Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年01月04日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
9 「眠りと死」の章より - 2
 神秘学的な意味での眠りや死への直接的なアプローチではないが、フロイト以降の「無意識」の探究というのは、少なくとも今自分が見えているものだけ、意識できるものだけを世界のすべてであるとすることをなくする意味では多少はそうしたアプローチの出発点とはなり得るかもしれない。然し乍ら、いわゆる深層心理学的な探究方法によって、生と死を貫く世界の秘密に迫るには、その限定された領域と方法論ゆえに、かなりの無理があるようにも思える。中途半端に正しい部分をもっているがゆえに、それ以外の部分への錯誤が生まれ易なってしまう可能性が無きにしもあらず、そうした錯誤にはかなり注意が肝要である。それはさて置き、「眠りと死」の章の引用にあるように「人間の創造行為は、この世の人生に没頭することに基づいている」と捉える仕方の意味とその限界とは、本章「眠りと死」にあるつぎのような二つの例えで理解することもできる。
 家を建てるには、レンガをひとつずつ積み重ねていかなければならない。だから出来上がった家の形態や構造を、純機械的な法則に従って説明しても一向に構わない。人がそう説明するのなら、超感覚的な認識も亦それをすべて承認する。しかし家を建てるには、建築家 がそれを設計しなければならないが、物質的な法則だけをいくら調べても、その設計思想はどこにも見出せない。(P93)*魂の建築家アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí i Cornet /1852年 - 1926年)
 ある人物の人格が遺伝的特質から生じる、という主張は、時計の金属部分が自ずと集まって時計になるという主張と同じようなものである。けれども、時計の金属部分がおのずと集まって、時計の針を先へ進めることなど出来ない。針が進むのは、霊的な何かがそこに仂いていているからに他ならない。其れというのと似た仕方で、霊界について語る人が多い。そのような言い方よりも、時計の針を先へ進める神秘的存在のことなどには全然興味がない、時計の針を先へ進める機械的な仕組みを知ることで十分だという人の方が、はるかに説得力がある。時計のような機械の背後に霊的存在(時計屋)が存在するということが大切なのではなく、時計屋の精神の中にあらかじ時計について思考内容が存在していなければ、時計は造れないということが大切なのである。そしてその思考内容は、機械そのものを通して確認できるものでなければならない。(P130)



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最終更新日  2023年01月04日 06時10分05秒
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