Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年03月02日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-336
 哺乳類である人間は受胎の瞬間から生物学的に安楽を享受しているとも云えます。此れは生命進化が進展するに連れ生物学的に本能に刷り込まれています。其れ故に、出産は自己が体験する初めての安楽を脅かす液中生体から空気環境生体への激変であり、自己本体にとっての最初にして最高の悲劇です。
 定理三六 かつて享楽したものを想起する人は、最初にそれを享楽したと同じ事情のもとにそれを所有しようと欲する。
 証明 人間が自分を楽しませたものと同時に見たすべてのものは、彼にとって偶然による喜びの原因となるであろう(この部第三部の定理一五 おのおのの物は偶然によって喜び・悲しみあるいは欲望の原因となりうる。により)。したがって(この部第三部の定理二八 我々は、喜びをもたらすと我々の表象するすべてのものを実現しようと努める。反対にそれに矛盾しあるいは悲しみをもたらすと我々の表象するすべてのものを遠ざけあるいは破壊しようと努める。により)彼は、これらすべてを、自分を楽しませたものと同時に所有しようと欲するであろう。すなわち彼が最初にそれを楽しんだと同一のすべての事情のもとにそれを所有しようと欲するであろう。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 系 それでもし、愛する当人は、これらの事情の一つでも欠けていることに気づけば、悲しむであろう。
 証明 なぜなら、何らかの事情が欠けていることに気づく限り、彼はそのものの存在を排除するある物を表象する。ところが彼は、そのものあるいはその事情を(前定理三五 人はもし自分の愛するものが自分のこれまで独り占めにしていたと同じの、あるいはより緊密な愛情の絆によって他人と結合することを表象するならば、愛するもの自身に対しては憎しみを感じ、またその他人を妬たむであろう。により)愛ゆえに欲しているのであるから、したがって(この部第三部の定理一九 自分の愛するものが破壊されることを表象する人は悲しみを感ずるであろう。これに反して自分の愛するものが維持されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。により)それが欠けていることを表象する限り、悲しみを感ずるであろう。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 我々の愛する物の不在に関するこの悲しみは思慕と呼ばれる。
 「思慕」は今ここにはない、なにか大切な人やものを愛おしむ気持ちです。人のことを思う場合、誰かを深く愛する恋愛感情や、両親や兄弟に対する家族愛などが挙げられますので、恋愛に限りありません。



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最終更新日  2022年03月02日 06時08分32秒
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