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December 11, 2008
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カテゴリ: ミステリ(日本)

動物園の鳥
坂木司
創元推理文庫
☆☆☆☆☆
 シリーズ最終作。前作を読んでからかなり経っているので、登場人物の名前を忘れていた…。ひきこもり探偵の鳥井がひきこもりになる原因の一因であった、中学時代のいじめっ子が登場、彼と対決する。また、上野動物園がモデルの動物園まで鳥井も外出ができるようになる。相変わらず細やかな人物描写と人と人との違いを大切にする著者の描写と物語が冴えるが、読んでいて、少し心が痛いときも多い。今回も、人々が目をそむけているところを鳥井が表に出す。だが、美味しそうな料理と和やかな人々の描写を読んでいると、随分気が楽になる。また、今回のテーマは動物の虐待だったので、嫌な場面を読むことになるのかと思ったが、そういった場面もかなり控えめで残酷さはない。
 長身の坂木と背の低い鳥井の凸凹コンビだが、彼らの内面は解説に書いてあった通り、とてもよく似ている。そして、彼らを包み込むような友人達の団欒を読んでいると、読者もそこに参加しているような気分になる。それが、一番読んでいて楽しかったところで、鳥井の謎解きは時として読むのが辛い時があるのだ。
 巻末には鳥井の料理レシピと全国銘菓取り寄せリストが載っているが、このリスト、トラピストクッキーの連絡先の住所が北斗市になっていた。私が函館にいた当時は当別町だったのだが…。市町村合併のせいだが、やはり、あの地を離れてからも随分経ったもんだ。
 新シリーズが開始されているようなので、それも読んでみよう。





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Last updated  December 11, 2008 08:37:57 PM
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