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September 17, 2005
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カテゴリ: ミステリ(海外)
ジョルジュ・シムノン
ハヤカワポケットミステリ370 図書館で借りた本
☆☆☆☆
「メグレと無愛想な刑事」「児童聖歌隊員の証言」「世界一ねばった客」「誰も哀れな男を殺したりしない」の4作収録の短編集。1957年の初版。

 メグレシリーズは初めて読んだ。近所の図書館に沢山置いてあり、その中で一番すぐに読めそうだったので借りてくる(^^ゞ。
 ただ、表題作がよ~分からん。ちなみに原語ではmalgracieuxという単語が「無愛想」にあたる。しかし、仏和辞典が行方不明なので意味が調べられん(自爆)手元にある仏英・英仏のコリンズジェムには出てないし。似た語幹の単語は出てるが英訳がin spite ofだと。これに近い意味だとタイトルとちと違うぞ…。だが、ストーリーにはしっくりくるやも。。。。
 このinspecteur malgracieux、ロニョン刑事、性格がレジナルド・ヒルのダルジールシリーズに出てくるエドガー・ウィールド部長刑事に似ている。そういえば、フレンチミステリだとinspecteurが「刑事」のようだが、イギリスミステリでinspectorは「警部」だねぇ。アマオケなら…牧羊犬(ヲイ)。しかし、このmalgracieuxという単語、タイトル訳にはイマイチのような気がする。今仏英で見た単語の意味を当てはめると、なんとなく、ストーリーもすっきりするのだが。「無愛想」というより「不運」の方が、私には分かりやすい。
 この本、発行が古いので「あった」という表記が「あつた」になっていたりして読みづらい。それに、ちょっと翻訳もカタイ文章になってしまっている。訳者は明治生まれだ。
 作品集の中で一番気に入ったのは「誰も不運な男を殺したりしない」。この作品に限らず、どの作品も結末にペーソスが漂いとても雰囲気がある。また、第二次大戦終戦直後から10年くらいのパリが舞台なのではないかと思うのだが、古い洋画を見ているような雰囲気も嬉しい。実は、このメグレシリーズは、私の母が父の入院に付き添っているときに病院で読んでよかったといっていたので気になっていた本だった。昨今、書店の店頭ではフレンチミステリをあまり見かけない。幸い、図書館にはメグレも他のミステリもあったので、これは利用しないテはないな。

BGM: Marin Marais "Pieces de Viole" /No Artist's information





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Last updated  September 18, 2005 12:54:31 AM
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