Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年03月20日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-354
 共和政ローマ末期の終身独裁官ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar/BC100年 - BC44年3月15日没)の 英語読みではシーザー。英語読みではシーザー。 ガリアを平定してギリシア・ローマ文化をヨーロッパ内陸部にまでひろめる基礎を築き、内乱の勝利者として単独支配者となり、世界帝国的視野に基づく変革を行ったが、伝統に捕らわれずに改革を行ったために共和政ローマの伝統を破るものと看做されされ、加えて誰彼構わずの好色が嫌悪され、信頼する友人ブルータスにまで裏切られ暗殺されるも、其の過去の経緯の論壇により人民の共感を呼びます。ところがどっこい、その後の、アントニウスの弁明(アントニーのシーザー追悼演説/ Mark Antony's Funeral Oration;注『ジュリアス・シーザー』(The Tragedy of Julius Caesar)ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた政治劇・悲劇を参照)で様相は一変、人間の精神感情の危うさが露呈されます。
 定理五一 異なった人間が同一の対象から異なった仕方で刺激されることができるし、また同一の人間が同一の対象から異なった時に異なった仕方で刺激されることができる。
 証明 人間身体は外部の物体からきわめて多様の仕方で刺激される。ゆえに同一の時に二人の人間が異なった仕方で刺激されることができ、したがって二人の人間は同一の対象から異なった仕方で刺激されることができる。次に人間身体はある時はこの仕方で、ある時は他の仕方で刺激されることができる。したがってま同一の対象から異なった時に異なった仕方で刺激されることができる。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 これからして、ある人の愛するものを他の人が憎み、ある人の恐れるものを他の人が恐れないということや、同一の人間が以前に憎んだものを今愛し、以前に恐れたことを今あえてするなどということの起こりうることが分かる。さらに各人は何が善く何が悪く何がより善く何がより悪いかを自己の感情に基づいて判断するから、人間はその感情において異なるのと同様、その判断においてもたがいに異なりうることになる。またこの結果、我々は人間を相互に比較する場合に、彼らと我々の感情の相違のみによって彼らを区別し、ある者を果敢、ある者を臆病、最後に他の者を他の名称で呼ぶことになる。例えば私が恐怖するのを常とする害悪を軽視する人を私は果敢と呼ぶであろう。その上憎む者に害悪を加え・愛する者に親切をなそうとする彼の欲望が私の躊躇するのを常とする害悪への恐れによって抑制されぬことを眼中に置くなら、私は彼を大胆と呼ぶであろう。次に私の軽視するのを常とする害悪を恐れる者は私には臆病に見えるであろう、その上もし彼の欲望が私のあえて躊躇しない害悪への恐れによって抑制されるということを眼中に置くなら、私は彼を小心と言うであろう。そして何びともこのようにして判断するであろう。
 *人間の精神は神の知性の一部であるとはいえ、こうしたことが起こりうる。
 最後に、人間の本性がこうしたものであること、その判断が不安定なものであること、さらに人間はしばしば自己の感情のみによって物ごとを判断すること、また喜びあるいは悲しみをもたらすものと信じてそのゆえに、それを実現しあるいは排除しようと努める事物が、往々にして単なる想像にすぎないこと、そうしたことどもを思う時、我々は人間が自らしばしば自己の喜びあるいは悲しみの原因でありうることを、言いかえれば人間は喜びあるいは悲しみに刺激される場合しばしば自己自身をその原因として意識することを、容易に考えうる。こうして我々は後悔とは何か、また自己満足とは何かを容易に理解する。すなわち後悔とは原因としての自己自身の観念を伴った悲しみであり、自己満足とは原因としての自己自身の観念を伴った喜びである。そしてこれらの感情は人間が自らを自由であると信ずるがゆえにきわめて強烈である。



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最終更新日  2022年03月20日 06時10分05秒
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