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April 10, 2007
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南方熊楠コレクション(第3巻)

河出文庫
☆☆☆☆◎ あとは私の理解力が追いつかない…
 非常に読み終わるまでに時間がかかってしまった…。
 主題は男性同性愛についての論考だが、古今東西のアヤシイネタを解説した論文・書簡集でもある(と思う)。現在だと荒俣宏さんとか澁澤龍彦さんとかがよくエッセイにしているようなネタである。とはいえ、電車の中で読む内容ではない。昭和初期の文章なので、樋口一葉もかくやという漢文調でとても読みこなせなかった。また、あやしい単語も踊るので覗きこまれると非常に恥ずかしい。国際線の飛行機の中で隣が外国人というのが一番気を遣わなくていいパターンだった(二度ほど体験した)。もっとも巻頭の口絵を見られたらアウトだったが。

 とはいえ、これを読むと、昔の日本は同性愛についても非常におおらかだったように思えてしまう。特にお寺関係!。ホントにそうだったんだろうか、と疑いたくなるほどだ。事実は小説より奇なりというが…。文体が難解すぎるうえ内容もかなり硬いところがある(柔らかいところは柔らかいが)ので、もう一つの本棚向きではない。しかし、私にとっては再読する価値のある内容でもあった。というか繰り返し読まないと、文意が頭に入らない…。あとは、南方熊楠の博識ぶりと暗記力、そして知的好奇心に脱帽するのみだ。興味ある本をコツコツ筆写しているという記述は本当に凄いと思う。インターネットのクリック一つで、何でも調べられる現代、手軽な分だけ濃密さが失われ、知的活動の質は堕ちているかもしれない…って私のようなお手軽人間が書くにはおこがましいか。それにしても難しかった。





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Last updated  April 11, 2007 02:30:43 AM
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