Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年08月08日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-132
 現代でこそ哲学史上の名著とされる「エチカ」ですが、死後に日の目を見た出版当初は無神論者による冒涜の書として黙殺されています。ました。その理由は、当時の西欧世界では幼児より習俗にまで食い込んだ基督教の影響は、神学どころか鳥類の雛の刷り込みとも云えるものであり、社会生活には欠くべきものとされています。その信教の常識を覆すあまりにも革新的なスピノザの思考法。此の我々人類が属する世界の全ての「もの・物・者」は神の顕現であり、神は世界に偏在しており、神と自然は一体であるという「汎神論」。スピノザは其の「汎神論敵認識論」をベースとして、「自由意志の否定」「人間の本質を力だと考える人間観」「活動能力による善悪の再定義」など、それ迄の西欧世界の常識とは全く異なる考え方に導かれて表現されています。
  定理二七 神からある作用をするように決定された物は自己自身を決定されないようにすることができない。
 証明 この定理は、公理三の与えられた一定の原因から必然的にある結果が生ずる。これに反してなんら一定の原因が与えられなければ結果の生ずることは不可能であるから明白である。
 スピノザは当然に全てのものの起生原因が神を起因としており、我々人類の思考と云えども神を起因としており、其の思考は神が齎す範囲を超えることは不可能です。「否、俺の意思は自由そのものだ。」と叫んでも、あなたが世界内存在での精神作用を持つ者として在る限りは、神の作用因としての善や喜び・悪の虚しさ等々を自らに持ち込むことになります。



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最終更新日  2021年08月08日 06時10分04秒
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