Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年07月25日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-481
 定理五 我々が単純に表象するのみで必然的とも可能的とも偶然的とも表象しない物に対する感情は、その他の事情が等しければ、すべての感情のうちで最大のものである。
 証明 我々が自由なものとして表象する物に対する感情は、必然的な物に対する感情よりも大であり(第三部定理四九 自由であると我々の表象する物に対する愛および憎しみは、原因が等しい場合には、必然的な物に対する愛および憎しみより大でなければならぬ。により)、したがって我々が可能的あるいは偶然的と表象する物に対する感情よりもさらにいっそう大である(第四部定理一一 我々が必然的として表象する物に対する感情は、その他の事情が等しければ、可能的あるいは偶然的なもの、すなわち必然的でないものに対する感情よりも強い。により)。ところが何らかの物を自由なものとして表象するとは、その物が行動に決定された原因を我々が知らないで、その物をただ単純に表象するということにほかならない(第二部定理三五の備考 要点:非妥当で混乱した観念が含む認識の欠乏、自分は自由意志をもってあることをなしあるいはなさざることができると思っているのは、)誤っている。そしてそうした誤った意見は、彼らがただ彼らの行動は意識するが彼らをそれへ決定する諸原因はこれを知らないということにのみ存するのである。だから彼らの自由の観念なるものは彼らが自らの行動の原因を知らないということにあるのである。なぜなら、彼らが、人間の行動は意志を原因とすると言ったところで、それは単なる言葉であって、その言葉について彼らは何の理解も有しないのである。すなわち意志とは何であるか、また意志がいかにして身体を動かすかを彼らは誰も知らないのである。またそれを知っていると称して魂の在りかや住まいを案出する人々は嘲笑か嫌悪をひき起こすのが常である。同様に、我々は太陽を見る時太陽が約二百フィート我々から離れていると表象する。この誤謬はそうした表象自体の中には存せず、我々が太陽をそのように表象するにあたって太陽の真の距離ならびに我々の表象の原因を知らないことに存する。なぜなら、もしあとで我々が太陽は地球の直径の六百倍以上も我々から離れていることを認識しても、我々はそれにもかかわらずやはり太陽を近くにあるものとして表象するであろう。なぜなら、我々が太陽をこれほど近いものとして表象するのは、我々が太陽の真の距離を知らないからではなく、我々の身体の変状〔刺激状態〕は身体自身が太陽から刺激される限りにおいてのみ太陽の本質を含んでいるからである。において示したところにより)。ゆえに我々が単純にのみ表象する物に対する感情は、その他の事情が等しければ、必然的・可能的あるいは偶然的な物に対する感情よりも大であり、したがってまたそれは最大のものである。Q・E・D・=これが証明すべきことであった。
 注:スピノザが定理五に述べる、我々が単純に表象するのみで必然的とも可能的とも偶然的とも表象しない物に対する感情は表象するのみ、自由なものとして表象する物とは何を指すのか。察するところ、直感・直覚で捉えるところの精神感情(直感知・直覚知)、自然世界に於ける基本意思の表象なのでしょう。
 記:スピノザの世界の構図は、神=世界=宇宙=自然=数学・幾何学・法則=自由なものとして表象する何者か?)と問えば、所謂、信教・唯一神教の神を除いて、世界>宇宙=自然=数学・幾何学・法則=(神の自由意思)なのでしょうか。尚更、現代物理論の神存在を持ち出さないで世界を解明する物理科学の姿勢とも些か異なるようにも思えます。スピノザ哲学が唯神・唯物・認識論何れなのかの結論は未だに決定づけるのかは難題です。



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最終更新日  2022年07月25日 06時07分13秒
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