Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年04月06日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-371
 付録:感情の諸定義 二○:憤慨 二一:買い被り 二二:見縊り 二三:妬み 二四:同情
 二〇 憤慨とは他人に害悪を加えた人に対する憎しみである。
 説明 この二つの名称(注:憤慨と憎しみ)が通常の用法では別の意味を有することを私は知っている。しかし私の意図するところは、言葉の意味を説明することではなくて、事物の本性を説明しかつ事物を一定の言葉であり云々。〜〜その通常の意味が私の用いたいと思う意味とひどくはくい違わないような言葉で表示することにある。このことは一度注意しておけば十分であろう。なおこの二つの感情の原因についてはこの部第三部の定理二七の系一(その人に対して我々が何の感情もいだいていないある人が、我々と同類のものを喜びに刺激することを我々が表象するならば、我々はその人に対して愛に刺激されるであろう。これに反してその人がそうしたものを悲しみに刺激することを我々が表象するならば、我々はその人に対して憎しみに刺激されるであろう。)および定理二二の備考(要約:我々は他人に善をなした人に対する愛を好意と呼び、これに反して他人に悪をなした人に対する憎しみを憤慨と呼ぶであろう。~自分と同類のものに不幸を与えた人に対しても憤慨を感ずるであろう。)を見よ。
 二ー 買いかぶりとはある人について、愛のゆえに、正当以上に感ずることである。
 二二 見くびりとはある人について、憎しみのゆえに、正当以下に感ずることである。
 説明 こうして買いかぶりは愛の一結果もしくは一特質であり、見くびりは憎しみの一結果あるいは一特質である。したがって買いかぶりとは愛するものについて正当以上に感ずるように人間を動かす限りにおける愛であると定義し、また反対に、見くびりとは憎むものを正当以下に感ずるように人間を動かす限りにおける憎しみであると定義することもできる。この二つについてはこの部第三部の定理二六の備考(抜粋:我々は、人間が自分自身ならびに自分の愛するものについて正当以上に感じ、将又、自分の憎むものについて正当以下に感ずるということが起こりやすいことを知りうる。 )を見よ。
 二三 ねたみとは他人の幸福を悲しみまた反対に他人の不幸を喜ぶように人間を動かす限りにおける憎しみである。
 説明 ねたみには通常同情が対立させられる。したがって同情を言葉のもともとの意味から離れて次のように定義することができる。

 説明 なお、ねたみについてはこの部第三部の定理二四の備考(抜粋:ねたみとは人間をして他人の不幸を喜びまた反対に他人の幸福を悲しむようにさせるものと見られる限りにおける憎しみそのものにほかならない。)および定理三二の備考(抜粋:人間の本性は一般に、不幸な者を憐れみ幸福な者を妬むようにできている)ことを見よ。
 以上は外部の原因(それ自身による原因たると偶然による原因たるとを問わない)の観念を伴った喜びおよび悲しみの感情である。これから私は内部の原因の観念を伴った他の喜びおよび悲しみの感情に移る。



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最終更新日  2022年04月06日 06時08分33秒
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