の存在者すべてを「道具」とみる人間中心的な「閉存」の立場とは異なり、まさに、彼の思考論理の演繹法を用いて、全ての存在と本質が神を起因とすると解きます。定理二五の神は物の存在の起成原因であるばかりでなく、また物の本質の起成原因でもあるとして、外縁からも備考を持って追尾します。
 備考 この定理は定理一六 神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で、言いかえれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが生じなければならぬからいっそう明瞭に帰結される。というのは、神の本性が与えられると、それから物の本質ならびに存在が必然的に結論されなければならぬということが定理一六の神の本性の必然性から帰結されるからである。一言で言えば、神が自己原因と言われるその意味において、神はまたすべてのものの原因であると言われなければならぬ。このことはなお次の系からいっそう明白になるであろうと追記しています。
 系 個物は神の属性の変状(アフエクテイオ)、あるいは神の属性を一定の仕方で表現する様態(モードス)にほかならぬ。この証明は定理一五、すべて在るものは神のうちに在る。そして神なしには何物も在りえずまた考えられえない。および定義五、様態とは、実体の変状すなわち他のもののうちに在りかつ他のものによって考えられるものと解するから明らかであると断言します。
 此の系の個物の捉え方は世界存在そのものから物質の崩壊や滅する観測がなされても、真実在には「零存在」乃至「虚無」はないと訴える言とも云えましょう。勘ぐれば、宇宙には虛空は存在しないし、空間は全てが何らかの因子に充たされたものとなります。
 此の思考を発展せしめれば、宇宙の実体の外縁の正体が、あわよくば、人類が目にすることが出来なくても、確信の領域に可能性があり得るやも知れません。



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最終更新日  2021年08月06日 06時10分04秒
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